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太陽系外惑星に酸素と炭素を発見 24

ストーリー by yourCat
呼吸できるかな 部門より

astro-m 曰く、 "ここ数年で目覚しい進歩を遂げている太陽系外惑星の研究だが、今度は系外惑星で酸素と炭素を検出した、とastro-phで報告された。
現在見つかっている系外惑星は119個に及ぶ。この中で軌道の傾きによっては、惑星が主星の前を通りすぎる現象を観測することができるものもある。この観測法を「トランジット法」と呼ぶ。この方法を使うと、主星からの光が惑星大気で吸収されることから惑星の大気成分を調べることができる。
今回酸素と炭素が検出された惑星は、HD209458という星のまわりを3.5日で回っている、重い惑星である。これをハッブル宇宙望遠鏡を用いて観測したところ、惑星大気の酸素・炭素による光の吸収を検出したとのこと。またこれらの元素は、地表面から非常に高いところに分布していることもわかった。この惑星は中心星からの放射によって彗星のように尾を引いている、という研究もあり、太陽系とは全く違う姿を見せている。
太陽系外惑星のより詳しい姿が明らかになることは、我々の星・地球が宇宙でどんな存在なのかを教えてくれるかもしれない。"

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  • by tamago915 (19926) on 2004年02月01日 22時57分 (#485833) 日記
    酸素や炭素が検出されたことで、生物の存在が期待されるのですが、日本惑星協会の解説 [planetary.or.jp]によると、大気の温度は摂氏1100度にも達し、生物は存在しそうにないとのことです。
    • 1100℃の環境下で自己複製する分子ってないかなぁ。
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      • by Anonymous Coward on 2004年02月02日 5時07分 (#485989)
        炭素を硅素に置換すれば?
        親コメント
        • by shiraga (14233) on 2004年02月02日 8時37分 (#486011)
          生命を担う分子としては、
          • 安定である
          • 反応性がある
          が適度にバランスしてることが必要です。
          そういう点で、ケイ素を中心とした分子のこの温度での安定性と反応性のバランスはどうなのでしょう?

          もう一点、生命を形作る分子を溶かす溶媒の存在も重要だと思います。
          普段あまり意識しませんが、極性溶媒として水は非常にユニークです。

          そういう観点から、地球上で水を溶媒として生命が誕生したのは「絶妙な選択」であったと思います。
          もし、地球の温度があと50℃低ければ、あるいは100℃高ければ、水に依存する生命は誕生しなかったでしょう。
          もし、そういう温度だった時に、適当な溶媒が存在していたとは想像しにくいですね。

          1100℃って、水分子は存在出来るのかな?
          この温度で代わりに溶媒になるものってあるのかな?

          まあ、「気相でも良いんじゃないか」という議論もあるかも知れませんが、気相の化学に関する知識はほとんどないので、識者の方、よろしく。
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          • by Anonymous Coward on 2004年02月02日 16時50分 (#486358)

            アイザック・アシモフの『空想自然科学入門』 [amazon.co.jp]に、「生命」をかたちづくるための「溶質・溶媒・温度」のセットに関する考察がありますね。いま手元にないので確認できないのですが、たしかアシモフは6つのセットを挙げていたと思います。溶質として珪素も挙がっていたはずですが、この場合の溶媒はいくつかの可能性を指摘したように記憶しています(炭素の場合も、水以外の溶媒もありうるのではないかとしていたと思います)。

            親コメント
        • BLAME! [blamenet.com]の 世界?
          親コメント
        • 個人的に珪素系生物というとマップス [amazon.co.jp]を思い出しますが、元ネタってどのあたりなんですかね?
  • by kei100 (5854) on 2004年02月01日 22時57分 (#485834)
    この時期にこの報道があったのは、
    補修キャンセル [srad.jp]なんて言わずに続けるべきだという圧力になれば...
    というのがあるのかな?

    なんにせよ、ロマンですね。

    # どこかの星で、今私と同じ事を考え、
    # 実行してる人が居るかもしれないと思うと、面白いのでID
  • >惑星大気の酸素・炭素による光の吸収を検出したとのこと。また
    >これらの元素は、地表面から非常に高いところに分布しているこ
    >ともわかった。

    空間的な分布と分光分布と両方観測できるのかな?
    と素朴な疑問。:-)

    --
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    ☆ 「蜂波の窓」 [so-net.ne.jp] 作成中
    • あー、「観測したのは透過光だから地表から離れてるはずだ」ということなのかな?


      なんか恥ずかしいことを書いた気がするけどIDで。(^^;
      --
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    • by Anonymous Coward
      恒星の前を横切る惑星の大気上層部が光を受けている時に酸素・炭素の吸収を検出したんでしょう。
      • by Anonymous Coward
        >惑星の大気上層部が

        それがわかるには空間的な解像度がないとダメなんじゃないかな。
        スペクトルの分解能と空間的な分解能の両方いいってけっこう大変だと思うんだけど。

  • そこに住んでいる生物が、どこかの映画のように機械生命体でなく
    有機物が集まってできているとしたら、CとHとOが必要だと思う
    んですが、Hはまだ見つかっていない(もしくは、ない)のですね。

    もしあったとしても、大気の濃度や陰と日なたの温度差、重力の
    大きさなどいろいろな条件がそろわないとだめでしょうが。

    それらの元素が生命活動をするくらい複雑に組み合わさるような
    環境ではないみたいですね。

    #あんまりつっこまないでね。
    --
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  • by Anonymous Coward on 2004年02月02日 2時22分 (#485958)
    僕はこの星まで、酸素と炭素を取りに行くのです・・地球の為に・・・
  • by Anonymous Coward on 2004年02月02日 19時14分 (#486507)
    外恒星系から地球大気の分析が可能なんでしょうか。
    もしできるのなら、電波なんかよりずっと早く地球は自己紹介をしていたんですね。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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