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そもそもエンターテイメント的な大学に科研費が降りてる可能性は限りなく低いのですが。これ私学補助金とかの固定費(座していても入ってくるお金)じゃないよ。
競争的研究資金って知ってます?研究能力が高い研究者・研究室に目的ごとに資金を提供する仕組み。主に旧帝大や研究重視の一部の私学、独法の研究室などに配分されている。いわゆるFランとか言われている大学にはほとんど配分されない。なぜなら研究実績がないから。
Fランを淘汰して研究能力のあるところに手厚く資金を配るのが競争的研究資金。小泉改革以後だんだんと多くなってきた(民主党に仕分けされそうになったけど)。それが(採択された中でも優劣がある)研究能力如何にかかわらず一律減額、というお話がでてきたの。
すばらしい洞察
金くれなくても国ことやってくれる人だけにやらせればいいんだよね
私はそういう邦でもいいと思うぞ
オレは大学教員とかではないですけど,(一応)学位を持っている立場から見て書かせてもらうと…
>> -研究成果を広く発表する場を作る
発表してますよ.学会発表とか論文とか.世界中に向けて発表してます.
>> -「研究成果」を、誰でも参加できる第三者機関にて審査し、有効性を調査する
第三者機関にて審査し,有効性も調査してますよ.論文や査読付き学会は,その道の研究者(多くの場合「その分野の研究を専門としている」だけでなく「著者と共同研究などの関連が無い」という条件の下で選ばれる)が内容の信頼性,新規性,有効性などの項目について査読して,審査を通ったものしか掲載されません.また,参加費さえ払えば学会は誰でも参加できますし,論文も購読費さえ払えば誰でも読めますよ.
さすがに査読する側の人材については「誰でも参加できる」とはいきませんが,審査する側をちゃんと選ばないと「水さえあれば無限に電力を作れる技術」とか「水に優しい言葉で話しかけると綺麗な結晶ができる」みたいなものを「これ,すげー!OK!」みたいに審査されると困るので,そこは諦めていただきたい.
>> -「研究成果」が出なかった割合を調査し、出なかった研究所は廃止する権限を持つ機関>> を作り、その機関自体の有効性も審査する。
「研究成果」が出なかった,というのはどの期間で決めるべきでしょうかね?半年?1年?2年?「その期間で芽が出ない研究は諦めた方が良い」という根拠は誰が決めるんでしょうか?また,研究者は1人で1つのテーマしかやらないわけじゃないのですが,そのあたりはどうすればいいんですかね?
ちなみに,順当に研究成果が出ている組織かどうかを調べるために(前述の第三者機関の評価の結果である)論文件数,国際会議発表件数,特許件数などの数値をチェックする程度の話であれば,お役所の人達はずっと前から丹念に調べてますし,国公立の機関であれば,それに基づいて評価される仕組みも前からあります.また,競争的資金(今回の科研費など)の審査時には,その研究者の研究業績のリストもチェックされますよ.つまり,それ専門の機関は無いですし,「廃止する権限」までは持ってないですが,研究成果によってその先の道の険しさが変わってくるような制度はずっと前から存在しています.
ということで,貴方が指摘したことはとっくの昔から実現されているように思えるのですが,何をどうすればいいと言っているんでしょうか?あ,あれですかね?研究のド素人でも参加できて,気軽に「これってホントは予算いらないんじゃね?え?世界で1位になるんだ?別に2位でいいじゃん」みたいに予算を削れるような枠組みを作るべきだ,っていう主張でしょうか?;-p
それともう1つ,「人を減らせ」というのも実はやってます.おそらく貴方の知らない事実でしょうけど,最近の大学教員の募集は任期付きの率がめちゃめちゃ高いのですよ.例えば,昔は見なかった「特任教授」みたいな「特任」と付いている役職が最近はやたらと多いですが,あれは基本的に任期付き+単年度契約の扱いのはずです.つまり,正社員の代わりに派遣社員で埋めるようなことをやっているわけです.しかも足並み揃えてどこでもそういう募集しかしなくなったので,職の安定性だけ見れば大学教員は派遣社員と大して変わらないレベルになってきています.
> 「研究成果」を、誰でも参加できる第三者機関にて審査し、有効性を調査する
誰でも参加できるって言ってもさ。その参加者は永久機関が作れないことくらい分かってるんだろうな。
そりゃ、今時の研究者は、素人に自分の研究とその有用性を説明できるスキルは求められるけど、そういう方向ばっか目指しすぎると、研究スキルよりも説明スキルの方が重視されて肝心の研究がいい加減になったり、それどころか、まともな研究者なら即却下するはずのトンデモ研究が持ち上げられたり、そういう危険性もあることを忘れずに。
>頭いいんだから、出来るべきだよね。。。
議論の質を自ら下げてますね
>社会が保障してあげる義務はない。。。。
極論すれば、義務ですよ。核心技術を失って滅びたいのですか?
>何もしなくていい免罪符にはならないと思います。
誰が何もしてないのですか?
>議論の質を自ら下げてますね
たぶん、ACさんに併せてあげているのではないかな?
>極論すれば、義務ですよ。核心技術を失って滅びたいのですか?
核心技術であることを示さなければだめだという文意も、元投稿にはありますよね。何も言わないで何かやっているね、それが核心技術であろうが、なかろうが相手にされないでしょうね。
>誰が何もしてないのですか?
ちゃんと必要性を説明する準備をしていなければ、何か難しいけど意味がないことやっていると同意なんですよね。何をしているかを示せていないだろう、そしてそれをちゃんと成果から計測して辻褄を示していないのであれば、何もしていなかったね..と言われても反論できないでしょう。
実際終わりましたよね。20世紀半ばからは物理学が一般の世界の何かをどうこうする時代ではなくなっています。物理学の前は数学がその様になりましたね。
まあこれはもっともな意見で,実際運営費交付金の毎年一律1%減額なんぞも大学の吸収合併・人員削減を目指したところもあるんですよね.予算が減って苦しくなるのが嫌なら,早く大学の統廃合を進めて配分先を減らせ,と.ところがまあ(ある意味予想通り),実際には秘書だのなんだのの短期雇用化/雇い止めだの,下っ端(補助系の人々とか非常勤の人)の削減,研究費の削減だので無理矢理乗り切っていると.結果,教員の人件費はあまり削れず,そのしわ寄せで研究費だ備品費だといった部分がどんどん縮小してどうにもならなくなっていると言う.成果の少ない大学は少ない配分というように運営費交付金の配分額に傾斜をつけて,弱小大学を苦しくして合併を進めようって話も最近は出てるんですが,大学の存在意義自体は必ずしも研究成果だけでは測れないというところもあって反発(と,手法自体の問題)も大きいですし.#人材育成も大学の大きな存在意義なので,研究成果が少ないからといって即駄目な大学というわけではない.
それでも一応,各大学の教員数というのは徐々に減りつつあります.が,大学としての体をなすためにはそれなりに人数が必要で(十分な授業数・授業の種類を確保する必要がある),非常勤にかなり頼っているとは言っても(私大とか凄いですよね),一大学内の教員を減らすには限界がある.やはり,大学自体の数を何とか減らさないといけない.
大学の教員も大学自体が多すぎることは把握していて,減らさないといけないことはわかっているのだけれども,「じゃあお前のところの大学を廃止するか?」と言われるとそんなことはしたくない.そりゃまあ,自分らの職を捨ててでも日本の大学組織の最適化に邁進しようなんて人間が多いわけがないのは当たり前で.最終的には否応なく大学の合併をどんどん進めることになるんでしょうが,この問題は結構グダグダと長く揉めると思います.
> 学者は頭良いはずなのに、自分たちの地位に対しては保身的な意見しかしないね。
頭いい人たちが起業せずに公務員になりたがるような国だよ。学者だって安定した地位がほしいさ。
少子化だし大学そんなにいらなくね?↓法人化して運営費交付金も毎年どんどん削減するよ!優秀な人だけ競争的資金(科研費:今回の話題のこれ)を獲得して生き残ってね。あとバンバン特許とか取って、企業に売りつけるといいよ!↓ダメなところは自然淘汰で死んでいってね!
という流れだったはずなんだけどね。10年くらい前から。実際には、定年延長したので研究者人口は全体では微増したっていう。ただし若手は減っている。少子化も留学生をいっぱいつれてくればもうちょっと延命できるね?ってなことを言い出す始末。低偏差値の大学やおらが村の大学にもそれはそれで需要がある。大学人も皆生き残りに必死。そりゃ人間だもの。それはそれでいいんだけど、問題はそれが教育の向上につながっていない、そういう政策になっていないのではないかと思われる点。
日本人の人口を半分にしたら生産性は二倍になるとでも?
いくら"一人頭の研究費"を増やした所で、国内に切磋も琢磨も無いガラパゴスで世界に冠たる研究者が育つとでも?ついでに言えば競争的獲得資金が大学生全員もしくは研究者全員に配布されてるわけでもあるまいに、大学全入とこれとは何の関係も無いでしょう。
国民皆高卒では「現在の」民間の技術や研究の国際競争力を維持できないように思います。
最近のメディアの論調を見ていますと、「職人」さえ居れば何とかなると考えているのではないかと。
>ただし、単純に学者の数は減らせないむしろ外部からは3割減とか一律で減らす数だけ決めて椅子取りゲームさせて、内部の権力闘争を活性化させたほうがいいんじゃないかな?学者の実績なんて相互監視させるしかないよ。特に新設の分野複合学科なんかは、相互監視の目を逃れるのにとても都合がよく、一流どころの大学にも、もう何年もろくに論文のサーベイすらしてない教授がいたりする。#というか晒したい。
>むしろ外部からは3割減とか一律で減らす数だけ決めて椅子取りゲームさせて、>学者の実績なんて相互監視させるしかないよ。
いやだからそれが科研費…今回の一件は、一度決めた椅子を蹴り倒そうとしているのが問題なのであって、椅子の数を議論しているわけじゃないと思います
>無能学者の雇用を無制限に維持する
そんな事誰も主張してないし、そもそも今回の件とは関係ないオフトピックだと思うんですけど、続けるの?
>それを、大学希望者が選別さえしなければどこかには入れるだけの定員と学者を用意して
初めて知りましたが、そんな変な学界があるんですねえ
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
学者を減らせば良いのに (スコア:-1, フレームのもと)
学者の質も上がるのに。もちろん定員も5割減。
学生は減るのに定員は減らさず大学全入時代とかどうかしてる。
学術振興のために補助金出すのは誠に結構だけど、
一旦増やした学者と職員の雇用維持や、モラトリアム学生遊ばせるために
補助金がある訳では無い。
とにもかくにも、大学全入ってのは大学が人生のエンターテイメント施設に
成り下がり、国力を落とす要因になっていると思う。
学者は頭良いはずなのに、自分たちの地位に対しては保身的な意見しかしないね。
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:3, すばらしい洞察)
そもそもエンターテイメント的な大学に科研費が降りてる可能性は限りなく低いのですが。
これ私学補助金とかの固定費(座していても入ってくるお金)じゃないよ。
競争的研究資金って知ってます?研究能力が高い研究者・研究室に目的ごとに資金を提供する仕組み。
主に旧帝大や研究重視の一部の私学、独法の研究室などに配分されている。
いわゆるFランとか言われている大学にはほとんど配分されない。なぜなら研究実績がないから。
Fランを淘汰して研究能力のあるところに手厚く資金を配るのが競争的研究資金。
小泉改革以後だんだんと多くなってきた(民主党に仕分けされそうになったけど)。
それが(採択された中でも優劣がある)研究能力如何にかかわらず一律減額、というお話がでてきたの。
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:3, すばらしい洞察)
業績が悪くなったら社員をどんどん解雇すればいいじゃない、社員の質も上がるよ、というバカ経営者と同じレベルの思考ですよね。
そんなことしてたら一生を学問に捧げようって人がいなくなりますよ。
学者だって仙人じゃないんだから、霞を食って生きていけるわけでもなし。
現状維持のための出費は、同時に将来のための投資でもあることぐらい分かりませんかね。
裾野が狭くなったら、ピラミッドの頂上も低くなりがちなこともお忘れなく。
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
すばらしい洞察
金くれなくても国ことやってくれる人だけにやらせればいいんだよね
私はそういう邦でもいいと思うぞ
Re: (スコア:0)
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:5, すばらしい洞察)
オレは大学教員とかではないですけど,(一応)学位を持っている立場から見て書かせてもらうと…
>> -研究成果を広く発表する場を作る
発表してますよ.学会発表とか論文とか.世界中に向けて発表してます.
>> -「研究成果」を、誰でも参加できる第三者機関にて審査し、有効性を調査する
第三者機関にて審査し,有効性も調査してますよ.論文や査読付き学会は,その道の研究者(多くの場合「その分野の研究を専門としている」だけでなく「著者と共同研究などの関連が無い」という条件の下で選ばれる)が内容の信頼性,新規性,有効性などの項目について査読して,審査を通ったものしか掲載されません.
また,参加費さえ払えば学会は誰でも参加できますし,論文も購読費さえ払えば誰でも読めますよ.
さすがに査読する側の人材については「誰でも参加できる」とはいきませんが,審査する側をちゃんと選ばないと「水さえあれば無限に電力を作れる技術」とか「水に優しい言葉で話しかけると綺麗な結晶ができる」みたいなものを「これ,すげー!OK!」みたいに審査されると困るので,そこは諦めていただきたい.
>> -「研究成果」が出なかった割合を調査し、出なかった研究所は廃止する権限を持つ機関
>> を作り、その機関自体の有効性も審査する。
「研究成果」が出なかった,というのはどの期間で決めるべきでしょうかね?半年?1年?2年?「その期間で芽が出ない研究は諦めた方が良い」という根拠は誰が決めるんでしょうか?また,研究者は1人で1つのテーマしかやらないわけじゃないのですが,そのあたりはどうすればいいんですかね?
ちなみに,順当に研究成果が出ている組織かどうかを調べるために(前述の第三者機関の評価の結果である)論文件数,国際会議発表件数,特許件数などの数値をチェックする程度の話であれば,お役所の人達はずっと前から丹念に調べてますし,国公立の機関であれば,それに基づいて評価される仕組みも前からあります.また,競争的資金(今回の科研費など)の審査時には,その研究者の研究業績のリストもチェックされますよ.つまり,それ専門の機関は無いですし,「廃止する権限」までは持ってないですが,研究成果によってその先の道の険しさが変わってくるような制度はずっと前から存在しています.
ということで,貴方が指摘したことはとっくの昔から実現されているように思えるのですが,何をどうすればいいと言っているんでしょうか?
あ,あれですかね?研究のド素人でも参加できて,気軽に「これってホントは予算いらないんじゃね?え?世界で1位になるんだ?別に2位でいいじゃん」みたいに予算を削れるような枠組みを作るべきだ,っていう主張でしょうか?;-p
それともう1つ,「人を減らせ」というのも実はやってます.おそらく貴方の知らない事実でしょうけど,最近の大学教員の募集は任期付きの率がめちゃめちゃ高いのですよ.例えば,昔は見なかった「特任教授」みたいな「特任」と付いている役職が最近はやたらと多いですが,あれは基本的に任期付き+単年度契約の扱いのはずです.つまり,正社員の代わりに派遣社員で埋めるようなことをやっているわけです.しかも足並み揃えてどこでもそういう募集しかしなくなったので,職の安定性だけ見れば大学教員は派遣社員と大して変わらないレベルになってきています.
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:1)
> 「研究成果」を、誰でも参加できる第三者機関にて審査し、有効性を調査する
誰でも参加できるって言ってもさ。その参加者は永久機関が作れないことくらい分かってるんだろうな。
そりゃ、今時の研究者は、素人に自分の研究とその有用性を説明できるスキルは求められるけど、
そういう方向ばっか目指しすぎると、研究スキルよりも説明スキルの方が重視されて肝心の研究がいい加減になったり、
それどころか、まともな研究者なら即却下するはずのトンデモ研究が持ち上げられたり、
そういう危険性もあることを忘れずに。
1を聞いて0を知れ!
Re: (スコア:0)
>頭いいんだから、出来るべきだよね。。。
議論の質を自ら下げてますね
>社会が保障してあげる義務はない。。。。
極論すれば、義務ですよ。核心技術を失って滅びたいのですか?
>何もしなくていい免罪符にはならないと思います。
誰が何もしてないのですか?
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:1)
>議論の質を自ら下げてますね
たぶん、ACさんに併せてあげているのではないかな?
>極論すれば、義務ですよ。核心技術を失って滅びたいのですか?
核心技術であることを示さなければだめだという文意も、元
投稿にはありますよね。何も言わないで何かやっているね、
それが核心技術であろうが、なかろうが相手にされないでしょうね。
>誰が何もしてないのですか?
ちゃんと必要性を説明する準備をしていなければ、何か難しい
けど意味がないことやっていると同意なんですよね。
何をしているかを示せていないだろう、そしてそれをちゃんと
成果から計測して辻褄を示していないのであれば、
何もしていなかったね..と言われても反論できないでしょう。
Re: (スコア:0)
もう科学技術に投資すんのは当りの入ってない宝くじ買う行為でしかないってことです。
Re: (スコア:0)
19世紀の終わり頃にも似たようなことが言われていたはず。
たしか「物理学は終わり」だったかな。
Re: (スコア:0)
実際終わりましたよね。
20世紀半ばからは物理学が一般の世界の何かをどうこうする時代ではなくなっています。
物理学の前は数学がその様になりましたね。
Re: (スコア:0)
>>たしか「物理学は終わり」だったかな。
>実際終わりましたよね。
>20世紀半ばからは物理学が一般の世界の何かをどうこうする時代ではなくなっています。
実際には「19世紀末には「終わり」と言われてたけど、ところがどっこい、
20世紀に入って幾つも新たな「発見」があった」じゃないか。
例えば「半導体の発見」は一般の世界の何かをどうこうする発見の一つだと私は思うけど、
19世紀末から半世紀後のことだよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
半導体=トランジスタ以降、のつもりで使ってました。
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:3, 参考になる)
まあこれはもっともな意見で,実際運営費交付金の毎年一律1%減額なんぞも大学の吸収合併・人員削減を目指したところもあるんですよね.予算が減って苦しくなるのが嫌なら,早く大学の統廃合を進めて配分先を減らせ,と.
ところがまあ(ある意味予想通り),実際には秘書だのなんだのの短期雇用化/雇い止めだの,下っ端(補助系の人々とか非常勤の人)の削減,研究費の削減だので無理矢理乗り切っていると.結果,教員の人件費はあまり削れず,そのしわ寄せで研究費だ備品費だといった部分がどんどん縮小してどうにもならなくなっていると言う.
成果の少ない大学は少ない配分というように運営費交付金の配分額に傾斜をつけて,弱小大学を苦しくして合併を進めようって話も最近は出てるんですが,大学の存在意義自体は必ずしも研究成果だけでは測れないというところもあって反発(と,手法自体の問題)も大きいですし.
#人材育成も大学の大きな存在意義なので,研究成果が少ないからといって即駄目な大学というわけではない.
それでも一応,各大学の教員数というのは徐々に減りつつあります.が,大学としての体をなすためにはそれなりに人数が必要で(十分な授業数・授業の種類を確保する必要がある),非常勤にかなり頼っているとは言っても(私大とか凄いですよね),一大学内の教員を減らすには限界がある.やはり,大学自体の数を何とか減らさないといけない.
大学の教員も大学自体が多すぎることは把握していて,減らさないといけないことはわかっているのだけれども,「じゃあお前のところの大学を廃止するか?」と言われるとそんなことはしたくない.そりゃまあ,自分らの職を捨ててでも日本の大学組織の最適化に邁進しようなんて人間が多いわけがないのは当たり前で.
最終的には否応なく大学の合併をどんどん進めることになるんでしょうが,この問題は結構グダグダと長く揉めると思います.
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:1)
> 学者は頭良いはずなのに、自分たちの地位に対しては保身的な意見しかしないね。
頭いい人たちが起業せずに公務員になりたがるような国だよ。
学者だって安定した地位がほしいさ。
1を聞いて0を知れ!
Re:学者を減らせば良いのに (スコア:1)
少子化だし大学そんなにいらなくね?
↓
法人化して運営費交付金も毎年どんどん削減するよ!優秀な人だけ競争的資金(科研費:今回の話題のこれ)を獲得して生き残ってね。あとバンバン特許とか取って、企業に売りつけるといいよ!
↓
ダメなところは自然淘汰で死んでいってね!
という流れだったはずなんだけどね。10年くらい前から。
実際には、定年延長したので研究者人口は全体では微増したっていう。ただし若手は減っている。
少子化も留学生をいっぱいつれてくればもうちょっと延命できるね?ってなことを言い出す始末。
低偏差値の大学やおらが村の大学にもそれはそれで需要がある。
大学人も皆生き残りに必死。そりゃ人間だもの。
それはそれでいいんだけど、
問題はそれが教育の向上につながっていない、そういう政策になっていないのではないかと思われる点。
Re: (スコア:0)
日本人の人口を半分にしたら生産性は二倍になるとでも?
いくら"一人頭の研究費"を増やした所で、国内に切磋も琢磨も無いガラパゴスで
世界に冠たる研究者が育つとでも?
ついでに言えば競争的獲得資金が大学生全員もしくは
研究者全員に配布されてるわけでもあるまいに、
大学全入とこれとは何の関係も無いでしょう。
学者の数は減らせない (スコア:0)
(さらには学部ごとの学生数の比率の見直しも)
ただし、単純に学者の数は減らせない
頻繁に引用されるような優れた論文を書くのは研究者人口の10%にも満たないが、残りの90%は不要というわけではない
残り90%の凡人は研究の世界の宝くじに当たるの待ち続けることを仕事にしている
当たりくじから画期的業績が生まれることもあるし、宝くじを買う人が減ったら当たりを引く人の数まで減ってしまう
Re:学者の数は減らせない (スコア:2, 興味深い)
残り90%のうちのいくぶんかは役に立っていないクソ野郎という気がします。民間と同様の基準で人事をして、学生に悪影響を与える教員は教員ではなく資料室長補佐代理くらいの肩書きに変えて働いてもらった方がいいと感じています。
最初に除いた10%にも学生に悪影響を与えるクソ野郎は多いので、彼らも研究業績は一度無視して人事をしたほうがいいんじゃないかと思います。そうしないと調子のいい事ばかり言う御用学者がひょこひょこと出てきて、彼らのせいで大学教員が十束一絡げでクソ呼ばわりされてしまうのでたまったもんじゃないです。
二三年くらい吉本興業の人事部に人事を委託してみるのがいいと思うのですがなかなか同意してもらえません。多分自分が真っ先にクビになると思うんでしょう。
Re:学者の数は減らせない (スコア:2, 興味深い)
最近のメディアの論調を見ていますと、「職人」さえ居れば何とかなると考えているのではないかと。
Re: (スコア:0)
いるかいないかと言われると確かに存在するのだが、
必要な時に探そうと思っても出てこないという。
ややもすると観念上の「職人」のイメージがとりざた
されるだけ。
Re:学者の数は減らせない (スコア:2, おもしろおかしい)
、
、
、
、
きっと、、、、、、、、、、、
Re: (スコア:0)
学者と職人の境目とはなんだ。というより
学者と職人は排他の関係なのか?
Re: (スコア:0)
>ただし、単純に学者の数は減らせない
むしろ外部からは3割減とか一律で減らす数だけ決めて椅子取りゲームさせて、内部の権力闘争を活性化させたほうがいいんじゃないかな?
学者の実績なんて相互監視させるしかないよ。
特に新設の分野複合学科なんかは、相互監視の目を逃れるのにとても都合がよく、一流どころの大学にも、
もう何年もろくに論文のサーベイすらしてない教授がいたりする。
#というか晒したい。
Re: (スコア:0)
>むしろ外部からは3割減とか一律で減らす数だけ決めて椅子取りゲームさせて、
>学者の実績なんて相互監視させるしかないよ。
いやだからそれが科研費…
今回の一件は、一度決めた椅子を蹴り倒そうとしているのが問題なのであって、
椅子の数を議論しているわけじゃないと思います
Re: (スコア:0)
ACでおk。ぜひ晒してくれ。将来の日本のためにも。
Re: (スコア:0)
>無能学者の雇用を無制限に維持する
そんな事誰も主張してないし、そもそも今回の件とは関係ないオフトピックだと思うんですけど、
続けるの?
>それを、大学希望者が選別さえしなければどこかには入れるだけの定員と学者を用意して
初めて知りましたが、そんな変な学界があるんですねえ
Re: (スコア:0)
> 初めて知りましたが、そんな変な学界があるんですねえ
変な学界 ... 補足するのも野暮ですが、大学全入時代と呼ばれる我が国のことでしょう。
文脈から元ACの言わんところを補うと、
大学(進学)希望者が(進学先を)選別さえしなければどこかには入れるだけの定員と
学者(というか教員)を用意して
ということでしょうね。もっとも、底辺のあたりは学者というより単なる大学職員と呼ぶべき
でしょうから、ちょっと正確ではない感じもありますが。