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>店では、輸入物のシマホッケと、国産のほぼ全てを占めるマホッケの2種類の干物を扱う。>シマホッケの仕入れ値は3年前と比べ、1・5倍。大型が手に入らず、小ぶりのマホッケでさえ990円
小ぶりな国産マホッケを獲る、売るから乱獲止まるわけないんだよね…(下記の1)輸入物シマホッケの価格高騰と小型化はそれと別にあって…(下記の2)
ホッケが小さくなった3つの理由 [ismedia.jp]
(1)乱獲で魚の大きさが小さくなってしまった。(2)買負けで大型の魚が買えなくなった。(3)単価の上昇で、価格を抑えるために小さくした。
ウナギの話でも上がりましたけど、水産庁が「現状でも問題がないし、お金もかかるから、やりたくない」という姿勢で、資源管理をしないのが乱獲の遠因なんですよね。水産庁がまとめた個別割当方式・譲渡性個別割当方式についての考え方 [maff.go.jp]によると、諸外国が行っている個別割当方式や譲渡性個別割当方式が資源回復に有効であることを認めながら、「漁業構造に大きな影響を及ぼす」「諸外国とは異なる状況にある」「多大な管理コストを要する」「市場が混乱する」「漁村社会に重大な影響を与える」などの理由を上げて、現時点では適切ではないとしています。
そもそもホッケは漁獲枠が設定されていませんし、設定されている7種でも枠が大きすぎて実質設定されていないのと同じなので乱獲になっています。
参考:惨憺たる日本の漁業 実は先進国では成長産業 [ismedia.jp]
水産庁がいけてないのもそうだけど、漁業者側からもまともな保護策とか自主的な漁獲枠の設定の話がほとんど出てこないあたりがもうだめだよね。自分らの将来の収入に直結してることなのに、長期的な視点が無いってのはなんなんだろ。
>将来の収入に直結してることなのに、長期的な視点が無い
まず自主規制では歯止めが利きにくい需給バランスになってる
・自己資本、自己責任の競争社会、自分が獲らなければ誰かが獲るだけで同じこと・高騰している今だから、小さくても売れるからこそ希少価値のある魚を獲る
そのうえで仰る長期視点なわけですが
・子供は継がないと言っているし儲からない、自分の代で終わり
こういう刹那主義が蔓延ってるんじゃないですかね、なんだかんだ言っても、すでに船があって、乗組員がいるという現状を維持しなければならんわけですし
あと最終実需者である、スーパー、飲食店、家庭も、例えば刺身にこだわらないとかちゃんとした仕組みが整ったあとの事を考えて、消費の傾向を考え直さないといけない(すでに売られてる物を買うなという話ではない)
どこかが悪いとか良いとかっていうと、犯人探しになっちゃって、うまく回らないと思うね悲観的な視点をゲーミフィケーション的な、楽しい目標設定にするアイデアが望まれている
こう言っちゃなんだけど、そういう年寄りがみな鬼籍に入ってしまえば、それからそこに若い人が戻ってくるんじゃないかなぁ。その人がそこに座っている限り、何をやっても、どうにもならない事ってあると思う。養老孟司の言う通り、「待つ」というのも、ローコストな処方箋の一つなのかも
多くの漁業者が求めているものが保護策じゃなくて補助金なんですよね。重油価格の半額ぐらいを補助して貰いながら、乱獲競争のために無駄な出航を繰り返す。本当になんなんでしょうね。
乱獲と言えば、ノレソレ(ウナギの稚魚)がバカ売れするから巻き網で根こそぎ持っていく赤い国が左隣にありましてね、彼ら珊瑚も持っていくし全然話聞いてくれないんすよ。
輸入と言えば、ロシアの手続きがやたら厳しくなって国が承認したという書類が無いと売れなくなったんですよ。いやー、ロシアってカニもそうだけどホッケも大量にうってくれてたんですけどねー。
ノレソレの乱獲は左隣の国の話ではなく自国の話ですよ。 シラスウナギ密漁の実態 [nhk.or.jp]# シラスウナギで巻網?押網じゃないの?
典型的なコモンズの悲劇 [wikipedia.org]だと思われます
資源へのダメージ及び漁業調整上影響力の大きい大規模な漁業は、農林水産大臣の許可が必要。数えられる件数の漁業者(漁師ではなく漁業会社)であって、膨大な漁獲をしているところの、大臣許可漁業に対して、農林水産大臣は(数値算定は水産庁)事実上青天井の漁獲可能量を設定している。
IQ、ITQは、自分に割り当てられた量を有効活用するため、単価が十分に上がる魚体まで資源を温存したのちに漁獲する効果が期待される。現在の日本はオリンピック方式というジンギスカン作戦みたいな呼称の早い者勝ち方式であり、魚種に設定された漁獲可能量に達しない間に急いで漁獲する傾向を惹起し、小型魚を大量に漁獲する危険性が実際に高い。同じ量でも小型魚は尾数が膨大に嵩み資源へのダメージが甚大であり、漁業者においては小型魚は単価が安いので収入も上がらない。
大臣許可漁業の漁業者は、多額の設備投資で経営がひっ迫しており、自主的な資源管理はもはやできない。大臣許可漁業の業界団体は、水産庁の幹部の天下りを受け入れており、乱獲に至らないような漁獲可能量を水産庁は算定しない。水産庁は資源回復の必要を認識しており、事実上の無管理政策の課とは別の課で資源回復の事業を立ち上げ、大臣許可漁業に税金を投入して休漁等の措置を推している。IQ、ITQは、特に大臣許可漁業で有益な成長乱獲を防止するツールとなりえるのだが、自転車操業経営から抜け出せない業界団体からの圧力により、水産庁は様々な言い訳を並べる。
IQ、ITQを大臣許可漁業にのみ適用すれば、管理コストは少なく、中国に輸出するしかできないゴミみたいな魚が市場に出回らず、零細漁業者が漁獲する資源が確保されて漁村社会がうるおい、諸外国と異なった事実上無管理状態で歪んだ利権が絡んだ漁業構造を大きく改められます。
漁業管理関係者なのでAC
政府が漁業を取り締まることを、漁業者自身のほうも役人のほうも望んでいない、というアナーキーな状況なのかなぁ。それじゃ厳しいわ。。
サラリーマン労働を管理する存在として、政府には労働基準監督官がいて、漁業を管理する存在としては、政府には漁業監督官がいる、そういうものだと思う
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国産と輸入で異なるホッケの高騰・小型化 (スコア:1)
朝日の元記事のここ
>店では、輸入物のシマホッケと、国産のほぼ全てを占めるマホッケの2種類の干物を扱う。
>シマホッケの仕入れ値は3年前と比べ、1・5倍。大型が手に入らず、小ぶりのマホッケでさえ990円
小ぶりな国産マホッケを獲る、売るから乱獲止まるわけないんだよね…(下記の1)
輸入物シマホッケの価格高騰と小型化はそれと別にあって…(下記の2)
ホッケが小さくなった3つの理由 [ismedia.jp]
Re:国産と輸入で異なるホッケの高騰・小型化 (スコア:4, 参考になる)
ウナギの話でも上がりましたけど、水産庁が「現状でも問題がないし、お金もかかるから、やりたくない」という姿勢で、資源管理をしないのが乱獲の遠因なんですよね。
水産庁がまとめた個別割当方式・譲渡性個別割当方式についての考え方 [maff.go.jp]によると、諸外国が行っている個別割当方式や譲渡性個別割当方式が資源回復に有効であることを認めながら、「漁業構造に大きな影響を及ぼす」「諸外国とは異なる状況にある」「多大な管理コストを要する」「市場が混乱する」「漁村社会に重大な影響を与える」などの理由を上げて、現時点では適切ではないとしています。
そもそもホッケは漁獲枠が設定されていませんし、設定されている7種でも枠が大きすぎて実質設定されていないのと同じなので乱獲になっています。
参考:惨憺たる日本の漁業 実は先進国では成長産業 [ismedia.jp]
Re:国産と輸入で異なるホッケの高騰・小型化 (スコア:3, すばらしい洞察)
水産庁がいけてないのもそうだけど、漁業者側からもまともな保護策とか自主的な漁獲枠の設定の話がほとんど出てこないあたりがもうだめだよね。
自分らの将来の収入に直結してることなのに、長期的な視点が無いってのはなんなんだろ。
Re:国産と輸入で異なるホッケの高騰・小型化 (スコア:1)
>将来の収入に直結してることなのに、長期的な視点が無い
まず自主規制では歯止めが利きにくい需給バランスになってる
・自己資本、自己責任の競争社会、自分が獲らなければ誰かが獲るだけで同じこと
・高騰している今だから、小さくても売れるからこそ希少価値のある魚を獲る
そのうえで仰る長期視点なわけですが
・子供は継がないと言っているし儲からない、自分の代で終わり
こういう刹那主義が蔓延ってるんじゃないですかね、なんだかんだ言っても、
すでに船があって、乗組員がいるという現状を維持しなければならんわけですし
あと最終実需者である、スーパー、飲食店、家庭も、例えば刺身にこだわらないとか
ちゃんとした仕組みが整ったあとの事を考えて、消費の傾向を考え直さないといけない
(すでに売られてる物を買うなという話ではない)
どこかが悪いとか良いとかっていうと、犯人探しになっちゃって、うまく回らないと思うね
悲観的な視点をゲーミフィケーション的な、楽しい目標設定にするアイデアが望まれている
Re: (スコア:0)
こう言っちゃなんだけど、そういう年寄りがみな鬼籍に入ってしまえば、それからそこに若い人が戻ってくるんじゃないかなぁ。
その人がそこに座っている限り、何をやっても、どうにもならない事ってあると思う。
養老孟司の言う通り、「待つ」というのも、ローコストな処方箋の一つなのかも
Re: (スコア:0)
多くの漁業者が求めているものが保護策じゃなくて補助金なんですよね。重油価格の半額ぐらいを補助して貰いながら、乱獲競争のために無駄な出航を繰り返す。本当になんなんでしょうね。
Re: (スコア:0)
乱獲と言えば、ノレソレ(ウナギの稚魚)がバカ売れするから巻き網で根こそぎ持っていく赤い国が左隣にありましてね、彼ら珊瑚も持っていくし全然話聞いてくれないんすよ。
輸入と言えば、ロシアの手続きがやたら厳しくなって国が承認したという書類が無いと売れなくなったんですよ。
いやー、ロシアってカニもそうだけどホッケも大量にうってくれてたんですけどねー。
Re: (スコア:0)
ノレソレの乱獲は左隣の国の話ではなく自国の話ですよ。 シラスウナギ密漁の実態 [nhk.or.jp]
# シラスウナギで巻網?押網じゃないの?
Re: (スコア:0)
典型的なコモンズの悲劇 [wikipedia.org]だと思われます
Re:国産と輸入で異なるホッケの高騰・小型化 (スコア:1)
資源へのダメージ及び漁業調整上影響力の大きい大規模な漁業は、農林水産大臣の許可が必要。
数えられる件数の漁業者(漁師ではなく漁業会社)であって、膨大な漁獲をしているところの、大臣許可漁業に対して、農林水産大臣は(数値算定は水産庁)事実上青天井の漁獲可能量を設定している。
IQ、ITQは、自分に割り当てられた量を有効活用するため、単価が十分に上がる魚体まで資源を温存したのちに漁獲する効果が期待される。現在の日本はオリンピック方式というジンギスカン作戦みたいな呼称の早い者勝ち方式であり、魚種に設定された漁獲可能量に達しない間に急いで漁獲する傾向を惹起し、小型魚を大量に漁獲する危険性が実際に高い。同じ量でも小型魚は尾数が膨大に嵩み資源へのダメージが甚大であり、漁業者においては小型魚は単価が安いので収入も上がらない。
大臣許可漁業の漁業者は、多額の設備投資で経営がひっ迫しており、自主的な資源管理はもはやできない。大臣許可漁業の業界団体は、水産庁の幹部の天下りを受け入れており、乱獲に至らないような漁獲可能量を水産庁は算定しない。
水産庁は資源回復の必要を認識しており、事実上の無管理政策の課とは別の課で資源回復の事業を立ち上げ、大臣許可漁業に税金を投入して休漁等の措置を推している。
IQ、ITQは、特に大臣許可漁業で有益な成長乱獲を防止するツールとなりえるのだが、自転車操業経営から抜け出せない業界団体からの圧力により、水産庁は様々な言い訳を並べる。
IQ、ITQを大臣許可漁業にのみ適用すれば、管理コストは少なく、中国に輸出するしかできないゴミみたいな魚が市場に出回らず、零細漁業者が漁獲する資源が確保されて漁村社会がうるおい、諸外国と異なった事実上無管理状態で歪んだ利権が絡んだ漁業構造を大きく改められます。
漁業管理関係者なのでAC
Re: (スコア:0)
政府が漁業を取り締まることを、漁業者自身のほうも役人のほうも望んでいない、というアナーキーな状況なのかなぁ。
それじゃ厳しいわ。。
サラリーマン労働を管理する存在として、政府には労働基準監督官がいて、
漁業を管理する存在としては、政府には漁業監督官がいる、そういうものだと思う