Collodictyon shares cellular characteristics with Excavata and Amoebozoa, such as ventral feeding groove supported by microtubular structures and the ability to form thin and broad pseudopods.
「Collodictyon(問題の生物)はエクスカヴァータやアメーボゾアと共通の特徴(微小管で裏打ちされた補食に関係する溝構造、薄く広い仮足を形成する能力など)を持っている」となっており、これを"protists and amoebas"(原生生物とアメーバ)と書いてしまったmsnbc.comの記事が混乱の元のような気がします。 まぁエクスカヴァータとか言われてもさっぱり判りませんけど。トリコモナス原虫 [wikipedia.org]などの仲間のようです。
2 つの異なった? (スコア:0)
何を持って「2つの異なった特性」と言っているのだろうか?
そもそも「原生生物とアメーバ」って異なったものなのか?
Wikipediaの原生生物の項を見るとアメーバが含まれているのだが・・・
Re:2 つの異なった? (スコア:3, 参考になる)
元の論文の要旨では
「Collodictyon(問題の生物)はエクスカヴァータやアメーボゾアと共通の特徴(微小管で裏打ちされた補食に関係する溝構造、薄く広い仮足を形成する能力など)を持っている」となっており、これを"protists and amoebas"(原生生物とアメーバ)と書いてしまったmsnbc.comの記事が混乱の元のような気がします。
まぁエクスカヴァータとか言われてもさっぱり判りませんけど。トリコモナス原虫 [wikipedia.org]などの仲間のようです。
こちらの真核生物の系統図 [nig.ac.jp]ではCollodictyonがアメーボゾアとエクスカヴァータの間あたりに「所属不明」として置かれており、専門家には以前からだいたいこのへんになりそうと思われていた節がありますね。
これは確かにかなり大きな分類群 (スコア:1)
単系統群を重視する立場から、もう今はKingdomという概念はあまり使われないのですが、「アメーボゾア」や「エクスカヴァータ」はかつての分類学で言うところの「界」に近いレベルの大きな概念です。「アメーボゾア」や「エクスカヴァータ」がどのくらい大きな群かというと、同じレベルの分け方だと「動物と茸」が同じ「オピストコンタ」としてくくれてしまうくらい大きな系統群のレベルです。しかも「エクスカヴァータ」は「アーケプラチスダ」(植物なんか)や「ストロメノパイル」(昆布なんか)「アルベオラータ」(ゾウリムシなんか)に近い仲間とされていますので、「エクスカヴァータとアメーボゾアの双方の特徴」ってのはかなり系統的な異端度は高そうです。
あえて身近な生物で言うなら「ひまわりと金魚の両方の特徴がある」ってくらい遺伝子的に新型(逆に言えば非常に古くに他の真核生物から分離してる)ということです。最も多くに分けても9系統群(普通は6群くらい)にしか分かれない真核生物で、それらのどれにも入らない、といういうのはかなり大きな話です。