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>> 肉類の偏食が一因となって絶滅したとの学説
狩猟採集社会だろうけど、この場合は植物採集が主になると思ってた。肉に偏るのかなあ。
それに肉を食べていたのなら、火を使っていたのだろうけど、じゃあ植物にだって火を使わないのか?芋を葉っぱに包んで蒸し焼きにするとかありそうだぞ。
なんか、その学説自体が変な気がする。
草食動物と肉食動物が1日のうちで食事にかける時間の割合を見れば、狩猟採集社会では肉食中心じゃないと、最低限文化的な活動をする余暇の維持(ネアンデルタール人もしてた痕跡があったはず)と摂取カロリー維持を両天秤できなさそうです。
でも、なぜ肉食偏重という学説が「a prevailing theory」 [vancouversun.com]になったのかは疑問なのは同意。
人間は草食動物じゃないから、その例えは当てはまらないよ(草食からカロリーを取れるのが草食動物)。人間や他の雑食動物が取る植物食は果物、木の実、球根、穀物といった澱粉や糖分を含むカロリーの高いものだから、多量に取らなくても栄養的にはやっていける。
ただ、これらの産物は秋を中心に取れる季節が決まっているから、保存の技術と概念が無いと他の季節に利用できないということ。移動中心の狩猟採取型だと、持ち歩かなければならないから、そういう概念が発達しない。当然、現生人類も定住して栽培を始めるまでは、肉食の比重が高かったけどね。
1)動物は共生によるごく一部の例外を除いて全て従属栄養生物=何か他の生物を食べて必須栄養素を補給する必要がある2)植物を捕食しようとすると、動かないので捕まえるコストは低いが、セルロースによる細胞壁の消化が最大のコスト3)動物を捕食しようとすると、は消化のコストが低いが、当然逃げるので捕まえるというコストが掛かる
草食動物→細菌を飼いやすい長くて大容量の消化管を中心に、反芻、自糞を食するなど細菌共生によるセルロースの消化という適応に特化した種類。(牛、馬、鹿、兎、象、シロアリ…)
肉食動物(例:猫、犬、…)→急襲、待ち伏せ、追跡などによる狩りの能力の向上という適応に特化した種類(昆虫食に特化したカエル、もっと極端にはアリクイなどのように対象を限定することで狩りの仕方を特化させる適応もある。)また家畜化された犬、猫では雑食的な適応もある。
雑食動物(例:熊、猿、イノシシ、ヒト、…)→両者の中間で様々な段階がある雑食動物は草食動物ほどではないが植物食に適応もしており、ホドホドの狩猟能力とホドホドのセルロース消化能力を併せ持つ。特化した種に比べれば肉食(狩りの能力)、草食(消化能力)の効率はどちらも低いが資源供給に不安定があっても生き残る確率が上がる。特化による効率よりも適応力による生残性を残す進化を選んだ種。
結局のところ気候風土により得やすい食物タイプとその供給パターンに対する特化の度合いであって肉食、草食、雑食にパッキリ分かれるわけではない。
で、人類の食生活の第一の特徴は雑食動物故の適応性にあり、住地の風土によって幅広い食習慣を持ち得る。そして第二の特徴は第一の特徴を踏まえた上で栽培や道具、調理に代表される生態学的ニッチ構築能力の高さ。
ストーリーとしては今のところネアンデルタール人も現生人類とそこが大きく違ってはいなさそうという話の一環なのでしょう。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
学説おかしくないか? (スコア:0)
>> 肉類の偏食が一因となって絶滅したとの学説
狩猟採集社会だろうけど、この場合は植物採集が主になると思ってた。肉に偏るのかなあ。
それに肉を食べていたのなら、火を使っていたのだろうけど、じゃあ植物にだって火を使わないのか?
芋を葉っぱに包んで蒸し焼きにするとかありそうだぞ。
なんか、その学説自体が変な気がする。
Re: (スコア:0)
>> 肉類の偏食が一因となって絶滅したとの学説
狩猟採集社会だろうけど、この場合は植物採集が主になると思ってた。肉に偏るのかなあ。
草食動物と肉食動物が1日のうちで食事にかける時間の割合を見れば、狩猟採集社会では肉食中心じゃないと、
最低限文化的な活動をする余暇の維持(ネアンデルタール人もしてた痕跡があったはず)と
摂取カロリー維持を両天秤できなさそうです。
でも、なぜ肉食偏重という学説が「a prevailing theory」 [vancouversun.com]になったのかは疑問なのは同意。
Re:学説おかしくないか? (スコア:0)
人間は草食動物じゃないから、その例えは当てはまらないよ(草食からカロリーを取れるのが草食動物)。人間や他の雑食動物が取る植物食は果物、木の実、球根、穀物といった澱粉や糖分を含むカロリーの高いものだから、多量に取らなくても栄養的にはやっていける。
ただ、これらの産物は秋を中心に取れる季節が決まっているから、保存の技術と概念が無いと他の季節に利用できないということ。移動中心の狩猟採取型だと、持ち歩かなければならないから、そういう概念が発達しない。当然、現生人類も定住して栽培を始めるまでは、肉食の比重が高かったけどね。
適応、草食-肉食-雑食 (スコア:1)
1)動物は共生によるごく一部の例外を除いて全て従属栄養生物=何か他の生物を食べて必須栄養素を補給する必要がある
2)植物を捕食しようとすると、動かないので捕まえるコストは低いが、セルロースによる細胞壁の消化が最大のコスト
3)動物を捕食しようとすると、は消化のコストが低いが、当然逃げるので捕まえるというコストが掛かる
草食動物
→細菌を飼いやすい長くて大容量の消化管を中心に、反芻、自糞を食するなど
細菌共生によるセルロースの消化という適応に特化した種類。
(牛、馬、鹿、兎、象、シロアリ…)
肉食動物(例:猫、犬、…)
→急襲、待ち伏せ、追跡などによる狩りの能力の向上という適応に特化した種類
(昆虫食に特化したカエル、もっと極端にはアリクイなどのように対象を限定することで狩りの仕方を特化させる適応もある。)
また家畜化された犬、猫では雑食的な適応もある。
雑食動物(例:熊、猿、イノシシ、ヒト、…)
→両者の中間で様々な段階がある
雑食動物は草食動物ほどではないが植物食に適応もしており、
ホドホドの狩猟能力とホドホドのセルロース消化能力を併せ持つ。
特化した種に比べれば肉食(狩りの能力)、草食(消化能力)の効率はどちらも低いが
資源供給に不安定があっても生き残る確率が上がる。
特化による効率よりも適応力による生残性を残す進化を選んだ種。
結局のところ気候風土により得やすい食物タイプとその供給パターンに対する特化の度合いであって
肉食、草食、雑食にパッキリ分かれるわけではない。
で、人類の食生活の第一の特徴は雑食動物故の適応性にあり、住地の風土によって幅広い食習慣を持ち得る。
そして第二の特徴は第一の特徴を踏まえた上で栽培や道具、調理に代表される生態学的ニッチ構築能力の高さ。
ストーリーとしては今のところネアンデルタール人も現生人類とそこが大きく違ってはいなさそうという話の一環なのでしょう。