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宇宙

国際宇宙ステーション、2020 年の運用終了後は大気圏突入へ 65

ストーリー by reo
鋼鉄ジーグにゃ物足りないぜ 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

国際宇宙ステーション (ISS) は 2020 年に運用終了が予定されているが、運用終了後は大気圏に突入させて海に墜落させる計画だそうだ (AFPBB ニュースの記事より) 。

ISS は複雑で巨大な物体であるため、軌道上に放置すると大量の宇宙ごみとなってしまうという。ロシアの宇宙ステーション「ミール」も、運用終了後は太平洋に墜落させられている。

また一方で MSN 産経ニュースの記事によれば、ロシア宇宙庁の有人宇宙船計画のトップ、アレクセイ・クラスノフ氏は 20 年に廃棄する計画について否定し、20 年以降、特に 28 年まで使用するための案を検討中と述べている。まあこれは昨年 3 月に表明されていたことでもあり (sorae.jp の記事より) 、どちらにせよコロニー落としは行われる。

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  • by piper (15067) on 2011年08月01日 10時34分 (#1995604) 日記
    こうのとり(HTV) [www.jaxa.jp]に搭載する往復補給機に大型カプセル [jiji.com]の開発をしようとしている矢先なのに
    もっと長く運用可能だと思うんですが、何をそんなに急いで廃棄する必要があるのかな…疑問
    • by Yohsa (2572) on 2011年08月01日 11時09分 (#1995628) 日記
      単純に古いからです。例えばミールだとコアモジュール打上から全体の廃棄まで15年間運用されましたが、ISSはザーリャモジュールの打上が1998年ですから2020年まで運用すると実に7年も長い22年間もの間、同モジュールを使用する事になりますから。
      建設に時間がかかりすぎたんですよねえ…。

      #ザーリャにはほぼ同一のバックアップが地上に保管されてるんですがアレを有効活用して新ステーションを建造できないものか。
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      • by thrush (2262) on 2011年08月01日 13時54分 (#1995722)
        新ステーションというか、その古い部分を順次更改していくってのは難しいのでしょうか。
        そういう修理のノウハウも溜めていかないと、将来の本格的な宇宙開発なんて無理な気が。
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        • by Anonymous Coward
          そういう素朴な発想から、どこかの温泉旅館のように建て増しに建て増しを重ね、つぎはぎだらけになったシステムができてゆくんですね。
      • by Anonymous Coward
        たった20年で落とさなくてはならないのでは、民間人の住めるガンダムみたいなコロニーなんてまったく実現のめどすらたってない夢物語ってことですね。
        • by Anonymous Coward

          サイズと軌道的にもなあ……

          ISSのサイズ(パネル除く)って、直径数mで長さが100mぐらい?重量は400tぐらい(パネル含む)。
          置いてある高度は400kmぐらい。

          島三号だと直径が数kmで長さが数十km。重量なんと数千万t。
          でもってラグランジュ点に置くんなら月と同程度の距離に作らないといけないし、長期間安定な地球周回軌道に乗せるにしても空気抵抗のほとんど無い高度数千kmぐらいまでは上げたい。

          規模だけでもう現状夢物語でしょう。地上にさえこの規模の物体なんてほとんど作ったこと無いんだから。

          • by Anonymous Coward
            高度数千kmだともろにヴァン・アレン帯 [wikipedia.org]内なんで人が住むなら最低でも高度30,000kmくらいは欲しいところです。
            しかし、そこまでいくと打上げるのに必要なエネルギーはL点と大差なくなるという…。
    • by Anonymous Coward on 2011年08月01日 11時14分 (#1995632)

      高度低いから空気抵抗が大きく、時々噴射して高度上げないといけないし(その分の燃料を運ぶか、ドッキングしてる補給船を使う)、人が滞在してると消耗品も運ばないといけないし、老朽化してきたパーツは交換しないといけないし。
      そんなこんなで通常の維持費が年間2000億円ぐらいかかる。その一方で、それに見合った成果があるのか?という議論がずっと昔(それこそ建造前から)続いているんで、いつまでも浮かべておくわけにもいかないという問題が。

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    • by Anonymous Coward
      「なんでISSを地球に落とす!?これでは、ISSに人が住めなくなる!」
      「地球に住む者は自分達のことしか考えていない!だからISSを抹殺すると宣言した!」
      「人がISSに罰を与えるなどと!」
      「私、シャア・アズナブルが粛正しようというのだ、アムロ!」
      「エゴだよそれは!」
      • Re:やっとJAXAが (スコア:5, おもしろおかしい)

        by Oh-MissSpell (37716) on 2011年08月01日 11時34分 (#1995649) 日記

        「なんでISSを地球に落とさない!?これでは、ISSの耐用年数を越えてしまう!」
        「地球に住む者は自分達のことしか考えていない!だからISSを再使用すると宣言した!」
        「人がISSを延命しようなどと!」
        「私、シャア・アズナブルがリユースしようというのだ、アムロ!」
        「エコだよそれは!」

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        コロニー落し云々の前にデイアフタートゥモローとかで
        地球の終わりだ・・・って上から見てるシーンが好きだったのに
        無くなったらそのシーンが・・・そのシーンが・・・!ギギギ

    • by Anonymous Coward
      そりゃ産業的にコスト・パフォーマンスが悪いからですよ
      有人でなければ出来ないことは意外と少ないもので.....
      #さっさと税金の無駄遣いは止めてほしい
    • by Anonymous Coward

      本来の寿命を超えて無理やり長く運用してると、いろいろ漏れたりするんですよ。

      セシウム気密とか

    • by Anonymous Coward

      それなりにサイズの有るものだから、ちゃんと制御して落とせるうちに処分しないと。
      使えるからって言って使い続けた結果、街にでも落ちたら目も当てられない。

  • コロニー落とし (スコア:1, オフトピック)

    by elderwand (34630) on 2011年08月01日 10時29分 (#1995600) 日記

    細菌培養のシャーレを重ねて木槌で下のシャーレを叩き出す遊びを連想。(やったことないけど)

    ITS は確かに大きいけど、スペースコロニー [wikipedia.org]と呼ぶほどのものかなぁ?

  • by Sam.Mem (42350) on 2011年08月01日 13時08分 (#1995695)
    捨てても捨てても大丈夫!
    大気の力でどんなゴミでも燃やしちゃいます。

    #内部では細菌がいっぱい湧いてるけどね
  • by Anonymous Coward on 2011年08月01日 19時49分 (#1995942)

    今回報道されたことで各所で話題となっていますが、2020年で大気圏突入させる・・・というのは取り立てて新しいニュースではなくて、もとから運用終了後は大気圏突入により廃棄する計画です。
    というか、/.Jでも

    で、2015年の運用終了後に大気圏突入させる旨が、そして

    で、2020年まで運用が延長される旨が話題になっていたりするのですが、、、

    ということで、当然大気圏突入させずに再利用すべきだ、という話もすでにあれこれ検討されています。
    有名どころとしては、宙の会がISSのモジュール+HTVを組み合わせた「JSS (Joint Space Station)」という構成を提案しています。

    これは、今のISSは規模が大きすぎるとして、必要最小限のモジュールのみを抽出した、運用コストを下げた宇宙ステーションとして再構成するべきだ、というものです。
    ISS建設には多額の費用がかかっており、ただ廃棄してしまうのはあまりにもったいないものです。
    また、まだまだ寿命が残っているモジュールも多数存在します。
    こうした手法により、今後も人類の宇宙における橋頭堡として活躍してくれることを期待します。

    # ぶっちゃけ一番ありえそうなのは、まだ使えそうだよと単純に延長 or 寿命がヤバいモジュールだけ取替え、のいずれかだと思うけど。
    # または、2020年ともなると中国や民間の宇宙ステーションも飛んでる予定 [wikipedia.org]だし、こういうところにパーツばら売りもありかな?

  • by Anonymous Coward on 2011年08月01日 11時01分 (#1995621)
    寿命が来たら大気圏再突入で廃棄することは当初から織り込み済みだと思っていましたが。
    他に現実的な廃棄手段はあるのでしょうか?
    • ここで再び
      「太陽に落とせ」
      「外宇宙に放り出す方が楽だよ」
      「落とす方が楽に決まってんだろ」
      「減速にもエネルギー喰うんだよ」
      「放っときゃ落ちるだろ、エネルギー喰うとか意味わかんない」
      的な議論が繰り返されないことを願う。

      親コメント
      • 不毛な議論はさておき、今後大規模な構造物を軌道上に建設すればこれと同様の問題が生じる訳で、さらに巨大な宇宙ステーションの類を作るのなら「そのまま地上に落下」以外の処分方法を予め考えておく必要があるでしょうね。そうじゃないと本当に「コロニー落とし」になっちゃう。
        軌道上にごみ処理場を作って、軌道上で再利用できるものとそうでない物を分別、そうでない物はマスドライバーかなんかでどっかに飛ばす、とか。
        いずれにせよゴミ問題を解決しないとダメなのは現代社会の共通課題ですね。
        親コメント
        • >マスドライバー
          って時点で不毛じゃね?マスドライバーで打ち出せるぐらいのサイズ・質量に分解できるなら、落としたほうがいいでしょ?

          地表(海)にダメージ(ISSも破片は降るだろうけどさ)与えることを心配するほど高質量な構造物作れるようになってたら、
          少なくとも今のロケット技術レベルじゃない。そうすると、そこまで質量にシビアにならなくて良くなってんじゃないのかな。
          数千・数万トンクラスを、邪魔だから300kmぐらい上の軌道に上げとくかみたいな。

          ##それに大丈夫でしょ、うちらの生きてるうちには千トンオーバーの宇宙ステーションすら出来そうにない…
          ##軌道エレベータとか慣性制御は遠いなあ~

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          • >軌道エレベータとか慣性制御は遠いなあ~

              軌道エレベータ(宇宙エレベータ)は全然遠くないです!

             理由は「グラフェンの連続生成が可能になっている」から。つまりテザーはもうできているんだよね。

              本には「テザーができないから宇宙エレベータは遠い」みたいな事が書いてありますけど
             それはもうできている。なのになぜ「遠い」と思われているか。

            1.宇宙エレベータのテザーは「カーボンナノチューブ(CNT)」だと、本で読んだ通りに思い込んでいる奴が多いから。

              最初に宇宙エレベータという概念が世に出た頃はグラフェンは知られていなかったから。
              CNTとグラフェンは基本的にほとんど同じ物質で、形が「筒」か「布」かの違いだけ。
              宇宙エレベータに使う為の縦の強度に関しては全く変わらない。
              むしろテザーにするにはグラフェンの方が良い。

            2.グラフェンの連続生成をやっている人たちは液晶テレビ用の導電素子として作っているから。

              知っているのか知らないかは知りませんが、とにかく宇宙エレベータ用として研究していない。
              しかし、連続生成できるんだから、もう宇宙エレベータのテザーとしてはすぐに使えるわけです。

            3.日本の宇宙エレベータの活動の中心がテザーではなく「エレベータ」だから

              グラフェンの連続生成は日本の成果なんですが、日本の宇宙エレベータの中心団体である
              「宇宙エレベータ協会」は精密機械の人が中心で、「宇宙」より「エレベータ」に興味がある。

              「宇宙エレベータ」といいながら、実態は「エレベータ」を作って競技するコンテストに熱心で、
              テザーがすでにできちゃったことにはあまり関心がないみたいなんだよね。

            親コメント
            • 遠いをどのぐらいと思ってるのかわからないけど、うちら生きてる間は関係無いんじゃない?
              俺だって楽園の泉好きだし出来てほしいよ、でも調べれば調べるほど技術的ギャップは大きいと痛感するよ。

              >理由は「グラフェンの連続生成が可能になっている」から。つまりテザーはもうできているんだよね。

              出来てない、グラフェンでもCNTでもウィスカーでもいいけど、連続生成=テザーじゃないから。
              連続生成ってどんなイメージ持ってるか知らないけど埃みたいなナノレベルの炭素シートが
              作れるだけだぞ。ニュルニュル紐的なものが作れるわけじゃない。
              バインダーとしてなら使えるかもしれないが単結晶ケーブルには程遠い物体です。
              膨大な量を作り、撚り合わせる技術や表面コーティング技術、さらにテーパーもつけないといけない。

              まずずっと強度の低い単結晶カーボンケーブルみたいなのが製品化されるのが先でしょうけど
              それすらも遙か未来の事です。

              単なる分野違いとかそういう次元じゃない技術的課題があることが判りませんかね?

              ##つーか産総研のCLDの事言ってる?あれどんだけの量ができるか調べたほうかいいよ。
              ##電子的に使える量とケーブル素材としての間には量的に何桁もの違いがありますから。
              ##ケーブルクラスの量を作るとしたら液相よりCVDの方が可能性ありそうだけどな
              ##激しくオフトピ

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              • by Anonymous Coward on 2011年08月02日 20時30分 (#1996694)
                なるほど、後は重ねるだけでくっつく物を巻き取る方法(まさか地球一周分を巻き取らない事は無いですよね)と、
                1cmまで積層する台数(1兆台ぐらい?)を同時にシンクロして稼働させる方法と、
                その中に欠陥を作りこまないようにする方法だけですね。
                70cmの長さで無欠陥と証明されてない物を30,000km分だけでも大変そうですが。
                親コメント
          • マスドライバーと書いたのは一例ですが、確かに細かく分解して大気圏内で燃え尽きるようにしてから落下というのはありますね。
            それと推力の問題が解決できるなら高高度軌道に上げてしまうというのはありでしょう。
            どちらにせよ「宇宙ゴミ処理場」の技術はこれから必要になるでしょうね。あと「宇宙ゴミ回収車」もかなあ。
            親コメント
          • by Anonymous Coward

            > マスドライバーで打ち出せるぐらいのサイズ・質量に分解できるなら、落としたほうがいいでしょ?
            劣化水力発電(笑) [srad.jp]とか脱原発(笑)とか言ってる人たちが、どうしてコロニーや人工衛星の話になったとたんエネルギー収支の計算もできなくなるんでしょうね。まったく不思議で仕方ありません。

      • by Anonymous Coward

        やっぱり子どもの発達段階()に合わせて慣性の法則が使用禁止されたりしてるゆとり教育の成果なんですかね。
        交換法則は使わなくても正解出せるけど慣性の法則使わなかったら単に間違った答えになるじゃん…。

    • by Anonymous Coward
      中国に買ってもらう < 後は野となれ山となれ。
  • by Anonymous Coward on 2011年08月01日 13時52分 (#1995720)

    設計・製作をあの会社にまかせてみてはどうだろうか?
    100人載っても大丈夫のイナバ…

    # ISSの理論上最大同時滞在人数って、6人+スペースシャトル7人+ソユーズ3人ぐらい?

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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