アカウント名:
パスワード:
はやぶさの時は、姿勢制御の方が使えなくて、主エンジンのイオンエンジンを使って、燃料のキセノンガスを中和器から噴出して姿勢制御に使った。 もっとも、エンジンの種類は違うみたいだけど...
「交信途絶・帰還」の前後を参照 [wikipedia.org]
はやぶさはですね,建前は工学実証探査機なんですよ,ですから全てのプロセス自体がそれぞれ目的でもあるんです。(イオンエンジン・岩石採取機構・微少重力体への自立ランデブー飛行,大気圏突入など)
ところが,あかつきは理学探査機に重きを置いています。すでに「のぞみ」や「はやぶさ」で実証した(途中までしかできなかったけど)設計をもとに,手堅く設計したはずだったんです。
それがのぞみと似たような理由で(主な理由が地球でのスイングバイ失敗と惑星軌道投入失敗,それぞれタイミング命であり弁の不具合が原因も同じ)失敗したのですよ。(もちろん詳細な理由は全然違うというかのぞみの失敗を考慮に入れた設計)
惑星探査はむずかしいですね。アメリカや旧ソ連の偉大さが分かります。
はやぶさもあかつきも同じ「宇宙探査機」ですよ。ただ、工学・理学の比重が少し異なるだけで。
なので、はやぶさ=成功、あかつき=失敗と括られると非常に違和感があります。
はやぶさだって、姿勢制御用のRWが1個壊れた時点で高精細な光学観測がかなり制約されました。そのためイトカワの近傍観測では理学的成果は減っています。また、当初予定していたサンプル採取方法が失敗したせいで、サンプルの大きさや量が大幅に減っていますし、地形の異なる2地点でサンプル採取する予定だったのが1地点に減少しています。これも理学的成果からすると、大幅な減点です。
なので、現時点であかつきだけ失敗扱いされるのは非常に違和感があります。プロジェクト採点方法のあやなのでしょうが。
こういう議論になるのは良くも悪くも技術実証と科学観測をチャンポンにして工学系と理学系の人が共同で一つの衛星を作り上げるからこれからは観測機器のプラットフォームとなる標準化した衛星の筐体・バスと、個別に理学系の人が作る観測機器の組み合わせで、両者の責任分担をはっきりさせる方向に行くんでしょうロケットや推進系のトラブルにより、長期間にわたって所望の科学観測が出来るか出来ないか分からない宙ぶらりんの状態が続くのは理学系の人にとってはとても困るのでは?観測機器のトラブルは自己責任で諦めるしかないが、ロケット・推進系のトラブルに関してはすみやかな代替機を望んでいるでしょうイプシロンと今後の小型衛星は基本的にはそういう方向では?#工学系と理学系の協力の伝統うんぬんという話もあるかもしれないが、衛星の数を増やして打ち上げるには..................
一般論としては,理学が新しい現象を発見して工学が応用・実用化するんですが,宇宙開発が特殊なのは,工学の上に理学が乗っかるんですよね。工学が衛星を開発して初めて理学がしたい観測ができる。
ところが,日本の予算規模だと,まじめに工学の実験・実証をめざすといつまでもたっても理学の順番が回ってきません(涙)ですから工学と理学が一緒になるしかないんです。
本来は,工学系の人は試験機を飛ばして実績のある探査機を理学側に提供したいだろうし,(工学は実用化してなんぼ)理学系の人は本当は枯れた探査機がほしいはず。(枯れた探査機なんてあんまりないだろうけど)
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
物事のやり方は一つではない -- Perlな人
はやぶさの逆パターンですね (スコア:5, 参考になる)
はやぶさの時は、姿勢制御の方が使えなくて、主エンジンのイオンエンジンを使って、燃料のキセノンガスを中和器から噴出して姿勢制御に使った。
もっとも、エンジンの種類は違うみたいだけど...
「交信途絶・帰還」の前後を参照 [wikipedia.org]
Re: (スコア:0)
はやぶさはですね,建前は工学実証探査機なんですよ,ですから全てのプロセス自体がそれぞれ目的でもあるんです。
(イオンエンジン・岩石採取機構・微少重力体への自立ランデブー飛行,大気圏突入など)
ところが,あかつきは理学探査機に重きを置いています。
すでに「のぞみ」や「はやぶさ」で実証した(途中までしかできなかったけど)設計をもとに,
手堅く設計したはずだったんです。
それがのぞみと似たような理由で
(主な理由が地球でのスイングバイ失敗と惑星軌道投入失敗,それぞれタイミング命であり弁の不具合が原因も同じ)
失敗したのですよ。(もちろん詳細な理由は全然違うというかのぞみの失敗を考慮に入れた設計)
惑星探査はむずかしいですね。
アメリカや旧ソ連の偉大さが分かります。
Re: (スコア:0)
はやぶさもあかつきも同じ「宇宙探査機」ですよ。
ただ、工学・理学の比重が少し異なるだけで。
なので、はやぶさ=成功、あかつき=失敗と括られると非常に違和感があります。
はやぶさだって、姿勢制御用のRWが1個壊れた時点で高精細な光学観測がかなり制約されました。そのためイトカワの近傍観測では理学的成果は減っています。
また、当初予定していたサンプル採取方法が失敗したせいで、サンプルの大きさや量が大幅に減っていますし、地形の異なる2地点でサンプル採取する予定だったのが1地点に減少しています。
これも理学的成果からすると、大幅な減点です。
なので、現時点であかつきだけ失敗扱いされるのは非常に違和感があります。
プロジェクト採点方法のあやなのでしょうが。
Re:はやぶさの逆パターンですね (スコア:0)
こういう議論になるのは良くも悪くも技術実証と科学観測をチャンポンにして工学系と理学系の人が共同で一つの衛星を作り上げるから
これからは観測機器のプラットフォームとなる標準化した衛星の筐体・バスと、個別に理学系の人が作る観測機器の組み合わせで、両者の責任分担をはっきりさせる方向に行くんでしょう
ロケットや推進系のトラブルにより、長期間にわたって所望の科学観測が出来るか出来ないか分からない宙ぶらりんの状態が続くのは理学系の人にとってはとても困るのでは?
観測機器のトラブルは自己責任で諦めるしかないが、ロケット・推進系のトラブルに関してはすみやかな代替機を望んでいるでしょう
イプシロンと今後の小型衛星は基本的にはそういう方向では?
#工学系と理学系の協力の伝統うんぬんという話もあるかもしれないが、衛星の数を増やして打ち上げるには..................
Re: (スコア:0)
一般論としては,理学が新しい現象を発見して工学が応用・実用化するんですが,
宇宙開発が特殊なのは,工学の上に理学が乗っかるんですよね。
工学が衛星を開発して初めて理学がしたい観測ができる。
ところが,日本の予算規模だと,まじめに工学の実験・実証をめざすと
いつまでもたっても理学の順番が回ってきません(涙)
ですから工学と理学が一緒になるしかないんです。
本来は,工学系の人は試験機を飛ばして実績のある探査機を理学側に提供したいだろうし,(工学は実用化してなんぼ)
理学系の人は本当は枯れた探査機がほしいはず。(枯れた探査機なんてあんまりないだろうけど)