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Anonymous Coward
on 2009年01月22日 16時21分
(#1496696)
In contrast to meteorology, which focuses on short term weather systems lasting up to a few weeks, climatology studies the frequency and trends of those systems. It studies the periodicity of weather events over years to millennia, as well as changes in long-term average weather patterns, in relation to atmospheric conditions. http://en.wikipedia.org/wiki/Climatology [wikipedia.org] 上の解説によれば、短期的な現象はおもにmeteorology、長期的なのはおもにclimatologyということのよう。
気象学者と気候学者の違いって (スコア:5, 興味深い)
気象学者と気候学者、64%と97%では、(誤差と言うには)あまりに違いすぎる。ちょっと調べてみたが、気候学(climatology)は特定地域の変動を見がちで、気象学(meteorology)は相手が大気というか、もう少しマクロな視点があるような気がする。また気象学の対象は、weather と climateを両方含んでいるようだ。日本だとあまり違わないような気もするけど、英語圏での気象学者と気候学者では、相当にニュアンスが異なるんだろうなと、これは想像。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:5, 参考になる)
わりかし近い分野のものです。
>気候学(climatology)は特定地域の変動を見がち
それちょっと古い概念。「地理」の中の「自然地理」のさらにその中の分野である「気候」ですね。
最近の「climatology」は「気候物理」とも呼ばれていて、地球全体を相手にすることがむしろ多いです。
>気象学(meteorology)は相手が大気というか、
>もう少しマクロな視点があるような気がする
メソ気象・局地気象、という数mから数kmスケールの現象を対象にする気象学もあります。
ですから、空間スケールで気象・気候を分けるのは間違い。
では、何がこれらを分かつのか、ってのは結構問題でして、学者の自称に近い。
温暖化を研究していても「気象学者」と名乗る人もいます。
でも、メソ気象・局地気象を対象にした研究者は自分を「気候学者」とは絶対に名乗りません。
じゃあ、何が違うのかといえば時間スケールでしょうか。
気候学者は大体年周期以上の時間変化を対象に研究します。彼らの究極の目的は「今後数年・数十年後に世界の気候システムはどうなっていくのだろう?」の解明です。
気象学者は、さまざまな時間スケールを対象にしています。ただ、彼らの究極の目的は「明日・明後日(長くて数ヶ月)の天気予報があたるようにしたい」です。
これを踏まえれば、気象学者が地球温暖化にあまり関心がない(“100年で数度変わるかなんて小さい現象見てられっか!”)というのも頷けましょう
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:1)
>気候学者は大体年周期以上の時間変化を対象に研究します。
>彼らの究極の目的は「今後数年・数十年後に世界の気候システムはどうなっていくのだろう?」の解明です。
地球温暖化が大問題であれば予算が増やせるから、気候学者の回答は偏る。
>気象学者は、さまざまな時間スケールを対象にしています。
>ただ、彼らの究極の目的は「明日・明後日(長くて数ヶ月)の天気予報があたるようにしたい」です。
地球温暖化は天気予報の予算には影響ないので、気象学者の回答は中立。
とかだったら嫌だなぁ。
いや、仮にこうだったら嫌だってだけですよ。
Re: (スコア:0)
反論できなくなると人格攻撃始める・工作員認定するってのは詭弁のガイドラインの何番でしたっけ。
Re: (スコア:0)
気候学者=予報に責任持たない人。100年前の予報なんて誰も覚えちゃいない。
て見えちゃうんですけど。
100年前の気候学者が予測した今の気候って当たってるんですかねえ。気候学自体の進歩も考えるべきでしょうけど、ちょっと気になる。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>気候学者=予報に責任持たない人。100年前の予報なんて誰も覚えちゃいない。
気候モデルの評価としては「20世紀の地球が再現できるか」がよく行われています。
ミクロとマクロ (スコア:0)
何事も悪くみる姿勢は如何なものか?と思うぞ。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:3, 参考になる)
外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ一方、日本では地学の一部として「気象・気候」分野があるという程度という理解の差がある、というのも関係していそうですが。
気象学と気候学の違いは#1496692のACの方の説明で、だいたい合ってると思います。気象学でも数十年変動等の長期スケールを取り扱いますし、気候学でも都市気候のような小スケールも取り扱ったりします。
ただ、件のAC氏が仰る通り、最終的に気象学は「気象 [wikipedia.org]」の理解を目指していますし、気候学は「気候 [wikipedia.org]」の理解を目指しています。似たような言葉と概念ですが、本質的には別物です。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:2, 興味深い)
参考情報ですが、現在、気候の研究者には2つのグループがあります。
一方は、自然地理学をベースに気候を調べてきた、昔からのグループで、彼らは博物学的な要素が強い。
もう一方は、物理学(特に流体力学や放射物理)を基本に発展してきた気象学が、その進歩にともなって気候を扱えるようになってきたことで現れた、気象学者を起源とするグループで、こちらは物理法則にもとづく因果関係の解明を大事にしています。
両者の間では、手法や考え方、哲学が全然違っていて、今でも摩擦が大きいですが、たとえばIPCCなどでより信頼されているのは後者のグループですね。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:1, 興味深い)
> 外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ
そういう話がここでのポイントなんだと思います。気象学と気候学の類似と相違というより、それぞれの社会的立場みたいなもの。また、
> 地球温暖化が大問題であれば予算が増やせるから、気候学者の回答は偏る。
> 地球温暖化は天気予報の予算には影響ないので、気象学者の回答は中立。
こういう視点。気象学と気候学が殆ど同じ学問なら、ここまで意見に差は出ないはず。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:2, 興味深い)
かつて
都市化による高温化も地球温暖化に含めてしまう気候学者
含めない気象学者
という構図が見られました。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:1, 参考になる)
In contrast to meteorology, which focuses on short term weather systems lasting up to a few weeks, climatology studies the frequency and trends of those systems. It studies the periodicity of weather events over years to millennia, as well as changes in long-term average weather patterns, in relation to atmospheric conditions.
http://en.wikipedia.org/wiki/Climatology [wikipedia.org]
上の解説によれば、短期的な現象はおもにmeteorology、長期的なのはおもにclimatologyということのよう。