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> ソフトウェアは自律的に異常を判断し、もう1基のエンジンで出来るだけ位置を調整
これを知っての最初に思い浮かんだのが、パトレイバー(漫画版)の、クラブマン・ハイレッグに対する評価「脚一本失っても立って歩いてやがる。 篠原重工のオートバランスは逸品だよ。」っていう後藤隊長の台詞。
ひっくり返ったのは残念ですが、そもそもエンジン2個中1個ロストでもちゃんと自動で姿勢制御できてるのすげーなーと思います。
残り1基だけだと推進力が重心を通らないから機体が回転してしまいそうなものです。
ちゃんと考えられてます。角度とか。>推進力が重心を通らない
いやネタじゃなくてマジで。2つのメインスラスタは平行ではなく、それぞれ少し外向きについていて、おそらく1つだけでも重心を通るようになってる。ジンバルがない場合に冗長性を得るには良く使われる手で、例えばはやぶさのイオンエンジンがそのようになっている。打ち上げ機でも、複数エンジンのクラスタの場合(固体補助ロケットとか)、ノズルが外向きのものがある。古くはデルタII [wikipedia.org]とか、最近だと長征5号シリーズ [youtu.be]などがわかりやすい。
打ち上げ機の場合は推力が重心を通っていたとしても、エンジン1個死んだら軌道に乗らない可能性もあるが、有人打ち上げに使う場合などは脱出までの時間を稼げることになる。
今回のSLIMの場合、残り50メーターのホバリング状態まで到達後に片方壊れたので、残りの推力はだけでもゆっくり降りることができた。ただしもしもっと前の段階で壊れたなら、片方だけでは推力不足で減速できず墜落してただろう。いったん50m地点でホバリング=速度ゼロにできてたからギリギリ成功したと言える。まさに60点…。薄氷の勝利とはまさにこのこと。片方だけではギリギリSMILを支えるぐらいしかできなかったそうなので、横に流れるのを止められなかったのだろうね。重心を考慮して推力軸を通したとしても、燃料消費などで重心は変動するので。
Μ-Ⅴだったか、その前の固体ロケットだったか。推力不足で脱出速度が得られないと判断して、(自律で)パワーダイブして速度を稼ごうとした奴がいた。全く別系統のコンピュータが、「下向きになったから失敗」と判断して自爆シーケンスに入った。
日本のロケットはこのくらい優秀(?)。
宇宙機はだいたい計画上の実施地点をピークとして前後に均等? にdVが発生するようにマニューバを行うわけですが、特に衛星打ち上げ機において計画上の第2段第1回燃焼実施地点を通過した時点で積算加速度が予定の約半分を割り込むと、機体が指向すべき計画軌道との速度差分ベクトルがどんどん軌道内周側にずれていって、最大でピッチ-45度まで全力でダイブしないと辻褄が合わなくなるんです…もちろん、したところで予定より燃料は食うし近地点高度も下がるのでリカバリできる保証はありません。なんで知ってるかって、KSPで散々…
最近のロケットは常に加速度も自己位置も把握していて、飛行中もリアルタイムに軌道が出るので、そういう状況に陥ればどれでもやるんじゃないかと思います。
どうでもいいけど、現実のSLIM着陸体勢と、KSPのメニュー画面に出てくる月面に突き刺さった探査機の絵って似てるよね
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
エンジン一基失っても姿勢制御して着陸してやがる。 JAXAのオートバランスは逸品だよ (スコア:2)
> ソフトウェアは自律的に異常を判断し、もう1基のエンジンで出来るだけ位置を調整
これを知っての最初に思い浮かんだのが、パトレイバー(漫画版)の、クラブマン・ハイレッグに対する評価
「脚一本失っても立って歩いてやがる。 篠原重工のオートバランスは逸品だよ。」
っていう後藤隊長の台詞。
ひっくり返ったのは残念ですが、そもそもエンジン2個中1個ロストでも
ちゃんと自動で姿勢制御できてるのすげーなーと思います。
残り1基だけだと推進力が重心を通らないから機体が回転してしまいそうなものです。
Re:エンジン一基失っても姿勢制御して着陸してやがる。 JAXAのオートバランスは逸品だよ (スコア:2, 参考になる)
ちゃんと考えられてます。角度とか。>推進力が重心を通らない
いやネタじゃなくてマジで。
2つのメインスラスタは平行ではなく、それぞれ少し外向きについていて、おそらく1つだけでも重心を通るようになってる。
ジンバルがない場合に冗長性を得るには良く使われる手で、例えばはやぶさのイオンエンジンがそのようになっている。
打ち上げ機でも、複数エンジンのクラスタの場合(固体補助ロケットとか)、ノズルが外向きのものがある。
古くはデルタII [wikipedia.org]とか、最近だと長征5号シリーズ [youtu.be]などがわかりやすい。
打ち上げ機の場合は推力が重心を通っていたとしても、エンジン1個死んだら軌道に乗らない可能性もあるが、有人打ち上げに使う場合などは脱出までの時間を稼げることになる。
今回のSLIMの場合、残り50メーターのホバリング状態まで到達後に片方壊れたので、残りの推力はだけでもゆっくり降りることができた。
ただしもしもっと前の段階で壊れたなら、片方だけでは推力不足で減速できず墜落してただろう。
いったん50m地点でホバリング=速度ゼロにできてたからギリギリ成功したと言える。まさに60点…。薄氷の勝利とはまさにこのこと。
片方だけではギリギリSMILを支えるぐらいしかできなかったそうなので、横に流れるのを止められなかったのだろうね。重心を考慮して推力軸を通したとしても、燃料消費などで重心は変動するので。
Re:エンジン一基失っても姿勢制御して着陸してやがる。 JAXAのオートバランスは逸品だよ (スコア:1)
Μ-Ⅴだったか、その前の固体ロケットだったか。
推力不足で脱出速度が得られないと判断して、(自律で)パワーダイブして速度を稼ごうとした奴がいた。
全く別系統のコンピュータが、「下向きになったから失敗」と判断して自爆シーケンスに入った。
日本のロケットはこのくらい優秀(?)。
Re:エンジン一基失っても姿勢制御して着陸してやがる。 JAXAのオートバランスは逸品だよ (スコア:3)
宇宙機はだいたい計画上の実施地点をピークとして前後に均等? にdVが発生するようにマニューバを行うわけですが、特に衛星打ち上げ機において計画上の第2段第1回燃焼実施地点を通過した時点で積算加速度が予定の約半分を割り込むと、機体が指向すべき計画軌道との速度差分ベクトルがどんどん軌道内周側にずれていって、最大でピッチ-45度まで全力でダイブしないと辻褄が合わなくなるんです…もちろん、したところで予定より燃料は食うし近地点高度も下がるのでリカバリできる保証はありません。なんで知ってるかって、KSPで散々…
最近のロケットは常に加速度も自己位置も把握していて、飛行中もリアルタイムに軌道が出るので、そういう状況に陥ればどれでもやるんじゃないかと思います。
Re:エンジン一基失っても姿勢制御して着陸してやがる。 JAXAのオートバランスは逸品だよ (スコア:1)
どうでもいいけど、現実のSLIM着陸体勢と、KSPのメニュー画面に出てくる月面に突き刺さった探査機の絵って似てるよね
Re: (スコア:0)