地球中心からの距離が等しい A 地点と B 地点があって、B の地下には密度の高いものがあって重力が大きいとします。すると、水は A から B に流れるわけです。重力が強いところを「ジオイド面が高い」とすると、「ジオイド面からの高さ」=「標高」は B 地点の方が「低い」となります。すると、標高の高いところから、低いところに向かって水が流れることになり、平仄が合うわけです。
もし逆に、地球中心からの距離を基準に「標高」を決めてしまうと、A, B は同じ「標高」なのに水は B 側に流れていくことになってしまいます。「標高」の低いところから高いところに向かって水が流れることすらあり得ます。これではいろいろと困ってしまいます。
詳しい説明が無いと分からないのでは? (スコア:0)
誰しも衛星測位/標高と重力に何の関係があるんだ?と思うのではないか?
国土地理院には標高/ジオイドの定義とかの解説もしてほしかった
Re: (スコア:0)
確かにリンク先も読んだけど俺みたいな素人には、何で測位に重力が関係するのか全然分からんかったよ。
最初は一般相対論が絡む話かと思ったけど、全然違うみたいね。
水は低きに流れる (スコア:2)
確かにリンク先も読んだけど俺みたいな素人には、何で測位に重力が関係するのか全然分からんかったよ。
航空重力測量及び標高と重力の関係について [gsi.go.jp]が分かりやすかったです。一応、自分なりに整理してみました。
標高が低い方に水は流れる、当たり前のようですが、もし2点で重力が違ったら、話はややこしくなります。
日本の標高の基準(0m)は、東京湾平均海面を延長したものが使われます。つまり、地球中心からの距離ではなく、重力的に平坦な「ジオイド面」をゼロとした距離を標高としているわけで、人工衛星からの距離が測定できても 0m の「高さ」がわからないと、その差の「標高」が出せない、ということだと思います。
地球中心からの距離が等しい A 地点と B 地点があって、B の地下には密度の高いものがあって重力が大きいとします。すると、水は A から B に流れるわけです。重力が強いところを「ジオイド面が高い」とすると、「ジオイド面からの高さ」=「標高」は B 地点の方が「低い」となります。すると、標高の高いところから、低いところに向かって水が流れることになり、平仄が合うわけです。
もし逆に、地球中心からの距離を基準に「標高」を決めてしまうと、A, B は同じ「標高」なのに水は B 側に流れていくことになってしまいます。「標高」の低いところから高いところに向かって水が流れることすらあり得ます。これではいろいろと困ってしまいます。
そこで飛行機に超精密なバネばかりを載せて飛ぶと、重力が大きければバネが伸び、小さければ縮むので、重力の大きさを測定でき、ジオイド面の高さを決めることができます。これと人工衛星から測った距離とを比較すれば、それぞれの地点の標高が算出できる、ということだと思います。
# 間違い等あればツッコミをお願いします。
Re:水は低きに流れる (スコア:1)
ありがとう。
要するに「陸上で仮にそこが海だった場合の、海水面を特定した」ということかな。