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これまでで最も軽い系外惑星を発見 44

ストーリー by yosuke
we-are-not-alone 部門より

MIYU曰く、"news@natureの記事(訳文)によると、ハワイのケック望遠鏡の高分解能分光計によって、私達の太陽系から15光年という近い場所で系外惑星が発見されました。これまでに発見された系外惑星の中では最も小さく、ガス惑星ではなく「地球型(岩石)惑星」だと見られています(ケック天文台のプレス・リリース)。論文はThe Astrophysical Journalで発表されることになっています。
この惑星は、「Gliese 876」と呼ばれる赤色矮星を巡っています。Gliese 876が2個の惑星を持っている事は既に知られていましたが、主星のふらつき速度の観測データを解析した際に、その更に内側に惑星が存在するという事が明らかになったそうです。新しく発見された惑星の質量は地球の5.9~7.5倍と天王星より小さく、岩石惑星の可能性が高いとされています。
ただし、主星であるGliese 876からわずか0.021天文単位という、水星-太陽間の1/10以下の距離を巡っているため、いくら赤色矮星が低温だとはいっても惑星の表面温度は200℃を超えているだろう、という事です。生命がそこにいる可能性は低いが、Gliese 876のような恒星はありふれたものなので、今回示された観測装置の能力を考えると、地球の近辺で同様の岩石惑星を発見できる可能性は高い、と期待されているそうです。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by SaySet (18192) on 2005年06月14日 9時44分 (#751005) 日記
    > 新しく発見された惑星の質量は地球の5.9~7.5倍と天王星より小さく、岩石惑星の可能性が高いとされています。
    > ただし、主星であるGliese 876からわずか0.021天文単位という、水星-太陽間の1/10以下の距離を巡っている

    そーすると潮汐力の影響が大きいだろうから、太陽-水星系や地球-月系と同じく、主星に対してほとんど自転していないかもしれませんね。
    # 水星はすこし自転してるらしいってのは認識してますよ。念の為。

    そうなると主星側は200度を越える高温だけど、裏側は非常に低温だろう、とか、境目部分は案外ちょうどいい温度かも、とかも想像できるわけで。あとは大気があれば面白い現象がありそうですね。
    ああ、だれかここを舞台にして小説書かないかなあ。
    • by SteppingWind (2654) on 2005年06月14日 10時57分 (#751052)

      他にも質量が大きい=重力井戸が深いから揮発性物質が残りやすい=大気がある可能性が高いとか, 赤色矮星だから大気上層で電離を起こすような高エネルギの光子が少なく, 水やメタン, アンモニアなどが分子の形で残っているかもとか, 重力の影響で地表での圧力が高ければ200℃であっても液状の水があるかもとか, 主星の潮汐力の影響で火山活動が活発そうだとか.

      なんというかキャプテンフューチャーとかベムハンター・ソードみたいな想像が.

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      • つ「132℃7分間もしくは120℃20分間。飽和水蒸気4気圧」
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        • by SteppingWind (2654) on 2005年06月14日 19時16分 (#751264)

          たかが地球上の生物でも, 121℃20分間のオートクレーブ処理では死なず, 113℃で繁殖するPyrolobus fumarii [jst.go.jp]なんてのが存在しますが.

          ちなみに, こういう超好熱菌とよばれる生物は深海の熱水噴出口の近くとか, 地下などから見つかっています. 熱水噴出口では場所により300℃を越えていたりしますし, 一説によれば初期の生命はこういう場所から誕生したのではないかとも言われてます.

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        • by Anonymous Coward on 2005年06月14日 16時30分 (#751214)
          地球の表面の大気中環境(大気圧1気圧、最高気温40度程度)で繁殖する雑菌類を滅菌するためには「132℃7分間もしくは120℃20分間。飽和水蒸気4気圧」で良いというだけで、その環境下では一切の生物が存在し得ない訳ではありません。
          逆に「132℃もしくは120℃。飽和水蒸気4気圧」という環境で通常存在している生物であれば大気圧1気圧、気温30℃前後という環境に持ってこられれば死んでしまうでしょう。
          深海生物を水面に上げたら死んでしまうのと一緒。
          まあ、かなりの長時間をかけてゆっくり順化すれば死なないかもしれないけど。

          地球環境と大きく違うから、地球環境内の生物が全部死滅してしまう環境だからと言って、生物が存在し得ない根拠にはなりません。

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          • 確かに。

            ただ、120度、飽和水蒸気圧が2気圧くらいでタンパク質やDNAは大部分加水分解されちゃうんで、そういう状況下で生まれる生物というのは我々の思い描く生物とはずいぶん違ったものになる予感。
            • そもそも,地球外の生命がDNAを使う必然性ってあるんですかね?
              昔は2重螺旋的なエラー訂正機能と増殖性を持った分子が知られて
              いなかったので他の星の生命もほぼ同じ分子を持つんじゃないかとか
              言われてましたけど,最近の超分子科学の発達を見てもわかる通り,
              むしろDNAなんてものを基本としない(他の類似の性能を持った
              多種多様な分子系を基本とする多種多様な生物相が存在する)
              ほうが自然かも.
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    • by toworu (27387) on 2005年06月14日 13時04分 (#751123)
      キャプテンフューチャーでは、水星の”夜側”と”昼側”の境目の”トワイライトゾーン”には人間が住める、という設定でしたね。

      野田元帥つながりで、”双子惑星・恐怖の遠心宇宙船”ネタはどうでしょうか。

      あれは、ごく近い距離を互いに周回する2つの惑星があり、潮汐力が大きいので、蒸気機関を使ったカタパルトみたいなローテクなもので、惑星間飛行ができてしまうという話でした。

      今回は、惑星でなくて太陽ですが。蒸気機関カタパルトと、太陽の潮汐力&重力カタパルトを利用して、産業革命時代くらいの技術で星間飛行してしまった、みたいな。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      > ああ、だれかここを舞台にして小説書かないかなあ。

      言いだしっぺ、がんばれ!
    • by Anonymous Coward
      つ [ネメシス by アシモフ]
      • by Anonymous Coward
        > つ [ネメシス by アシモフ]

        どういう意味なのでしょう?
        最近は、ネット上で意味が分からない表現を見かけたときには
        十中八九、2ちゃん語なんですが、これもそうなんでしょうか?

        • 1文字ASCII ARTです。
          なにかを差し出すお手手。
          起源は知りません。
        • > ネット上で意味が分からない表現を見かけたときには
          > 十中八九、2ちゃん語なんですが、

          貴方にとって意味が分からない表現の中で、
          2割程度しか非2ちゃん語が存在しないと言うのは、
          余程博学で、アンテナが広いのでしょうね。
          俗に2ちゃん語と思われている表現でさえ、
          十中八九は非2ちゃん語由来の表現なのに...。
    • by Anonymous Coward
      つ 「沈黙のフライバイ」野尻抱介

      あと野尻氏はホットジュビターを題材にしたSF [google.co.jp]も執筆途中なのですが、2年ほど放置状態...
      • by Anonymous Coward
        野尻氏は「太陽の簒奪者」を古本屋で見つけて読んでみたことがあるが、
        あまりにライトノベル系なので辟易してしまったのでなぁ。
        • > 野尻氏は「太陽の簒奪者」を古本屋で見つけて読んでみたことがあるが、
          > あまりにライトノベル系なので辟易してしまったのでなぁ。

          太陽の簒奪者程度で「ライトノベル系」なんて言ってたら、
          ふわふわの泉 [amazon.co.jp]だとかロケットガール [bk1.co.jp]
          なんかはとても読めないっすね。

          #ガジェットとしてはすごいハードSF系なのに、
          #SF者からすると、挿絵と出版社ですごい損をしているかと思うのですが、

          #逆に、ライトノベルっぽいというのは、SFの布教用には便利だと最近考えを変えました。
          #「逆ポーランド電卓ってのは…」とか、いろいろ説明が必要なのがちょっと手間ですが
          親コメント
    • by Anonymous Coward
      テラフォーミングは無理っぽ
      SFジャンルの半分は消え
      銀英見てる最中・・・技術背景・・・面白いけど技術意外にも無理が多いな
      • by sen (197) on 2005年06月15日 18時01分 (#751972)
        10世紀ぐらい未来のお話なので、そんぐらいたてばなんとか
        するんじゃないんですかねぇ
        あと、確か著者も書いてましたが「宇宙三国志」なんで気にしたら 負けです。

        それよりも、「DECのラップトップ」とかの方が萎えませんか?
        本人的には、未来永劫あるもんだ、とおもってたんだろうなぁ。
        あと、すんげー未来なのに、持ち運び出来るメディアの容量が MB単位で
        巨大な、とか説明されちゃうのも。
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      > そうなると主星側は200度を越える高温だけど、裏側は非常に低温だろう

      そういった場合、主星側は強烈な低気圧・夜側は凄まじい高気圧になって、マクロ視点では常に一定方向に風が吹く、なんて事になるのでしょうか?
      • 素人考えですが、安定していて風が吹かないのではないかと思います。
        --
        -- 雪のない富士山もきれいだな
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        • by Anonymous Coward
          大気があれば対流するとおもいまふ。

          暖かいとこ→上昇気流→低気圧
          寒いとこ→下降気流→高気圧

          という事で、
          地表付近では夜の側(と極側)から常に昼の側へ風が流れるって事になるかと思われます。
          • by Anonymous Coward on 2005年06月15日 12時05分 (#751643)
            > 地表付近では夜の側(と極側)から常に昼の側へ風が流れるって事になるかと思われます。

            そう単純な話ではないと思います。
            例えば、金星は自転周期が約-1金星年なので、1金星年の間に太陽は2回昇るだけで、非常に長い昼と夜が続きます。
            しかし、金星で見られるのはこのような昼夜間対流ではなく、全球にわたって東西方向にのみ流れる風でした。おまけに、その風速は自転速度を超えてすらいるのです。

            この現象は、スーパーローテーションと呼ばれていて、タイタンでも起きていることがわかっています。しかし、その原因はまだわかっていません。
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  • ナメック星発見?
  • 15光年でも (スコア:0, オフトピック)

    by Anonymous Coward on 2005年06月14日 9時29分 (#750993)
    ディープスペースナインぐらいの遠さにはなるんだろうか、現在の技術では
  • by Anonymous Coward on 2005年06月14日 11時12分 (#751058)
    ブループラネットを期待した。 いや、今朝スキャンした中にあったんで…
  • by Anonymous Coward on 2005年06月14日 12時24分 (#751088)
    15光年先にこんな惑星があるなんて・・・すごいっすね。
    でちょっと気になる部分があるので、知っている人教えてハピネス

    >>主星であるGliese 876からわずか0.021天文単位という、
    >>水星-太陽間の1/10以下の距離を巡っているため、
    >>いくら赤色矮星が低温だとはいっても惑星の表面温度は200℃を超えているだろう、という事です。
    恒星と惑星の距離が近いから「表面温度が高い」というのは本当でしょうか?<馬鹿だと思うでしょうが・・・
    宇宙空間では温度を伝える媒体がないので、極端な話
    恒星と惑星が近距離であっても温度は伝わらないと思っています。
    (魔法瓶のしくみ見たいな感じ)

    惑星の表面温度を決めるのはその惑星の大気状態だと思っていますので
    惑星の大気が濃く、恒星との距離が近いと「ものすごく温度は上がる」
    惑星の大気が薄く、恒星との距離が近いと「温度はそんなに上がらない」
    惑星の大気が無い、恒星との距離が近いと「温度は宇宙空間と同じ」

    惑星の大気が濃く、恒星との距離が遠いと「ものすごく温度は上がる」
    惑星の大気が薄く、恒星との距離が遠いと「温度はそんなに上がらない」
    惑星の大気が無い、恒星との距離が遠いと「温度は宇宙空間と同じ」
    • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2005年06月14日 13時11分 (#751128) 日記
      >魔法瓶のしくみ見たいな感じ

      魔法瓶が熱を伝えにくいのは,メッキ加工で鏡面になっているからです.
      #真空なのは当然前提条件としてありますが.
      輻射による加熱は無視できないほど大きいのです.
      簡単にわかる例としては,最近だいぶ出回っているハロゲンヒーター等の
      遠赤外線系暖房機が良いかと.
      あれ,大気はほとんど暖めませんので,手を持っていって熱いのは
      ほとんどが輻射による加熱です.
      実際,ほとんど大気のない水星でも昼側は約400℃まで温度が上がります.
      #夜側は-200近くになったりしますが.

      一方同じく大気のない月では,昼でも温度は100℃程度までしか上がりません.
      この差は水星の公転半径がおよそ0.39天文単位と月-太陽間の距離の
      4割程度(=輻射によるエネルギーは2割以下)であること等に由来します.
      親コメント
    • by waku (10811) on 2005年06月14日 12時37分 (#751096)
      恒星からの距離(というか恒星からのふく射強度)と、
      大気組成によって変るでしょうね。
      岩石惑星の可能性が高いそうなので、
      調査が進展すれば、もっと面白い情報がでてきそうです。
      あんまり暑い(冷たい)場合は、地下に潜るとか。

      # 15光年って、数字だけみるとすごい近くに感じる...。
      --
      waku (-o_o), 今年こそ痩せるといいな。
      親コメント
    • > 恒星と惑星の距離が近いから「表面温度が高い」というのは
      > 本当でしょうか?<馬鹿だと思うでしょうが・・・
      > 宇宙空間では温度を伝える媒体がないので、極端な話
      > 恒星と惑星が近距離であっても温度は伝わらないと思っています。

      この宇宙はエーテルで満たされており、エーテルは光を伝えると
      共に熱も伝えるのです。

      そこで本日ご紹介いたしますのは、身に着けるだけでエーテルが
      集まり、冷え性、肩こりに効きますこのネックレス。身体でお悩みの
      症状だけではなく、部分軌道爆撃系エネルギー効果により
      豪運が唸り爆運が炸裂する……

      # 「エーテル」の箇所は適宜タキオン粒子にでも
      # ミノフスキー粒子にでも置き換えとくれ。
      親コメント
    • 温度の伝達には
      • 伝導
      • 対流
      • 輻射
      の三つがあって、伝導と対流には媒体が必要ですが、輻射には媒体は必要ないのですよ。
      こんなの、中学で習わなかったっけ?
      • > 中学で習わなかったっけ?
        なぜか私は習ってないんだよな...
        まあ、一般的(スラド的?)にはみんな知ってるか

        > 輻射には媒体
        より正確には、輻射は光(主に赤外線かな?)なので、空間自体という媒体がいるともいえるかも。

        近いと、光度が高いのは、なんとなくわかるのではないですか > rootのコメント

        # あげ足とりのつもりはありませぬ
      • ていうか真空で熱が伝わらないのならどうして地球上で晴れた日は暑く感じるのかと小一時間(略)
    • by Anonymous Coward
      みなさんm(_ _)mありがとうございました
      またひとつ エロくなれました。
typodupeerror

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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