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2016年11月15日のサイエンス記事一覧(全1件)
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バイオテック

フロリダで計画されている遺伝子操作したネッタイシマカの放出実験、地元では65%が反対 16

ストーリー by hylom
続報 部門より
headless 曰く、

米国・フロリダ州で計画されている遺伝子操作したネッタイシマカの放出実験について、実験予定地のキーヘイブンがあるモンロー郡で8日に住民投票が実施された。全体としては賛成が過半数を占めたのだが、キーヘイブンでは反対が上回ったという(Miami HeraldNPRArs TechnicaHealth News Florida)。

実験では英Oxitecが遺伝子操作したネッタイシマカ(OX513A)のオスを使用する。オスのOX513Aは吸血せず、交尾したメスのネッタイシマカが産んだ卵は成虫になる前に死滅するため、デングウイルスやジカウイルスなどの感染拡大防止効果が期待されている。

フロリダキーズ諸島のキーヘイブンでは2009年と2010年にデング熱が感染拡大したことから実験が計画された。8月には食品医薬品局(FDA)がパブリックコメントの結果も考慮して実験による環境への重大な影響はないとする最終判断を示しているが、実験台にされる地元住民の反発は強い。

住民投票の結果はキーヘイブンで65%が反対だったのに対し、その他の地区では58%が賛成している。ただし、この住民投票に拘束力はなく、最終的にはフロリダキーズで蚊の対策を行うFlorida Keys Mosquito Control Districtの委員会が実験の可否を決定するとのこと。委員会が承認すれば実験は2017年春にも実施されるが、19日に開かれる直近の定期会合で実験の可否について議論するかどうかは未定のようだ。

委員のJill Cranney-Gage氏はジカウイルスにより実験の緊急性が高まったと述べているが、フロリダ州ではマイアミなどで感染が拡大しているものの、フロリダキーズではまだ大きな問題になっていない。一方、Oxitecでは緊急性の高い場所で優先的にOX513Aの放出実験を許可するようFDAに要請しているとのことだ。

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