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数学

数式用のフリーなフォント STIX Fonts Version 1.0 ついにリリース 46

ストーリー by yosuke
コバンザメ式リリース 部門より

t-nissie 曰く

ベータテストから3年あまり、ついにSTIX Fonts Version 1.0がリリースされた。

STIX (Scientific and Technical Information Exchange) Fontsは科学・技術系の数式用のフリーなフォント。多くの学術論文誌を出版しているアメリカ物理協会(AIP)アメリカ化学会(ACS)アメリカ数学会 (AMS)アイトリプルイー (IEEE)アメリカ物理学会 (APS)エルゼビア (Elsevier)がこのSTIX Fonts projectをサポートしている。紙、Web、PDF、ワープロ文書などの媒体を問わず、将来、事実上の数式用の標準フォントとなるだろう。

WebブラウザでMathMLで書かれた数式を奇麗に表示するためにSTIXは必須のフォントだ。 HTML5ではMathMLが利用できるようになる。あなたのWebブラウザでMathMLがうまく表示されるかどうかは、例えばHTML5 with MathML Browser Testで試すことができる。FirefoxでMathMLを表示するためにはどんな設定をすればよいのかも、このページの最後のほうに説明がある。

タレコミ子は、最近、文章中のTeXスタイルで書かれた数式をMathMLに変換できるのが特徴の 軽量マークアップ言語ULMUL (Ultra Lightweight MarkUp Language)の 最新版をリリースした。こちらもよろしく。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2010年05月29日 11時16分 (#1771367)

    無償なのか自由なのかタレコミ文には情報がなかったので調べてみたところ、ダウンロードページ [aip.org]にてSIL Open Font License [sil.org]でライセンスされていることを確認しました(つまり自由なフォント)。

  • by Pen2 (18210) on 2010年05月29日 22時07分 (#1771611)

    zipを展開して Fontsの *.otf を \Windows\Fonts に投入、ブラウザ再起動で
    http://www.stixfonts.org/allGlyphs.html [stixfonts.org]
    を見る。 アルファベットの複合文字が多い、記号よりも の感じ、ユニコードもあり 文字ですが
    絵文字を並べたような 気持ち悪さ。
    美しい数式を組む 職人には必要なのでしょう。

  • by ken2 (27347) on 2010年05月29日 13時09分 (#1771421)
    STIXGeneral.otf.pdfの16ページ、上から5番、左から5番の
    ひらがなの「の」は何なんでしょう?

    #カタカナの「ヨ」もある! てのは冗談ですが。
    • by ken2 (27347) on 2010年05月29日 13時26分 (#1771425)

      ベータリリースで出てたネタでしたか。失礼。

      親コメント
      • Re:「の」 (スコア:3, 興味深い)

        by fcp (32783) on 2010年05月31日 6時03分 (#1771875) ホームページ 日記

        ベータリリースの際に同じ疑問 [srad.jp]を書いた者です。当該書き込みの後、 Unicode Support for Mathematics (Unicode Technical Report #25; PDF 文書) [unicode.org] の中に「平仮名の『の』が数式中で使われることがある」という記述があることを知りました。しかし、平仮名の「の」が数式中で使われることが本当にあるのかどうか、使われているとしたらどういう分野なのか、いまだにわかっていません。どなたかご存知でしたら教えてください。

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        • by Anonymous Coward
          数学とは関係ないけど、去年香港行ったとき、やたらと「の」を見かけた。
          無印良品のパクリみたいな「優の良品」とか、なんとかのなんとかって使う模様。
          なんて発音するのかは不明。
          • by Anonymous Coward

            @nifty:デイリーポータルZ:中国に日本の「の」が浸透した
            http://portal.nifty.com/koneta05/09/19/02/ [nifty.com]

            "中国人に聞いたら、「の」と読んで「ダ」と発音するらしい。中華的の「的」と同じなんだそうだ。"

    • by Anonymous Coward

      数学的に意味のある文字なのかどうか知らんけど、外国人から見た「の」は面白い形の文字らしいね。

      #「Q」と大差ないと思うんだけどな。

    • by Anonymous Coward
      全称記号はインターネットカルチャーの中でずいぶん顔が売れましたねぇ
      果てはかの御大までがお取り扱いになったりして笑いましターンAターン
  • by Anonymous Coward on 2010年05月28日 21時42分 (#1771184)
    \usepackage{stix} のように使えるようになるのかな?

    数式はやっぱりTeX。
    • Re:LaTeXでも (スコア:4, 参考になる)

      by ahirose (31873) on 2010年05月29日 11時18分 (#1771368) 日記

      私もTeX大好きですが、MS Wordも良いかなと思うようになっています。
      最近のバージョンではTeXに近い感覚で数式入力できます。 [youtube.com]
      ここまでくればあとは慣れの問題かなと。

      親コメント
      • Re:LaTeXでも (スコア:2, 興味深い)

        by saitoh (10803) on 2010年05月30日 19時56分 (#1771806)
        僕はwordの数式にたいして不満はなかった(簡単な数式しか使わないので)のですが・・・。図表のレイアウト(\figure[t]相当ができない/図がどこかに飛んでいって消える)と相互参照関係がダメダメだってのは治ったんでしょうか。office2003まではダメダメだったのを知ってます。2007/2010で改善されたのかなぁ。

        あと、何か捜査した副作用で勝手にスタイルが追加定義されるのがOFFに出来るようになったでしょうか?

        親コメント
      • Re:LaTeXでも (スコア:2, 参考になる)

        by USH (8040) on 2010年05月31日 2時46分 (#1771868) 日記

        数式に限らず LaTeX の神髄は、論理的な構造と表現の方法を分けて書くことができるところにあると思うのだが。

        例えば、x の平均を表すとき |x| とか \bar{x} とか E(x) とかいろいろな書き方がありますが、
        とりあえず平均を \Ave{x} を平均を表す論理と決めておいて、
        実際の表現方式は \def\Ave#1{...} とかで定義しておく。
        ... の部分を書き換えれば、 |x| などを切り替えることができる。
        こうしておけば、文章の使い回しの時に楽だし、他人と文章をマージするときにも、
        表現の統一がとりやすい。

        もちろん、LaTeX で論理構造と表現方法をまぜこぜにしてしまうこともありますが、意識していれば、きれいに分けられる。
        Word では、いくら意識しようとしても、分けるすべがほとんどない。

        親コメント
        • 例えば、x の平均を表すとき |x| とか \bar{x} とか E(x) とかいろいろな書き方がありますが、
          とりあえず平均を \Ave{x} を平均を表す論理と決めておいて、
          実際の表現方式は \def\Ave#1{...} とかで定義しておく。
          ... の部分を書き換えれば、 |x| などを切り替えることができる。
          こうしておけば、文章の使い回しの時に楽だし、他人と文章をマージするときにも、
          表現の統一がとりやすい。

          そういうの、僕はうまくいったためしがありません。僕の TeX/LaTeX プログラミングの能力が低すぎると言われればそれまでですが。

          お示しの平均値の例なら、後で「平均値は \mathbf{E}[...] と書く、ただし内容が変数 1 個だけの場合はブラケットを付けない」という書き方にすることにしたとします。つまり、

          • X の平均 → \mathbf{E}X
          • X+Y の平均 → \mathbf{E}[X+Y]

          という感じ。でも、これをやろうとすると、マクロ \Ave の定義で凝ったことをするか (そんなの僕には無理)、変数 1 個だけの場合とそうでない場合でマクロを分けておく必要があったと後からわかる、という具合です。結局、ソースコードの中で \Ave と書いてある部分を後から一つずつチェックする羽目になります。

          なので、「マクロにしておけば後から記号を変えられる」というのは、少なくとも僕には無理な技だと思っています。 TeX/LaTeX プログラミングに詳しい人にとってはたぶんその通りなのでしょうけれど。

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          • by USH (8040) on 2010年05月31日 18時36分 (#1772259) 日記

            お示しの平均値の例なら、後で「平均値は \mathbf{E}[...] と書く、ただし内容が変数 1 個だけの場合はブラケットを付けない」という書き方にすることにしたとします。

            たしかにこの機能は単純ではなさそうです。私もどう書けるのかは分かりません。
            ただ、可能だとすれば、だれかが style マクロを書いて機能を実現すれば、あとは流用すればいい、という道がある。

            もちろん、そういう機能を素人がどうやって見つけ出すのかとか、そんなおまじないのようなものには拒絶反応がでるとか、解決しないといけない点は確かにある。

            けど、そういう機能を実現・追加する余地がないのとあるのとでは、特に大きな文書とか共同作業による執筆の際には、かなり作業効率に差が出るという気がする。(というか、私の周りでは差が出ている。)

            それに、よしんばあとから変数が1つの場合とそうでない場合で書き換えるにしろ、"\Ave" という文字列をどんどん検索して調べられるというメリットがある。 逆に Word で、あるスタイルをとっているある文字列(今回の例では \mathbf{E}のようなもの)とか相互参照している部分を検索する方法ってあるのでしょうか?

            # Word を使いこなしていない私は、目を皿にして探しまくる悲しい作業をいつもさせられます。

            親コメント
            • by fcp (32783) on 2010年05月31日 20時17分 (#1772325) ホームページ 日記

              ただ、可能だとすれば、だれかが style マクロを書いて機能を実現すれば、あとは流用すればいい、という道がある。

              それはそうですね。おっしゃる通り、出来合いのものがどこかにあっても探すのが難しいという難点はありますが。

              それに、よしんばあとから変数が1つの場合とそうでない場合で書き換えるにしろ、"\Ave" という文字列をどんどん検索して調べられるというメリットがある。 逆に Word で、あるスタイルをとっているある文字列(今回の例では \mathbf{E}のようなもの)とか相互参照している部分を検索する方法ってあるのでしょうか?

              Word で特定スタイルを持つ特定文字列を検索すること [microsoft.com]は可能みたいです。相互参照を検索できるかどうかは知りません。

              親コメント
          • by Anonymous Coward

            もう読んでないと思いますが、

            「平均値は \mathbf{E}[...] と書く、ただし内容が変数 1 個だけの場合はブラケットを付けない」

            「平均値は \mathbf{E}{...} と書く、ただし内容が変数 1 個だけの場合はブラケットを付けない」

            ではダメなんですよね。

            後者なら普通に \def すればそうなるのだけど。 TeX の基本的な括弧の使い方を特定のコマンドだけ変えようとすれば、面倒なことになるのは当然です。

            • #1771874 [srad.jp] で

              「平均値は \mathbf{E}[...] と書く、ただし内容が変数 1 個だけの場合はブラケットを付けない」

              と書いたのは、ソースコードに \mathbf{E}[...] と書きたいという意味ではなく、 \mathbf{E}[...] と書いたのと組版結果が同じになるようにしたいという意味です (\mathbf は LaTeX で定義されているコマンドです)。なので、

              後者なら普通に \def すればそうなるのだけど。 TeX の基本的な括弧の使い方を特定のコマンドだけ変えようとすれば、面倒なことになるのは当然です。

              という批判は的外れです。

              親コメント
      • Re:LaTeXでも (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2010年05月29日 14時48分 (#1771458)

        こちらも参考になりますね。

        僕が TeX を使うのを辞めた3つの理由 - ++C++; // 管理人の日記 [hatena.ne.jp]
        僕が TeX を使うのを辞めた 10 の理由 - ++C++; // 管理人の日記 [hatena.ne.jp]

        言説はともかく、PDFは一読をオススメします。

        親コメント
    • Re:LaTeXでも (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2010年05月29日 11時46分 (#1771383)
      何の feature を加えるのか知らないけど、

      Additional OpenType features will be added in the second release which will allow using the font in Microsoft Office applications such as Word 2010. The third release will add LaTeX support.

      (http://www.stixfonts.org/STIXFontReleaseDocumentation2010.pdf [stixfonts.org] (p.3, PDF 548KB); 次のリリースでは MS-Office 向けの、 その次のリリースでは LaTeX 向けの feature を加える予定)
      だそうだ。

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  • by Anonymous Coward on 2010年05月29日 11時13分 (#1771361)
    ・・・誰かが日本語の詳しい解説ページを作ってくれるのを待とう
    • Re:他力本願寺 (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2010年05月29日 11時59分 (#1771392)

      たいした手間ではない。

      FireFoxを入れていたら、 about:config で html5.enable をダブルクリックして Trueにする。
      ダウンロードしたフォントフォルダを開いて、コンパネのフォントも開いて、ダウンロードしたフォントを全選択して、コンパネにドラッグアンドドロップ。

      これでテストページ開いて、それなりに表示されたら終了。ルート表示がややかっこ悪いのでまだ設定が足らないのだろうが、これは次のコメント者に任せた(苦笑)

      親コメント
      • Re:他力本願寺 (スコア:3, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2010年05月29日 18時08分 (#1771533)

        最新のMicrosoft Officeが入ってる場合やWindows 7ではCambria Mathという強力なフォントがあるので、STIXフォントをインストールする必要はないみたい。
        ルートの表示がおかしいのは単にFirefoxのMathMLサポートの問題じゃなかろうか。
        あとFirefox 3.6のhtml5.enableはベータ品質で、nightlyビルドにはすでに入ってるその後のさまざまな修正も反映されていないので、常時有効にしないことを勧める。正式サポートされるのはFirefox 4から。

        親コメント
        • by Anonymous Coward
          Vista(Officeは入れてない)でフォントをインストールせずに
          Firefox3.7a4+html5.enable=trueでテストページを見てみたらほぼ表示できるようです
          ざっと見だけですた縦向きの中括弧?みたいな記号がダメでしたが他はよかったような・・・
          4.0の正式版になれば特別な事をしなくてもMathML対応になるのかな>Vista+FF
        • by Anonymous Coward

          > ルートの表示がおかしいのは単にFirefoxのMathMLサポートの問題じゃなかろうか。

          Ubuntuでは標準状態だとルートの表示がおかしく、otf-stix (今回リリースされた正式版ではなく、古いベータ版ですが) をインストールするときちんと表示できるようになります。

          ルート表示がおかしい人は、おそらくSTIXフォントが使われてないのではないかと。
          STIXフォントが使われていれば、テストページの "Image of MathML rendering" とほとんど同じ表示になるはずです。

          • by Anonymous Coward

            (#1771392)と同様の現象に遭遇。

            FireFox 3.6.3, Windows XP SP3, Office2007の環境にて。
            今回話題のFontはインストールしていない状態。

            https://eyeasme.com/Joe/MathML/HTML5_MathML_browser_test.html [eyeasme.com]
            の末尾の以下の行の指示に従う。
            >change the setting of html5.enable to true in about:config.
            設定して表示させたところ、
            「Test2」のルートのくくり方が他のレンダリングと異なっていた。

      • Re:他力本願寺 (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2010年05月29日 18時35分 (#1771544)

        > ダウンロードしたフォントフォルダを開いて、コンパネのフォントも開いて、ダウンロードしたフォントを全選択して、コンパネにドラッグアンドドロップ。

        mac な人は /Applications/Font Book.app を開いて、フォントをD&D。
        とりあえず、FireFoxでちゃんと表示できました。

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    • by Anonymous Coward
      ドモ アリガット ミスター ロフォント
      ドモ ドモ
      ドモ ドモ
  • by Anonymous Coward on 2010年05月29日 11時42分 (#1771378)
    まあsfnt2woff [mozilla.org]で変換すればいいんだけどさ。
    • by Anonymous Coward

      それで変換してみたけど、ちょこっと警告が出たな。

      >sfnt2woff.exe STIXGeneral.otf
      ### WOFF warning: checksum mismatch (corrected)
      ### WOFF warning: final table not correctly padded

      まあいい。本題はここから。例えばこんなCSSをHTMLに埋め込む。

      <meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
      <style type="text/css">
      @font-face {
          font-family: 'STIXGeneral';
          src: url('STIXGeneral') format('woff');
      }
      body {
          font-size: 20px;
          font-family: STIXGeneral,serif;
      }
      </style>

      あとはタレコミ文にもリンクが貼られている

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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