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火星への探査機送り込みが始まった1960年代から2003年の間に、人類は合計36基の火星探査機を送り込んだが、そのうち失敗は22基。多少の成果は出したモノの、主要な観測は出来なかった部分的成功は2基火星に到達し、主要な観測目的を成功させたモノは12基しかありません。まさに探査機の墓場状態で死屍累々。
理屈からすると、地球から遠くなればなるほど惑星探査の技術的難易度が上がりますが、木星以遠に送り込んだ両手で数えられる程度の探査機(パイオニア10,11号、ボイジャー1,2号、ユリシーズ、ガリレオ、カッシーニ・ホイヘンス、ニューホライズンズ(ミッション途中やスイングバイ目的で木星へ行ったモノも含む))が全て成功を収めているのに、地球近傍の惑星にもかかわらず、火星へ向かう軌道と火星は「魔の宙域」と言わざるを得ないぐらい火星探査の失敗率の高さは異常なほどです。(日本も例外ではなく火星探査機のぞみが「魔の宙域」の餌食になりました)
その中でも失敗は旧ソ連・ロシアが多く18基中16基を失い、残る2基も部分的成功に過ぎない惨憺たる有様です。これで今回のフォボス・グルントが加われば失敗は17基目となります。特に今回はソ連崩壊後約20年惑星探査を行わなかったロシアが本格的な惑星探査復活の狼煙となるものでしたが、このままの推移で行くと旧ソ連時代から続く火星探査の呪いは今回も解けなかったようです。(空白の20年の間に人材流出などでノウハウが失われていたのかも知れませんが)
しかし、日本なら継続的探査すら怪しく、一回の失敗で次はあり得ないぐらい望み薄なので、半壊状態だった火星探査機のぞみや5年後まで生きていられるかどうかもわからない金星探査機あかつきを必死で飛ばしつづけるのと比べると、旧ソ連の惑星探査への執念は恐るべきモノを感じます。
しかし体制が変わったロシアになってもその執念は残っているのかどうかが気がかりです。
やはりテセラックの仕業…
> 火星へ向かう軌道と火星は「魔の宙域」
あれ、でも木星以遠に向かった探査機も火星の軌道を横切っているんじゃないの?
「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と頭の中で確認した。(冥王星については保留。昭和生まれなもんで)
フォボスをターゲットにした時点で、失敗すると思ってました。あそこは触れちゃいけない。サンプルリターンのターゲットとしては適してるのかもしれないけど、火星に軟着陸を唯一成功させているアメリカですら、あそこは触れないのだから。
やはり「カプリコン1」の呪い…
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
火星は惑星探査の鬼門 (スコア:4, 興味深い)
火星への探査機送り込みが始まった1960年代から2003年の間に、
人類は合計36基の火星探査機を送り込んだが、そのうち失敗は22基。
多少の成果は出したモノの、主要な観測は出来なかった部分的成功は2基
火星に到達し、主要な観測目的を成功させたモノは12基しかありません。
まさに探査機の墓場状態で死屍累々。
理屈からすると、地球から遠くなればなるほど惑星探査の技術的難易度が
上がりますが、木星以遠に送り込んだ両手で数えられる程度の探査機
(パイオニア10,11号、ボイジャー1,2号、ユリシーズ、ガリレオ、カッシーニ・ホイヘンス、
ニューホライズンズ(ミッション途中やスイングバイ目的で木星へ行ったモノも含む))が
全て成功を収めているのに、地球近傍の惑星にもかかわらず、火星へ向かう軌道と火星は
「魔の宙域」と言わざるを得ないぐらい火星探査の失敗率の高さは異常なほどです。
(日本も例外ではなく火星探査機のぞみが「魔の宙域」の餌食になりました)
その中でも失敗は旧ソ連・ロシアが多く18基中16基を失い、残る2基も部分的成功に過ぎない
惨憺たる有様です。これで今回のフォボス・グルントが加われば失敗は17基目となります。
特に今回はソ連崩壊後約20年惑星探査を行わなかったロシアが本格的な惑星探査復活の
狼煙となるものでしたが、このままの推移で行くと旧ソ連時代から続く火星探査の呪いは
今回も解けなかったようです。
(空白の20年の間に人材流出などでノウハウが失われていたのかも知れませんが)
しかし、日本なら継続的探査すら怪しく、一回の失敗で次はあり得ないぐらい望み薄なので、
半壊状態だった火星探査機のぞみや5年後まで生きていられるかどうかも
わからない金星探査機あかつきを必死で飛ばしつづけるのと比べると、
旧ソ連の惑星探査への執念は恐るべきモノを感じます。
しかし体制が変わったロシアになってもその執念は残っているのかどうかが気がかりです。
Re:火星は惑星探査の鬼門 (スコア:1)
やはりテセラックの仕業…
Re: (スコア:0)
> 火星へ向かう軌道と火星は「魔の宙域」
あれ、でも木星以遠に向かった探査機も火星の軌道を横切っているんじゃないの?
「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と頭の中で確認した。
(冥王星については保留。昭和生まれなもんで)
Re:火星は惑星探査の鬼門 (スコア:1)
全て木星に、直接あるいは地球や金星でスイングバイを行って向かい、土星以遠を目指す場合は木星でさらにスイングバイを行っています。
小惑星探査においてもこれは同様で、火星を経由したことは今までにありません。
火星軌道を横切ってより遠くに向かうミッションはそれなりの成功率なのに、
火星に接近するミッションは(周回軌道投入かフライバイ観測かを問わず)特異的に成功率が低いのです。
Re: (スコア:0)
フォボスをターゲットにした時点で、失敗すると思ってました。
あそこは触れちゃいけない。
サンプルリターンのターゲットとしては適してるのかもしれないけど、
火星に軟着陸を唯一成功させているアメリカですら、あそこは触れないのだから。
Re: (スコア:0)
やはり「カプリコン1」の呪い…