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107642 story

オリオン座のベテルギウス、急速に収束。爆発の可能性も? 45

ストーリー by soara
3、2、1、ボカーン! 部門より

AAC 曰く、

「冬の大三角」を構成する星の1つであり、地球から600光年の距離にある赤色巨星「ベテルギウス」が、15年前と比べて15%も小さくなっていることが分かった(ナショナルジオグラフィック)。

このままベテルギウスが縮小を続けるのか、それともまた膨張を始めるのかはまだ分からないようだが、

約850万歳のベテルギウスは超新星としていつでも爆発する可能性があると予測されており、爆発時にはその様子を地球からはっきりと観測できるはずだ。

とのことで、もしかしたら「星の最後」を地球から観測できる可能性もある。ベテルギウスのこれからの動向に注目したい。

本家でも話題になっている。

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  • どきどき。わくわく。

    つ「かに星雲 [wikipedia.org]」

    昼間でも見えた天文現象というえば、2007年に近日点通過したマックノート彗星 [wikipedia.org]というのも思い出す。

    • ヨーロッパの方の記録にでないって、のはどうしてなんでしょね。
      アジア方面の昼の間だけ輝いててヨーロッパとかアラブ世界の視界
      に入る頃には終熄しちゃってたのかな。
      • by Anonymous Coward

        >アジア方面の昼の間だけ輝いててヨーロッパとかアラブ世界の視界に入る頃には終熄しちゃってたのかな。

        wikipediaの記述によると
        >23日間にわたり昼間でも肉眼で見えた。夜間は後2年間も見えていた。
        とあるのでそれはないでしょう。

        アラビアにはこの超新星の記録もあるようですし、中世暗黒時代のヨーロッパでは記録が散逸しちゃったってことなのでは。

        (この前の、1006年の超新星の記録はヨーロッパにもあるそうです)

        • by Anonymous Coward

          散逸というより、抹消されたんですよ。
          宗教的・政治的(これらが表裏一体だった時代でもあるし)な理由で。

    • by Anonymous Coward

      でも、いつまで待てばいいのか...
      千年以内なら幸運だと思うけど。

    • by Anonymous Coward

      昼間でも見えたと言えば、「歴史上で最も視等級が明るくなった天体」SN 1006 [wikipedia.org]も忘れずに。

      しかし、SN 1006とかに星雲(SN 1054)の間が約50年って…。
      二つともみれた運がいい人も結構いたんだろうなぁ。うらまやしい。

       #そもそも、1000年も前の超新星の視等級をどうやって割り出してるのかが不思議だ。

      • by Anonymous Coward

        >  #そもそも、1000年も前の超新星の視等級をどうやって割り出してるのかが不思議だ

        1. 文献に頼る(昼間に見えた、とか、金星より明るかった、とか)。
        2. 恒星天文学によって得られた、超新星のエネルギーと距離から計算する。

      • by Anonymous Coward

        >#そもそも、1000年も前の超新星の視等級をどうやって割り出してるのかが不思議だ。

        wikipedia見た限りでは、
        ・当時の文献から、Ia型超新星と想像できる光度変化がある
        ・超新星残骸の中心にパルサー等が無く、Ia型だったという傍証がある
        ・Ia型超新星の光度は全宇宙で共通なので、絶対等級が決定される
        ・超新星残骸までの距離がわかっているので、視等級が決定される

        ってな所じゃないかと。
        あとは文献と照らし合わせて矛盾なければokかな。

        Ia型だから、II型超新星のSN1054より高精度に視等級が求まりますね。
        文献での表現の検証にも使えるかも。

    • 日蝕はだいたい昼間しか見えない
  • by BlueRain (37857) on 2009年06月13日 11時58分 (#1585631)
    その爆発が600年以内に観測できたとすれば既にその星はなくなっているということなんですよね。
    なんか不思議。
    • by parsley (5772) on 2009年06月13日 12時06分 (#1585640) 日記
      今から探査機を飛ばせば、真っ先に見られるわけです。

      でもその知らせを地球で知るのは結局…
      --
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      親コメント
    • Re:600光年 (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2009年06月13日 12時21分 (#1585648)
      ビートルジュースから地球へ高速で進んでいる人にとっては、そうではないから、 見る人の立場によって「もう」なのか「まだ」なのかが変わるのかも。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        あぁ、つまりフォード・プリーフェクトに聞けば分かる、と。

    • by Anonymous Coward
      「お前はすでに死んでいる」ってそういうことだったんですね。
  • by kuy (23721) on 2009年06月13日 12時06分 (#1585639) ホームページ
    もう既に存在してなかったりするのかなぁ。 600年も前の状態を今観測してるわけだし。
    • by Anonymous Coward on 2009年06月14日 7時16分 (#1586060)

      星座なんて人間の都合でしかないし、1万年単位の話になれば星も移動するのはあたりまえの話ですけど
      オリオン座の一角をなす星が消えてしまう可能性があるということでもありますね。
      (かなり明るい星雲が残るかもしれないけど)

      冬の星座で最も有名なもののひとつですから、感慨深いものがあります。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        オリオン座のおもだった構成星は、ベテルギウス以外は兄弟ですね。
        一角をなすといっても、ベテルギウスの立場は…

  • by vn (10720) on 2009年06月13日 11時48分 (#1585629) 日記
    リンク先の記事には、約15年前に木星の軌道ほどの大きさだったものが、
    最近の観測では金星の軌道ほどしかないという記述があります。
    木星の軌道長半径は約5.2天文単位、金星のそれは約0.72天文単位ですから、
    およそ 15% の縮小ではなく、およそ 15% 縮小したということでしょう。
    つまり体積でいえば 0.3% 程度に縮んでしまったということです。

    生きていて視力が達者なうちに、大爆発とか見られるといいな。
    • Re:85% 縮小 (スコア:5, 参考になる)

      by aruto250 (21874) on 2009年06月13日 13時01分 (#1585673) 日記

      #以下はつぎはぎの知識なので大幅に誤っている可能性があります。
      #突っ込みよろしくお願いします。

      過去にはSN 1987A [wikipedia.org]という超新星が、ベテルギウスと同じくらい(太陽の20倍程度)の質量の星の爆発であったようです。

      手持ちの本によると、このSN 1987Aの爆発は、赤色超巨星→青色巨星→鉄崩壊→爆発という過程であったみたいなのですが、その間の核融合反応は以下のように進行したとあります。

      1.水素→ヘリウム(恒星として普通の反応)

      2.ヘリウム→炭素
       ヘリウムの中心核が収縮し、外側の層は膨張して赤色巨星になる。
       膨張により外側のガスの層が重力圏を脱して恒星風となって拡散、その分星が小さくなる。

      3.炭素→ネオン
       炭素による反応が1000年ほど続き、恒星は収縮し続ける。
       太陽の50倍程度の大きさの青色巨星になる。(青色巨星になるのはこの段階?)

      4.ネオン→シリコン
       収縮により中心の温度がさらに上昇し、ネオンが反応を開始する。
       この反応は1年程度続く。
       恒星は速やかに収縮する(?)

      5.シリコン→鉄
       2日で反応が終了し、反応するものが無くなる。
       (鉄の原子核は安定していて、恒星の核融合ではこれ以上反応しない)
       恒星は急激に収縮する(?)

      6.鉄崩壊→爆発

      勝手に補足した部分は括弧書きでクエスチョンをつけていますが、今は3と4のどっちの段階でしょうかね?
      3だとすると、爆発するとしても、まだしばらく時間がかかりそうですが、4だとするとかなりワクワクします。

      #個人的には、こういうプロセスが20世紀の終盤近くなるまで明らかになっていなかったことが意外でした。

      親コメント
      • Re:85% 縮小 (スコア:3, 参考になる)

        by piper (15067) on 2009年06月13日 13時20分 (#1585685) 日記
        爆発まではまだまだ時間が掛かるんじゃないんでしょうか。
        もう直ぐ爆発する予想されているエータ・カリーナ星 [lolipop.jp]が4の段階で足踏みしてるもん。
        親コメント
      • Re:85% 縮小 (スコア:3, 参考になる)

        by saitoh (10803) on 2009年06月13日 13時59分 (#1585705)
        天文おまかせガイド.net [lolipop.jp]には、「 残り少ないネオン、マグネシウムといった重元素を鉄元素に変えている最中である。」とあります。これを信じるならば、4とかの段階ですね。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年06月14日 0時46分 (#1586010)

        > #個人的には、こういうプロセスが20世紀の終盤近くなるまで明らかになっていなかったことが意外でした。

        Life Nature Library の日本語版に、恒星進化のプロセスの説明があったと記憶しています。
        (核融合反応の変化についても図入りの説明が載っていたはず。今でも家の納戸に入っているはずだけど、残念ながらすぐに取り出せる状態でない)

        今確認したら、原語版の The Universe は 1962 年刊行、1966, 1967 年改訂となっていますね。
        (ソースは Wikipedia: http://en.wikipedia.org/wiki/LIFE_Nature_Library [wikipedia.org] )

        さすがに、1960 年代を 20 世紀終盤とは言わないと思います。

        親コメント
        • 恒星進化の過程のうち、赤色巨星が縮んで青色巨星になる部分は20世紀終盤近くになって判明した模様
          (手元のブルーバックス(超新星1987Aに挑む)より)。
          おおまかなストーリーはおっしゃるとおり50年代には成立しています。
          #マーチン・シュヴァルツシルト(ブラックホールで有名なカール・シュヴァルツシルトの息子)が
          #ノイマンの作ったコンピュータを用いたシミュレーション結果から提唱。
          #なんというコラボレーション。

          しかし、1980年代にストーリーが修正されたようです。

          1960年頃との違い:
          星は老年になると膨張して赤色巨星になり、その後超新星爆発する
          1987年以後:
          星は老年になると膨張して赤色巨星になるが、(一部?)収縮して青色巨星になり、その後超新星爆発する

          進化過程修正のきっかけは、1987年に観測された超新星爆発だと上記の本は述べています。
          #爆発前の星の写真が残っていたのだが、そこに写っていたのは従来理論から予想される赤色巨星ではなく
          #青色巨星だった というのがきっかけ

          親コメント
    • Re:85% 縮小 (スコア:2, 参考になる)

      by vn (10720) on 2009年06月13日 11時59分 (#1585632) 日記
      おーっと、間違い。
      本家記事からリンクされた New Scientist の記事 [newscientist.com]では、11.2AU から 9.6AU に縮んだと書いてありますね。
      こりゃ相当長生きしないと無理かも知れない。
      親コメント
    • Re:85% 縮小 (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2009年06月13日 12時09分 (#1585641)

      AFP通信のソース [afpbb.com]を読むと

       ベテルギウスは赤色超巨星で、その直径は太陽から木星軌道にまで及ぶ長さになるとされる。だが、1993年以降の15年間で太陽から金星軌道までに相当する距離が縮小したことが、南カリフォルニアのウィルソン山(Mount Wilson)頂上にある米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の赤外空間干渉計(Infrared Spatial Interferometer、ISI)による計測で明らかになった。

      とあるので、15%縮小でしょう。

      #太陽からの距離で表すと小惑星帯にあたり適当な惑星がないから、こんなややこしい例えをしたのだろうか。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        >その直径は太陽から木星軌道にまで及ぶ長さになるとされる。
        直径を表現するのに軌道半長径を出すのは誤解のもとです。

        同じ基準で比較してください。にばーいにばーい
  • by Anonymous Coward on 2009年06月13日 12時03分 (#1585636)

    >もしかしたら「星の最後」を地球から観測できる可能性もある。
    爆発に巻き込まれて地球星の最後を迎えるかもしれん。
    観測してる者も最後を迎える場合、観測できるといえるのだろうか。

    • Re:のんきだね (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年06月13日 12時40分 (#1585659)

      星の最期を観測し、恒星についての、
      多くの新しい知識や経験を得られた満足感とともに死す。
      十分ではないか。

      幼年期の終りで、最期まで地球に残ったジャンのように

      親コメント
    • by huixteng (22050) on 2009年06月13日 23時42分 (#1585993)

      > 観測してる者も最後を迎える場合、観測できるといえるのだろうか。

      観測できない場合は、最期を迎えた観測者と迎えていない観測者が重なり合った状態で存在しているといえよう。
      そして観測できた場合は、そのどちらかだ!

      --
      閾値は 0 で
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      マジレスすると
      まぁ600光年の距離じゃ逆立ちしても巻き込まれたりしない。

      どのくらい近ければ爆発に直接巻き込まれるかはよく知らんけど、
      10光年ぐらいの距離だと爆発の影響で生物が死滅したりする可能性は無きにしも非ず
      (地球自体が星の最後にはならない)
      • Re:のんきだね (スコア:2, 参考になる)

        by saitoh (10803) on 2009年06月13日 20時59分 (#1585902)
        wikipediaには

        オゾン層が多少傷つく程度で惑星および生命体への影響はほとんどないと予測されている。ただし超新星爆発の際のガンマ線放出については近年では指向性があることが指摘されており、偶然地球方向を向いて爆発した際の地球への影響は未知数である。

        と、ありました。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年06月13日 16時30分 (#1585771)
    「みずへび座ベータ星」より遠すぎる・・・・
  • by Anonymous Coward on 2009年06月13日 17時28分 (#1585810)
  • by Anonymous Coward on 2009年06月14日 23時03分 (#1586400)
    とりあえず、ベテルギウス星系に邦人はいないようで安心しました。
    しかし、ベテルギウス星系では、日の光が弱まり
    氷河期に突入されているかと思うと、現地の方が心配です。

    とりあえず、毛布を送ろう。
  • by Anonymous Coward on 2009年06月15日 13時44分 (#1586614)

    デスラーがエネルギー食う生命体に食わせた上にヤマトが波動砲ぶっぱなすからこうなったんですね…

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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