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大麻規制の必要性に関する議論になってると思ったら、やっぱりです。確かに、
・タバコの害はかなり大きいので、「大麻を禁止するならなぜタバコは禁止 されていないんだ」という意見には説得力がある。
・「タバコより害が少ない」ことを根拠に大麻解禁を主張する人たちは、 「他人はもっとひどいことをやってるんだからいいだろ」というのと 同じに見えてしまう。
の両面あると思います。まあ、私は大麻規制賛成派、かつタバコ・アルコールも全面禁止派なので、どちらに与するわけでもないのですが、歴史的な経緯はともかく、理屈からいえば、何を禁止して何を禁止しないかは非常に恣意的な感じがしますね。しっかり害を益を天秤にかけ、整理した方がよいと思います。
といいつつ、私はカフェイン中毒(毎日飲まないと離脱症状で頭痛がでる)なので、カフェインは擁護してしまうわけですが。
みんな、ニコチンやエタノールをやめて、カフェインにきましょうよ。あってもかなり少ない程度の害しかないですよ。
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習慣性のある嗜好品の規制 (スコア:2, すばらしい洞察)
大麻規制の必要性に関する議論になってると思ったら、やっぱりです。
確かに、
・タバコの害はかなり大きいので、「大麻を禁止するならなぜタバコは禁止
されていないんだ」という意見には説得力がある。
・「タバコより害が少ない」ことを根拠に大麻解禁を主張する人たちは、
「他人はもっとひどいことをやってるんだからいいだろ」というのと
同じに見えてしまう。
の両面あると思います。
まあ、私は大麻規制賛成派、かつタバコ・アルコールも全面禁止派なので、
どちらに与するわけでもないのですが、歴史的な経緯はともかく、理屈から
いえば、何を禁止して何を禁止しないかは非常に恣意的な感じがしますね。
しっかり害を益を天秤にかけ、整理した方がよいと思います。
といいつつ、私はカフェイン中毒(毎日飲まないと離脱症状で頭痛がでる)
なので、カフェインは擁護してしまうわけですが。
みんな、ニコチンやエタノールをやめて、カフェインにきましょうよ。
あってもかなり少ない程度の害しかないですよ。
Re:習慣性のある嗜好品の規制 (スコア:0)
個人的なサンプル数1の話で恐縮ですが、カフェインはリタリンよりも体に悪いと思いました。
リタリンは、胃は痛まないし、心臓も苦しくないし、焦燥感も穏やかだし。
そして、なんといっても処方薬なので、コーヒーやカフェイン錠剤の自己処方による飲みすぎを防げます。
(薬物依存とかの危ない人は、処方薬だろうと意味がないそうですが。)
こう書くと、リタリン乱用推進派(?)かのように誤解されるかもしれませんが、私はカフェインを覚せい剤の指定に含めるべきだと思っています。
つまり、リタリンはカフェインより安全! と言いたいのではなく、カフェインはリタリンよりも危険! どちらも規制すべきです。
Re:習慣性のある嗜好品の規制 (スコア:2, 参考になる)
>つまり、リタリンはカフェインより安全! と言いたいのではなく、カフェインはリタリンよりも危険! どちらも規制すべきです。
えーと、これも割と良く見る「極論」の類いかと思います。「極論に極論で返す」ってのもなんですが、判りやすく言うと例えば、糖尿病のヒトにとっては糖分を多めに摂ることは有害ですし、高血圧のヒトにとっては塩分を多めに摂ることが有害です。肝機能の低下してる人にアルコールなんてとんでもないことです。だからと言って、健康なヒトに対して「糖分や塩分、アルコールは危険!」というのはおかしいです。もちろん、健康な人にとってもこれらの摂りすぎは有害になりますが、その閾値は糖尿病あるいは高血圧のヒトの場合とは異なります。
大事なのは「どういう人にとって」「どれくらいの量が」危険、または安全なのか、ということ。そもそもあらゆるものは毒になるも薬になるも量次第で決まるのですから、そこを外した議論には大した意味はありません。
#あいかわらずサーバ落ちたままなので、internet archive [archive.org]からですが、「コーヒーと健康」について書いた文書でわざわざそこに踏み込んで言及してる理由はそれです……書いた当時(2005-2006)には大体2-3年後には必要になると思って書いてた文書なんで…まぁ予想は大体当たってたかな?
つまり、リタリンを必要とするようなヒトにとってカフェインが有害だ、ということは、「(薬用として投与される程度の量の)カフェインが誰に対しても有害だ」ということには、必ずしもならないのです。
投与量について全く言及せずに「カフェインは覚醒剤の指定に含めるべき」というのも同様にナンセンスです……その理屈で言えば、今そこいらの食堂に出されてるお茶も、今後は覚醒剤として取り締まり規制しなくちゃ、と言ってるわけですから。「量について言及しない」ということは、そういうことです。
もちろん通常のお茶より、一杯あたりのカフェインの量はコーヒーが多いわけですが、じゃあコーヒー一杯でも有害か、というと普通の人にとってはそうではありません。というのは、コーヒー飲用の歴史は非常に長く、また世界中に普及していることから、短期に「有害/無害」レベルの検証は、そういう言わば「人体実験の多さ」によって検証されてきたという強みがあります。もちろん、この点ではタバコや酒なども似たようなもので、それらの健康問題は後から検証されて出てきたわけですが、コーヒーについてはこれらと同じ程度の数の研究がなされてきたにも関わらず、「通常の人にとっては」大きな健康被害問題は見つかってきてない/提唱されても否定されつづけてきた、という事実があります。
#この辺りの「強み」は、リタリンなどの新しい薬では太刀打ちできない部分があるので、不公平といえば不公平なんですけどね。
カフェインの規制についてはすでに、医薬品として用いる場合、高濃度高用量(0.5%または一容器に0.25g以上)を含むものについては劇薬に指定されてます。つまり「通常の人」にとって「用量」を含めた規制がすでに存在してます。安全性についての配慮を考えても、この条件で十分だろうと私も思います。
それからリタリンとカフェインでは、作用メカニズムとしてはどちらも同じドパミン作動神経系に作用するものですが、そもそもの標的が違うので……カフェインのドパミン神経系への作用は(アデノシンを介した)間接的なものがほとんどである、という点がとても大きいのです。しばしばリタリンとカフェインの比較表では(意図的にかどうかは知らんけど)耐性/逆耐性についての部分が無視されているものが多いのですが、カフェインの安全性については、耐性による作用低下(使用量の増加)や逆耐性による作用増強が生じないという点もすごく大きかったりします。この辺りについて、もしきちんとした知識が必要でしたら、栗原先生の『カフェインの科学』あたりをお読みになることをお勧めします(つってもきちんとした薬理学の知識があって、用語を正しく理解できる人でないと、却って変な風に曲解するかもしれないのが怖いところだけど)
#ここ数年で、A1/D1, A2A/D2, A1/A2Aなどのヘテロ受容体についての研究がまた進んできたもので、こないだから総説(これ [nih.gov]とかこれ [nih.gov]とか)でもっぺん勉強しなおしてますが、今のところ、カフェインの神経作用についての安全性に対する評価は『カフェインの科学』の頃のものとほとんど変わってません。
Re: (スコア:0)
昨今、カフェインによる自殺未遂と、その後遺症に苦しんでいる人がいますしね。
> カフェインの規制についてはすでに、医薬品として用いる場合、高濃度高用量(0.5%または一容器に0.25g以上)を含むものについては劇薬に指定されてます。
> つまり「通常の人」にとって「用量」を含めた規制がすでに存在してます。安全性についての配慮を考えても、この条件で十分だろうと私も思います。
薬局で大衆薬として売られているものは、ある製品では、無水カフェイン100mg×12錠×2シートで1箱ですよ。
普通の人にとっては、説明書に用量として、1回1錠のみ、1日3錠まで、4時間以上の間隔をあけ、連用しないこと等が書かれているだけで、
医師による指導もなければ、1回の処方での量が少なく制限されているわけでもありませんよ。
Re:習慣性のある嗜好品の規制 (スコア:1)
>普通の人にとっては、説明書に用量として、1回1錠のみ、1日3錠まで、4時間以上の間隔をあけ、連用しないこと等が書かれているだけで、
>医師による指導もなければ、1回の処方での量が少なく制限されているわけでもありませんよ。
大衆薬として売られてる風邪薬もそうですね。一応なりとも専門の薬剤師を配属することが義務づけられてる「薬局」というところで、カフェインどころではない大量入った大瓶が売られてます。説明書には飲み方が書いてありますが、医師による指導はありません。
カフェインについて、コーヒー一杯あたりのカフェイン量にはばらつきがありますが、概ね100mg前後とされてます。紅茶やウーロン茶なら2杯、緑茶なら3杯。
さて、どこで線引きしましょう? 大衆薬としての売り方を問題視するなら、現状の薬局で風邪薬を売るのも問題だし、ましてや薬局以外での販売を許可するなど、もっての他、という理屈になりますね。既存のカフェイン錠剤の用量を問題視するなら、ご飯飲んだあとにお茶をおかわりをするのは危険だから、やめさせなきゃという理屈になります。
個人的には、「カフェインはお茶などの天然物にも含まれていて安全だ」と、その副作用等を軽視する傾向があるのも問題だと思ってますが、その反動として無闇に危険だと主張する人が多いことにも問題がある、と考えてます。現状、大衆薬として売られているカフェイン錠剤の販売を規制することは、薬学的、医学的な根拠に基づいて行うのは無理筋……実際の飲食品中の含量や、他の薬剤の使用とのバランスから考えて、正当な理屈がつけられない、と考えてます。結局のところ、必要なのは薬局の薬剤師や利用者を含めた人たちが、カフェインについて正しく理解し、販売時の指導や服用時の注意をきちんと行うこと、ということに尽きます。
Re: (スコア:0)
問題で、いいんじゃないでしょうか。
効力が弱く、安全性にも問題が残っている大衆薬を自己処方するのではなく、
24時間気軽に診療と処方を受けられるような、コンビニ感覚で毎日寄れる、
日常的な軽い病気を専門にする医院の制度を作って普及させればいいでしょう。
現状、風邪をひいて病院に行くと、定年後の先輩方で一杯です。
現役世代にとって通院は仕事と両立が難しく、しかも、ちょっとの診療に半日はかかり、敷居が高いです。
国全体の医療の方針としては、高
Re:習慣性のある嗜好品の規制 (スコア:1)
興味本位というわけではないのですが、これについて、もしきちんとした情報があればご教示ねがえませんか? ウェブ上の噂レベル程度のものではなくて、症例報告なり、せめてメディア報道などでもいいので、検証可能なものがあれば参考にしたいと思ってますので。
一応、最近日本ではこの症例報告 [nih.gov]などがあります。200mg入り錠剤を340錠 (=68g) 服用して自殺を図ったが、心肺補助法(PCPSによる)によって生還した(透析も不要だった)事例です(原著は取り寄せ中なので、まだabstractだけしか確認してませんが)。基本的にカフェインは用量により劇薬指定対象となっており、安全域(安全量と危険量の差)が小さい薬剤として認識されてますが、少なくとも「確実に死ねる」薬でも「楽に死ねる」薬でもない、という点についてはどっかで確認した上で周知しておく必要があるんじゃないか、と思ってます。
Re: (スコア:0)
ネット上の噂レベルの話でも、その点は注意喚起されてるようだよ。
カフェインは苦しいだけだからヤメトケ、と。