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大砲とか鉄砲の弾の弾道計算が正確にできるようになるってこと?#飛行経路の途中で様々な条件が変動するだろうから、実際の戦闘で役に立つ程の効果が現れるかどうかは別として。
膨大な人員を投入して計算表を作ったり、ENIACを開発したりしていた弾道計算が今やExcel [nifty.com]で出来てしまうんですよね。
ENIACとかが使われたころの弾道計算だと, 大気圏上層まで砲弾が達しちゃうし, 砲弾の速度も超音速領域に達しているので, ニュートンの頃の弾道計算の素朴な前提は成り立たなくなっていたでしょうけど.
ニュートンは流体力学の解析もやっていて超音速流についてはニュートン流体で近似できます。
ちょっと分からないのですが, 超音速領域でのエネルギ損失については衝撃波の様な一種特異点的な物が大きな影響を与えると思うのですが, これがニュートン流体で近似できるのでしょうか?
少なくとも, 音速近辺から超音速にかけては, 単純な流体力学ではなく断熱圧縮なども伴った熱力学的な考察を加えないといけないはずです(音速がすなわち熱が伝わる速度なので, 圧縮性流体と熱/温度の関係が不可分になる). ニュートンの生きていた時代は熱/エネルギの関係さえ明確ではなく, 例えばフロギストン説 [wikipedia.org]やカロリック説 [wikipedia.org]等の混沌とした状態で, 熱力学の基本的な理論が構築されるのは, ニュートンの死後100年以上たって, カルノー [wikipedia.org]とかの先達がようやくってところですから, ニュートンがそのことについて正しく考察できていたとは考えられません. 実際に亜音速・遷音速の飛翔物体を作れたのは19世紀半ば(アームストロング砲の初速が丁度音速前後)ですから, 実験的に挙動を見ることもできませんし.
亜音速から遷音速領域についての挙動がそんなに単純なら, 世界中の優れた科学者・技術者がエリアルール [wikipedia.org]やスーパークリティカル翼 [sakura.ne.jp]で苦労していませんよね?
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
これって (スコア:0)
大砲とか鉄砲の弾の弾道計算が正確にできるようになるってこと?
#飛行経路の途中で様々な条件が変動するだろうから、実際の戦闘で役に立つ程の効果が現れるかどうかは別として。
Re: (スコア:0)
膨大な人員を投入して計算表を作ったり、ENIACを開発したり
していた弾道計算が今やExcel [nifty.com]で出来てしまうんですよね。
Re:これって (スコア:1)
ENIACとかが使われたころの弾道計算だと, 大気圏上層まで砲弾が達しちゃうし, 砲弾の速度も超音速領域に達しているので, ニュートンの頃の弾道計算の素朴な前提は成り立たなくなっていたでしょうけど.
Re:これって (スコア:2, 参考になる)
ニュートンは流体力学の解析もやっていて超音速流については
ニュートン流体で近似できます。
Re:これって (スコア:3, 興味深い)
ちょっと分からないのですが, 超音速領域でのエネルギ損失については衝撃波の様な一種特異点的な物が大きな影響を与えると思うのですが, これがニュートン流体で近似できるのでしょうか?
少なくとも, 音速近辺から超音速にかけては, 単純な流体力学ではなく断熱圧縮なども伴った熱力学的な考察を加えないといけないはずです(音速がすなわち熱が伝わる速度なので, 圧縮性流体と熱/温度の関係が不可分になる). ニュートンの生きていた時代は熱/エネルギの関係さえ明確ではなく, 例えばフロギストン説 [wikipedia.org]やカロリック説 [wikipedia.org]等の混沌とした状態で, 熱力学の基本的な理論が構築されるのは, ニュートンの死後100年以上たって, カルノー [wikipedia.org]とかの先達がようやくってところですから, ニュートンがそのことについて正しく考察できていたとは考えられません. 実際に亜音速・遷音速の飛翔物体を作れたのは19世紀半ば(アームストロング砲の初速が丁度音速前後)ですから, 実験的に挙動を見ることもできませんし.
亜音速から遷音速領域についての挙動がそんなに単純なら, 世界中の優れた科学者・技術者がエリアルール [wikipedia.org]やスーパークリティカル翼 [sakura.ne.jp]で苦労していませんよね?