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ISS ReshetnevのNickolay Testoedov曰く、昔は真空中かつ広い温度範囲で動く電子機器を製造するのが難しかったため、密閉・与圧してマイルドな環境を作る手段を選択したとのことです。今ではそこら辺の問題も解決したので、非与圧構造を取れるようになったとのこと。
真空だと沸騰してしまう材質が使えなかったり、それほど過激でなくとも不測の事態を引き起こす有害ガスの発生、接着剤・樹脂などに溶け込んでいる空気の脱気の必要性(膨張して剥離・破損してしまう)、熱設計が厳しくなるなどがあります。
まだ出てないのでは低電圧での放電を防ぐためってのがあるでしょうね. 蛍光灯なんかと同じで, ある程度真空度が上がると低電圧(低い軌道では数10V, 静止軌道あたりで100V前後)で放電して回路を損傷することがありますから.
最近の大型衛星では, 大電力化に伴ってバス電圧が100Vとかまで上がっているので, 放電対策がさらに重要になっているみたいです.
一番影響がでかいのは潤滑が必要な機械可動部。各国の宇宙機でも、機械式ジャイロはまだ与圧されてる筈。姿勢制御用ホイールも与圧できてれば「はやぶさ」は平穏なミッションになったろうにねぇ。
# もっとも、どんな気体を使うかがこれまた難問で……。
>あれのスリップリングの部分はどうなってだんだろうね?
あれ自体かどうか知らんけど、ニッケルやらを10-30μmぐらい厚めにメッキしてあるのは結構使われてた気がする。#最近ではAg-MoS2の研究なんかも見た気が。
それは期待
# だって進宙なんて言うんだもの
電子機器の熱設計が簡単になるし、地上で使っている部品を転用できるようになります。殻付きになる分衛星は重くなるけど、だったら大きいロケット使えばいいじゃんというロシア流の合理主義ですね。
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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー
なんで与圧するんだろう (スコア:1)
Re:なんで与圧するんだろう (スコア:4, 興味深い)
ISS ReshetnevのNickolay Testoedov曰く、昔は真空中かつ広い温度範囲で動く電子機器を製造するのが難しかったため、密閉・与圧してマイルドな環境を作る手段を選択したとのことです。今ではそこら辺の問題も解決したので、非与圧構造を取れるようになったとのこと。
Re:なんで与圧するんだろう (スコア:4, 興味深い)
真空だと沸騰してしまう材質が使えなかったり、
それほど過激でなくとも不測の事態を引き起こす有害ガスの発生、
接着剤・樹脂などに溶け込んでいる空気の脱気の必要性(膨張して剥離・破損してしまう)、
熱設計が厳しくなるなどがあります。
Re:なんで与圧するんだろう (スコア:3, 参考になる)
まだ出てないのでは低電圧での放電を防ぐためってのがあるでしょうね. 蛍光灯なんかと同じで, ある程度真空度が上がると低電圧(低い軌道では数10V, 静止軌道あたりで100V前後)で放電して回路を損傷することがありますから.
最近の大型衛星では, 大電力化に伴ってバス電圧が100Vとかまで上がっているので, 放電対策がさらに重要になっているみたいです.
Re:なんで与圧するんだろう (スコア:2, 参考になる)
一番影響がでかいのは潤滑が必要な機械可動部。
各国の宇宙機でも、機械式ジャイロはまだ与圧されてる筈。
姿勢制御用ホイールも与圧できてれば「はやぶさ」は平穏なミッションになったろうにねぇ。
# もっとも、どんな気体を使うかがこれまた難問で……。
Re: (スコア:0)
あれのスリップリングの部分はどうなってだんだろうね?
弱電系の人間からは、スリップリングって原始的すぎるほど原始的にしか見えないんだが
Re: (スコア:0)
>あれのスリップリングの部分はどうなってだんだろうね?
あれ自体かどうか知らんけど、ニッケルやらを10-30μmぐらい厚めにメッキしてあるのは結構使われてた気がする。
#最近ではAg-MoS2の研究なんかも見た気が。
♪覚えてい~ますか~ (スコア:0)
それは期待
# だって進宙なんて言うんだもの
Re: (スコア:0)
電子機器の熱設計が簡単になるし、地上で使っている部品を転用できるようになります。
殻付きになる分衛星は重くなるけど、だったら大きいロケット使えばいいじゃんというロシア流の合理主義ですね。
なんだこの大きなこけしは? (スコア:0)