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いつもなら、「含まれるなんたら成分が発がん性がある」ではなかったか。
何で今回、「加工肉や赤身肉」で、何が原因かは言わないのか。原因がわからないなら、「加工肉や赤身肉」の発がん性リスクは具体的に特定したのに、他の肉や食物にはないことをどう特定したのか。
食肉業界の肩は持たないが、この研究のやっつけ加減には疑問がある。
「赤身肉に含まれる発がん物質を発見!」 [mycode.jp]
今回、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校を中心とする研究グループにより、赤身の肉に含まれる発がん物質が1つ特定されました。その名は、N-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)です。この呪文のような名前の物質は、糖の1種で、人間の体内では作られていません。…
…研究グループはまず、乳製品、赤身肉、鶏肉、魚、貝、野菜、果物など、さまざまな食品を調べ、Neu5Gcが赤身の肉にだけ豊富に含まれている物質であることを突き止めました。…
…研究グループが人間と同じくNeu5Gcを体内で作らないネズミで実験したところ、Neu5Gcに対する炎症が全身で見られました。また、時間をかけてNeu5Gcが肝臓に徐々に蓄積し、それが原因で肝臓がんになってしまいました。計算すると、長年赤身肉を食べた場合の発がんリスクは何と5倍だったそうです。…
物を食べるということは、とりもなおさず異物を取り込むということで、日常食べている食物に含まれる物質で、人体では生成されない物質というのは山ほどあると思うのですが、なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか。はたまた特別扱いではなくて、そういった物質は身の回りの食物に溢れていて、何を食っても発がんリスクは上がるのか。素人にはよくわからない話です。
このN-グリコリルノイラミン酸、サルは体内で合成できるけど、ヒトは合成できない物質のようですね。(ヒト以外の哺乳類には普通に存在する模様)遺伝子が変異してしまったためとか。
N-Glycolylneuraminic acid [wikipedia.org]
Humans cannot synthesize Neu5Gc because the human gene CMAH is irreversibly mutated, though it is found in apes.
逆に、食物から摂取できるため体内で合成する必要がなく、合成機能が退化してしまったというパターンもありますね。アスコルビン酸が典型例。これは、長期間摂取しないでいると死んじゃいます。
つまり初期の人類は、酒池肉林の生活を送っていたので合成できなくても困らなかったという推理も成り立つのです。何とうらやましい。
# 色々間違ってます
神からの「汝、獣肉を食うなかれ」というメッセージなのですよ。でも鶏と魚と人肉はOK♡
まじめな話をすると、問題の遺伝子を失った時期と考えられている200~300万年前は、人類 [wikipedia.org]がやっと石器を使い始めた頃で、当時は最も長生きしても40年程度、平均寿命は10年にも満たなかったと言われています。だから、獣肉をよく食べていたとしても、発がんリスクが問題になることはなかったでしょう。
そうか!牛や豚の代わりに人肉を食べればいいんだ!!(ぉ
まあ、Neu5Gcだけが赤身肉の発癌性の原因というわけでもないのだろうけど、Neu5Gcに関しては、どの遺伝子が関与しているかわかっているんだし、実験用にそれを持たない遺伝子組み換えマウスも作ったようだから、そのうち、同様な手法で作った、発癌リスクフリーを謳う牛/豚なんてのが出てくるんじゃないかな。
そういう研究には食肉業界から研究資金が殺到しそうだから、すごく人気のある研究テーマになりそう。
それで、いざ、癌リスクフリー肉が出まわるようになると、街中で「当店では遺伝子組み換えで生まれた発癌リスクフリー牛肉を料理に使用しています」なんて看板を掲げたレストランに行列ができるようになったりして。
それまで遺伝子組み換え食品を拒絶してきた人々の葛藤する様も見てみたい気がするw
特定の物質の研究グループは特定の物質にフォーカスして調べるんだから特定の物質の様々な性質だけが見つかるのは当然なわけで(´・ω・`)
「なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか」というのは「人体は食物から異物をいろいろ取り込んでいるのに、なぜ人体にとってNeu5Gcが特別扱いで、癌につながるような免疫反応を引き起こすのか」という意味で書きました。
研究者がなぜGcに注目したのかという意味ではなく。
いや、だからですね・・・・・この研究グループが研究したのがNeu5Gcだったから「Neu5Gcに発癌性があることを突き止めた」に過ぎないわけで、他にも未知の発癌性物質はあるかもしれないし、もっと身近な物質にも存在するかもしれないけれど、それを今回研究したわけじゃないからそこには言及してない、だけ。
”なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか”と仰いますが、誰かが「Neu5Gcだけは特別」だと主張していましたか?
だから「なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか。はたまた特別扱いではなくて…」と書いているのに、なぜ文章の部分だけ引っ張り出して揚げ足をとろうとするのか。
http://www.alive-net.net/world-news/wn-lifestyle/54-3.html [alive-net.net]> 人体は摂取したNeu5Gcのほとんどを排泄するが、異物の糖質を少量、体内に保持し、代謝的に吸収することがわかった。Neu5Gc摂取後およそ2日目にはNeu5Gcレベルが摂取前と比較して2倍から3倍となったが、摂取後4日から8日には、ほとんど摂取以前のレベルまでもどった。
2003年の記事です。人体にほとんど蓄積されないというこの結果が正しければ、この物質に関しては赤身肉を「食べ過ぎなければ」発ガンリスクは高くならないということになりますね。
その研究の人を使った実験では被験者の「尿、血液、漿液、毛髪、唾液」しか調べていないようです。#2907921 [science.srad.jp]のリンクにある研究のマウスでの実験のように、肝臓など特定の臓器に蓄積される(そして免疫機構の攻撃を受け続ける)ケースは検証できていないかもしれません。
肉を食ってリスクが上がり、野菜で下がるってのは常識じゃない?
自然科学の話をしているのに「常識」を持ち出されてもな。「常識」とは日常生活を送るのに使うもので、科学に常識はない。すべて原理とその上に立つ論理によって説明され、実験で証明されなくてはならない。
常識がいつも正しいなら、今でも地球は平らだし、太陽は地球の周りをまわっているだろうな。
亜硝酸塩の発ガン性 [cocolog-nifty.com]
亜硝酸塩は、肉や、加工食品の着色剤(兼防腐剤)として使われている。亜硝酸塩に、二級アミン(
まず、「AがBである」という主張は、一般に「A以外はBではない」という意味を含みません。また、赤身肉や加工肉を取った群と取ってない群で比較すれば結果はとれるので、成分まで特定する必要もありません。おおざっぱに効果判定してから有用成分を突き止めるとか割りと普通では。
まぁ、最終的には「食べ物は全部毒」みたいな結論になりそうなあまり意味の無い研究じゃないかというのは同意ですが。ディーゼルエンジンの排ガスと同じって全く意味解らない。排ガス200gとか摂取させられたら癌どころか死にそうだし。喫煙はしてるしてないで良いとして、排ガス吸う奴なんていないし、間接的ならほぼ誰でも吸ってるし。。。
ディーゼル車の排ガスは人体に甚大な影響を与えるのでフィルタの性能やエンジンの効率が厳しく指定されています。それと同等の悪影響を及ぼす食品は規制せよという遠回しな主張かもしれません。
>排ガス吸う奴なんていないし
子供の頃、トラックの排ガスの匂いが好きでよく嗅いでました。
今でもそれほど不快ではないなあ。体に悪そうなものが美味い、みたいなものなんだろうか。
謎は謎のままで
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
ばくぜんとしてる (スコア:0)
いつもなら、「含まれるなんたら成分が発がん性がある」ではなかったか。
何で今回、「加工肉や赤身肉」で、何が原因かは言わないのか。
原因がわからないなら、「加工肉や赤身肉」の発がん性リスクは具体的に特定したのに、他の肉や食物にはないことをどう特定したのか。
食肉業界の肩は持たないが、この研究のやっつけ加減には疑問がある。
Re:ばくぜんとしてる (スコア:3, 参考になる)
「赤身肉に含まれる発がん物質を発見!」 [mycode.jp]
今回、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校を中心とする研究グループにより、
赤身の肉に含まれる発がん物質が1つ特定されました。その名は、N-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)です。
この呪文のような名前の物質は、糖の1種で、人間の体内では作られていません。…
…研究グループはまず、乳製品、赤身肉、鶏肉、魚、貝、野菜、果物など、さまざまな食品を調べ、
Neu5Gcが赤身の肉にだけ豊富に含まれている物質であることを突き止めました。…
…研究グループが人間と同じくNeu5Gcを体内で作らないネズミで実験したところ、
Neu5Gcに対する炎症が全身で見られました。また、時間をかけてNeu5Gcが肝臓に徐々に蓄積し、
それが原因で肝臓がんになってしまいました。
計算すると、長年赤身肉を食べた場合の発がんリスクは何と5倍だったそうです。…
物を食べるということは、とりもなおさず異物を取り込むということで、
日常食べている食物に含まれる物質で、人体では生成されない物質というのは
山ほどあると思うのですが、なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか。
はたまた特別扱いではなくて、そういった物質は身の回りの食物に溢れていて、
何を食っても発がんリスクは上がるのか。素人にはよくわからない話です。
Re:ばくぜんとしてる (スコア:3, 興味深い)
このN-グリコリルノイラミン酸、サルは体内で合成できるけど、ヒトは合成できない物質のようですね。
(ヒト以外の哺乳類には普通に存在する模様)
遺伝子が変異してしまったためとか。
N-Glycolylneuraminic acid [wikipedia.org]
Re:ばくぜんとしてる (スコア:1)
Re: (スコア:0)
逆に、食物から摂取できるため体内で合成する必要がなく、合成機能が退化してしまったというパターンもありますね。
アスコルビン酸が典型例。これは、長期間摂取しないでいると死んじゃいます。
つまり初期の人類は、酒池肉林の生活を送っていたので合成できなくても困らなかったという推理も成り立つのです。何とうらやましい。
# 色々間違ってます
Re: (スコア:0)
神からの「汝、獣肉を食うなかれ」というメッセージなのですよ。
でも鶏と魚と人肉はOK♡
まじめな話をすると、問題の遺伝子を失った時期と考えられている200~300万年前は、
人類 [wikipedia.org]がやっと石器を使い始めた頃で、当時は最も長生きしても40年程度、
平均寿命は10年にも満たなかったと言われています。
だから、獣肉をよく食べていたとしても、発がんリスクが問題になることはなかったでしょう。
Re: (スコア:0)
そうか!牛や豚の代わりに人肉を食べればいいんだ!!(ぉ
まあ、Neu5Gcだけが赤身肉の発癌性の原因というわけでもないのだろうけど、
Neu5Gcに関しては、どの遺伝子が関与しているかわかっているんだし、
実験用にそれを持たない遺伝子組み換えマウスも作ったようだから、
そのうち、同様な手法で作った、発癌リスクフリーを謳う牛/豚なんてのが出てくるんじゃないかな。
そういう研究には食肉業界から研究資金が殺到しそうだから、
すごく人気のある研究テーマになりそう。
それで、いざ、癌リスクフリー肉が出まわるようになると、街中で
「当店では遺伝子組み換えで生まれた発癌リスクフリー牛肉を料理に使用しています」
なんて看板を掲げたレストランに行列ができるようになったりして。
それまで遺伝子組み換え食品を拒絶してきた人々の葛藤する様も見てみたい気がするw
Re:ばくぜんとしてる (スコア:2)
特定の物質の研究グループは特定の物質にフォーカスして調べるんだから特定の物質の様々な性質だけが見つかるのは当然なわけで(´・ω・`)
Re: (スコア:0)
「なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか」というのは「人体は食物から異物をいろいろ取り込んでいるのに、
なぜ人体にとってNeu5Gcが特別扱いで、癌につながるような免疫反応を引き起こすのか」
という意味で書きました。
研究者がなぜGcに注目したのかという意味ではなく。
Re: (スコア:0)
いや、だからですね・・・・・
この研究グループが研究したのがNeu5Gcだったから「Neu5Gcに発癌性があることを突き止めた」に過ぎないわけで、他にも未知の発癌性物質はあるかもしれないし、もっと身近な物質にも存在するかもしれないけれど、それを今回研究したわけじゃないからそこには言及してない、だけ。
”なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか”と仰いますが、誰かが「Neu5Gcだけは特別」だと主張していましたか?
Re: (スコア:0)
だから
「なぜNeu5Gcだけは特別扱いなのか。はたまた特別扱いではなくて…」
と書いているのに、なぜ文章の部分だけ引っ張り出して揚げ足をとろうとするのか。
Re:ばくぜんとしてる (スコア:1)
http://www.alive-net.net/world-news/wn-lifestyle/54-3.html [alive-net.net]
> 人体は摂取したNeu5Gcのほとんどを排泄するが、異物の糖質を少量、体内に保持し、代謝的に吸収することがわかった。Neu5Gc摂取後およそ2日目にはNeu5Gcレベルが摂取前と比較して2倍から3倍となったが、摂取後4日から8日には、ほとんど摂取以前のレベルまでもどった。
2003年の記事です。
人体にほとんど蓄積されないというこの結果が正しければ、
この物質に関しては赤身肉を「食べ過ぎなければ」発ガンリスクは高くならないということになりますね。
Re: (スコア:0)
その研究の人を使った実験では被験者の「尿、血液、漿液、毛髪、唾液」しか調べていないようです。
#2907921 [science.srad.jp]のリンクにある研究のマウスでの実験のように、
肝臓など特定の臓器に蓄積される(そして免疫機構の攻撃を受け続ける)ケースは
検証できていないかもしれません。
Re:ばくぜんとしてる (スコア:1)
肉を食ってリスクが上がり、野菜で下がるってのは常識じゃない?
the.ACount
Re: (スコア:0)
自然科学の話をしているのに「常識」を持ち出されてもな。
「常識」とは日常生活を送るのに使うもので、科学に常識はない。
すべて原理とその上に立つ論理によって説明され、実験で証明されなくてはならない。
常識がいつも正しいなら、今でも地球は平らだし、太陽は地球の周りをまわっているだろうな。
亜硝酸塩の発ガン性 [cocolog-nifty.com]
亜硝酸塩は、肉や、加工食品の着色剤(兼防腐剤)として使われている。
亜硝酸塩に、二級アミン(
Re: (スコア:0)
まず、「AがBである」という主張は、一般に「A以外はBではない」という意味を含みません。
また、赤身肉や加工肉を取った群と取ってない群で比較すれば結果はとれるので、成分まで特定する必要もありません。
おおざっぱに効果判定してから有用成分を突き止めるとか割りと普通では。
まぁ、最終的には「食べ物は全部毒」みたいな結論になりそうなあまり意味の無い
研究じゃないかというのは同意ですが。
ディーゼルエンジンの排ガスと同じって全く意味解らない。
排ガス200gとか摂取させられたら癌どころか死にそうだし。
喫煙はしてるしてないで良いとして、排ガス吸う奴なんていないし、間接的なら
ほぼ誰でも吸ってるし。。。
Re: (スコア:0)
ディーゼル車の排ガスは人体に甚大な影響を与えるのでフィルタの性能やエンジンの効率が厳しく指定されています。
それと同等の悪影響を及ぼす食品は規制せよという遠回しな主張かもしれません。
Re: (スコア:0)
>排ガス吸う奴なんていないし
子供の頃、トラックの排ガスの匂いが好きでよく嗅いでました。
今でもそれほど不快ではないなあ。
体に悪そうなものが美味い、みたいなものなんだろうか。
謎肉の謎 (スコア:0)
謎は謎のままで