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気象学者と気候学者、64%と97%では、(誤差と言うには)あまりに違いすぎる。ちょっと調べてみたが、気候学(climatology)は特定地域の変動を見がちで、気象学(meteorology)は相手が大気というか、もう少しマクロな視点があるような気がする。また気象学の対象は、weather と climateを両方含んでいるようだ。日本だとあまり違わないような気もするけど、英語圏での気象学者と気候学者では、相当にニュアンスが異なるんだろうなと、これは想像。
参考情報ですが、現在、気候の研究者には2つのグループがあります。一方は、自然地理学をベースに気候を調べてきた、昔からのグループで、彼らは博物学的な要素が強い。もう一方は、物理学(特に流体力学や放射物理)を基本に発展してきた気象学が、その進歩にともなって気候を扱えるようになってきたことで現れた、気象学者を起源とするグループで、こちらは物理法則にもとづく因果関係の解明を大事にしています。
両者の間では、手法や考え方、哲学が全然違っていて、今でも摩擦が大きいですが、たとえばIPCCなどでより信頼されているのは後者のグループですね。
> 外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ
そういう話がここでのポイントなんだと思います。気象学と気候学の類似と相違というより、それぞれの社会的立場みたいなもの。また、
> 地球温暖化が大問題であれば予算が増やせるから、気候学者の回答は偏る。> 地球温暖化は天気予報の予算には影響ないので、気象学者の回答は中立。
こういう視点。気象学と気候学が殆ど同じ学問なら、ここまで意見に差は出ないはず。
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気象学者と気候学者の違いって (スコア:5, 興味深い)
気象学者と気候学者、64%と97%では、(誤差と言うには)あまりに違いすぎる。ちょっと調べてみたが、気候学(climatology)は特定地域の変動を見がちで、気象学(meteorology)は相手が大気というか、もう少しマクロな視点があるような気がする。また気象学の対象は、weather と climateを両方含んでいるようだ。日本だとあまり違わないような気もするけど、英語圏での気象学者と気候学者では、相当にニュアンスが異なるんだろうなと、これは想像。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:3, 参考になる)
外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ一方、日本では地学の一部として「気象・気候」分野があるという程度という理解の差がある、というのも関係していそうですが。
気象学と気候学の違いは#1496692のACの方の説明で、だいたい合ってると思います。気象学でも数十年変動等の長期スケールを取り扱いますし、気候学でも都市気候のような小スケールも取り扱ったりします。
ただ、件のAC氏が仰る通り、最終的に気象学は「気象 [wikipedia.org]」の理解を目指していますし、気候学は「気候 [wikipedia.org]」の理解を目指しています。似たような言葉と概念ですが、本質的には別物です。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:2, 興味深い)
参考情報ですが、現在、気候の研究者には2つのグループがあります。
一方は、自然地理学をベースに気候を調べてきた、昔からのグループで、彼らは博物学的な要素が強い。
もう一方は、物理学(特に流体力学や放射物理)を基本に発展してきた気象学が、その進歩にともなって気候を扱えるようになってきたことで現れた、気象学者を起源とするグループで、こちらは物理法則にもとづく因果関係の解明を大事にしています。
両者の間では、手法や考え方、哲学が全然違っていて、今でも摩擦が大きいですが、たとえばIPCCなどでより信頼されているのは後者のグループですね。
Re:気象学者と気候学者の違いって (スコア:1, 興味深い)
> 外国では学部単位で気象学・気候学を分けて学ぶ
そういう話がここでのポイントなんだと思います。気象学と気候学の類似と相違というより、それぞれの社会的立場みたいなもの。また、
> 地球温暖化が大問題であれば予算が増やせるから、気候学者の回答は偏る。
> 地球温暖化は天気予報の予算には影響ないので、気象学者の回答は中立。
こういう視点。気象学と気候学が殆ど同じ学問なら、ここまで意見に差は出ないはず。