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この手の研究は,波束エンジニアリング等と呼ばれる最近ちょっと流行の面白い研究です.簡単な概念を述べますと,
まず,超短パルスレーザーで分子の振動状態を励起します.まあここでは単純にヨウ素分子だとか水素分子だとかのような二原子分子を考えましょう.通常の励起では,吸収される波長と同じエネルギー差のところのみが励起されるわけですが,パルス幅(光のパルスの持続時間)が十分短い場合単一の波長というものがきちんと定義できず(例えばデルタ関数の場合,フーリエ変換すると全波長の重ね合わせであるように,短パルスにすると言うことは様々な波長成分を持たせることに相当),様々な振動準位が同時に励起されます.つまり,一発のパルスで複数
>任意の波動で同じことができますか?
今回の実験の範囲の古典的アナロジーなら,出来無いことはないんじゃないですかね.多分.ただ分子振動だと一周回った後のものはまた元に戻って繰り返しますけど,時間発展で飛んでっちゃうような系(基板平面上での電子だとか)だと無理な気はします.
>これで速くできる理由がよく分からなかったので
単純に,使っている振動状態の関数の位相部分の時間変化が非常に速いためです.結構上まで叩き上げてますからねえ(振動の量子数で34,36,37,38の4つを使用).
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
おおよその概念(簡略化のため不正確) (スコア:5, 参考になる)
この手の研究は,波束エンジニアリング等と呼ばれる最近ちょっと流行の面白い研究です.
簡単な概念を述べますと,
まず,超短パルスレーザーで分子の振動状態を励起します.まあここでは単純にヨウ素分子だとか水素分子だとかのような二原子分子を考えましょう.通常の励起では,吸収される波長と同じエネルギー差のところのみが励起されるわけですが,パルス幅(光のパルスの持続時間)が十分短い場合単一の波長というものがきちんと定義できず(例えばデルタ関数の場合,フーリエ変換すると全波長の重ね合わせであるように,短パルスにすると言うことは様々な波長成分を持たせることに相当),様々な振動準位が同時に励起されます.つまり,一発のパルスで複数
Re:おおよその概念(簡略化のため不正確) (スコア:0)
量子を使うところが先端的ではありますが,
基本は古典力学の波動だと理解しました.
位相を進めた後の状態が演算結果として
使えるってことは,分散関係が
線形じゃない任意の波動で同じことができますか?
また,これで速くできる理由がよく分からなかったので,
よろしければ教えてほしいです.単に,極めて小さいからですか?
Re:おおよその概念(簡略化のため不正確) (スコア:2, 参考になる)
>任意の波動で同じことができますか?
今回の実験の範囲の古典的アナロジーなら,出来無いことはないんじゃないですかね.多分.
ただ分子振動だと一周回った後のものはまた元に戻って繰り返しますけど,時間発展で飛んでっちゃうような系(基板平面上での電子だとか)だと無理な気はします.
>これで速くできる理由がよく分からなかったので
単純に,使っている振動状態の関数の位相部分の時間変化が非常に速いためです.結構上まで叩き上げてますからねえ(振動の量子数で34,36,37,38の4つを使用).