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私も赤緑ですが,
> 色覚異常者は見分け難い色の識別方法を覚えることで対処するしかないそうだ。
ってのには違和感ありますなあ.ざっくり説明しちゃえば,赤緑の人は目にある RGB のセンサーのうちの R が不調な訳で.そもそも入力の問題なので,覚えるとか覚えないとかいうことじゃあないような.
で,「治療する?」と聞かれたら治療するでしょうね.センサーは多いほうがなにかと便利だし.
> 「このような治療は人間を『正常』化しようとしているのではないだろうか?」
「普通」の人のセンサーが「正常」ってのも違和感ありますね.歴史的に見れば,霊長類の R センサーなんて最近獲得されたものにすぎず,Gセンサーとの仕訳が十分でない.どうせなら哺乳類と爬虫類との共通祖先が持ってた 4 原色 (RGB+UV?) ぐらいまで行きたいですな.
同じく赤緑(軽度ですが)持ちです。
# 日常生活で困るのは焼肉に火が通ったかどうか判断しにくいのとマージャンの赤牌の見分けがつきにくいことぐらいです。
治せるものなら治して「正常な」色とやらがどんなものか見てみたいですが、これって治療した後に子供作る場合治療後の遺伝子が子供に伝わるんですかね。だとすると子供にとっては選択する機会が奪われるな...いやそもそも遺伝しない場合もあるから何が奪われるのかも判然としませんが。
# 子供を作る相手がいないから考えるだけ無駄
操作を加える相手が「遺伝子」であるがためにどうしても議論が混乱しやすいのですが、生殖細胞系列(germ line)に対する治療かどうかによって、この手の議論は分けるべきですよね。ソースの一般向けニュースを読む限り、色覚異常に対する治療は体細胞(眼内にウイルスベクターが入れられているようです)に行われているので、子孫に変異(の「修正」)が伝わるというものではありません。
患者その人一世代限りの治療であれば議論の対象になるべき点は限定されてきて、通常の治療となんら異なることはないと思います。・副作用が問題にならないかどうか。そのメリットとデメリットは患者に理解されるか -これまでに行われた(致死的疾患に対する)遺伝子治療で、ベクターに由来する発がんは起こっています。例えば遅発性発がんという話であれば抗がん剤の使用の是非と同じレベルの議論になりそうですが、致死的疾患が対象でなければどうなのか、という話ですよね。・ウイルスベクターなどが環境汚染の原因にならないかどうか -当然増殖能を欠失させたベクターが使われますが、何らかの原因で拡散する危険がないかどうか。これは例えば、放射性ヨウ素を使った甲状腺疾患の治療などと同じレベルで扱えるかもしれません。・この治療が普及した場合、何らかの理由(経済的なものや、メリットと副作用の危険の比較による判断などは主要なものでしょう)で治療を受けなかった人に新たな差別が向けられる危険性はないかどうか
あたりが主要な倫理問題になるのではないかと思います。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
識別方法? (スコア:2, 興味深い)
私も赤緑ですが,
> 色覚異常者は見分け難い色の識別方法を覚えることで対処するしかないそうだ。
ってのには違和感ありますなあ.ざっくり説明しちゃえば,赤緑の人は目にある RGB のセンサーのうちの R が不調な訳で.
そもそも入力の問題なので,覚えるとか覚えないとかいうことじゃあないような.
で,「治療する?」と聞かれたら治療するでしょうね.センサーは多いほうがなにかと便利だし.
> 「このような治療は人間を『正常』化しようとしているのではないだろうか?」
「普通」の人のセンサーが「正常」ってのも違和感ありますね.歴史的に見れば,霊長類の R センサーなんて最近獲得されたものにすぎず,Gセンサーとの仕訳が十分でない.
どうせなら哺乳類と爬虫類との共通祖先が持ってた 4 原色 (RGB+UV?) ぐらいまで行きたいですな.
Re:識別方法? (スコア:0)
同じく赤緑(軽度ですが)持ちです。
# 日常生活で困るのは焼肉に火が通ったかどうか判断しにくいのとマージャンの赤牌の見分けがつきにくいことぐらいです。
治せるものなら治して「正常な」色とやらがどんなものか見てみたいですが、これって治療した後に子供作る場合治療後の遺伝子が子供に伝わるんですかね。だとすると子供にとっては選択する機会が奪われるな...いやそもそも遺伝しない場合もあるから何が奪われるのかも判然としませんが。
# 子供を作る相手がいないから考えるだけ無駄
Re:識別方法? (スコア:1)
操作を加える相手が「遺伝子」であるがためにどうしても議論が混乱しやすいのですが、
生殖細胞系列(germ line)に対する治療かどうかによって、この手の議論は分けるべきですよね。
ソースの一般向けニュースを読む限り、色覚異常に対する治療は体細胞(眼内にウイルスベクターが入れられているようです)に行われているので、子孫に変異(の「修正」)が伝わるというものではありません。
患者その人一世代限りの治療であれば議論の対象になるべき点は限定されてきて、通常の治療となんら異なることはないと思います。
・副作用が問題にならないかどうか。そのメリットとデメリットは患者に理解されるか
-これまでに行われた(致死的疾患に対する)遺伝子治療で、ベクターに由来する発がんは起こっています。例えば遅発性発がんという話であれば抗がん剤の使用の是非と同じレベルの議論になりそうですが、致死的疾患が対象でなければどうなのか、という話ですよね。
・ウイルスベクターなどが環境汚染の原因にならないかどうか
-当然増殖能を欠失させたベクターが使われますが、何らかの原因で拡散する危険がないかどうか。これは例えば、放射性ヨウ素を使った甲状腺疾患の治療などと同じレベルで扱えるかもしれません。
・この治療が普及した場合、何らかの理由(経済的なものや、メリットと副作用の危険の比較による判断などは主要なものでしょう)で治療を受けなかった人に新たな差別が向けられる危険性はないかどうか
あたりが主要な倫理問題になるのではないかと思います。
Re: (スコア:0)