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ソースを見ろ -- ある4桁UID
先発品と後発品は同じではない (スコア:5, 参考になる)
私の所にもMR(販売医促進員、一応薬の説明をすることにはなっているのですが)がやってきます。
ところがジェネリックの人は価格の話しかしません。
有名な高脂血症治療薬の場合、先発品の10分の1。1錠10円程度でいかがですかときます。
大量に購入すればさらに割り引くそうです。後発品の定価の25%以下です。
原材料はイスラエルからの輸入だそうです。
ところで、これら後発品の高脂血症治療薬が販売された時、市販後調査(安全性の確認)を
求められました。ところが、テレビで宣伝しているジェネリック製薬会社は、テレビCMには
金をかけるが、市販後調査は結局どこも行わず、厚生労働省もあきらめたそうです。
これが問題です。それ以降ジェネリック医薬品の調査は行われていません。そのため、
薬剤で副作用が起きたとか、効かないといった調査が行われていません。
厚生労働省はメーカを信用していると言っていますが、アメリカではFDAが抜き取り調査を
していて、主成分の含有量や混合物のチェックをしています。アメリカでもジェネリックが出た当時は
主成分の入っていない薬剤が発見され発売中止になっています。車を例に取れば、日本では車メーカはトヨタと同じ
車を作っているといったん許可をとれば、どんな中小メーカでも売りっぱなしで良いのことになってしまいます。
品質の保証は同じ車を作っていると言い張れば良いと言う次元です。
かつて、リーコール隠しで自動車メーカが有罪になりましたが、ジェネリックメーカは売っている
製品の調査もしていません。しているのかもしれませんが、私のところに来るMRで市販後調査の
データを持ってきたら購入すると言っても1社も持ってきません。
薬剤のデータシートを見ると血中半減期は先発品と比べて、3分の1から、3倍程度までに開きがあります。
つまり、先発品が1日1回服用の場合、後発品では3回飲まないとダメな場合と1日1回でも過剰になる場合が
有ります。つまり、主成分は同じ(はず?)でも薬剤に加工する段階でのノウハウで全く違う薬剤に
なってしまいます。そのノウハウで30年以上も後発品を寄せ付けないメーカもあります。
ジェネリック対策で厚生労働省は新薬に対してはメーカ希望価格より高い値段を強制的につけて売り出させています。
このため、最近ではびっくりするような値段の薬剤が増えています。高くて使い難い薬剤に使用としているのでしょうが、
逆に売れると医療費をあげてしまう結果になっています。
また、アメリカではジェネリック対策として先発品メーカが値段を元は取ったのでと言うことでジェネリック以下に下げる
場合もあるようです。公定価格ではなく、メーカに価格を任せるようにすべきです。
また、メーカはTV CMで盛んに安くなり場合によっては3分の1と言っていますが、前述の激安品を薬局が使用しても、
健康保険の計算は定価で行われます。したがって3割負担の場合、100円の薬剤では30円が患者さん負担となりますが、
40円の薬剤では12円でこの他に調剤料がかかります。また診察料を含めると多少安くなる程度と思ってください。
Re:先発品と後発品は同じではない (スコア:5, 参考になる)
ひとつは経験から。以前勤務していた病院で、抗てんかん薬が大手製薬会社の後発品に変わったとたん、ずっと発作の無かった受け持ち患者さん3名に発作がおき、一錠づつ処方を増量したことがあります。メーカーが変わって発作が起きるのでは同等性は怪しいと感じていました。安さの度合いにもよりますが、薬が増えるのでは単純比較出来ません。
ふたつめは、ジェネリック製剤を作っている製薬会社の話から。ジェネリック製剤の生物学的同等性は、90%とのことです。普段、95%、99%の情報を判断基準としている身としては、認可されている同等性レベルが低すぎるのではないでしょうか?アメリカの基準なので大丈夫だとメーカーさんはおっしゃるのですが・・・。逆に90%なら発作が起きてもおかしくないかと変な納得をしてしまいました。
今の勤務先でも一部ジェネリック製剤に変わっていますが、血中濃度管理の必要な薬剤については切り替え時に不安を感じています。まあ、先発薬品も常に疑問・不安を持ちながら慎重に処方すべきですけど。
現状では、自分の服用するジェネリック医薬品はどのレベルかを「日本ジェネリック医薬品学会」のホームページなどから調べ、どの検査は行っていて、何は行っていないかなどチェックし、リスク・メリットを秤にかけて、判断するしかないのではないかと、この制度は安心・信頼からほど遠く、寂しい限りです。個人的にはこのホームページも検索が、医療関係者用・患者さん用に分かれているところに不信感を持っているのですが。
ということで本当に「ジェネリック医薬品は患者さんのため」と自信を持って言えません。
規制緩和+ノーチェック体制が、あずみ野観光バス事故の元になったようなことが、ジェネリック医薬品で起きないといいのですが。
Re:先発品と後発品は同じではない (スコア:0)
>40円の薬剤では12円でこの他に調剤料がかかります。また診察料を含めると多少安くなる程度と思ってください
自分が得しないとしても、医者に儲けられるのは我慢できないというパタリロのような性格の人はけっこう多いです。
Re:先発品と後発品は同じではない (スコア:1)
めでたく解決……あれ?
Re:先発品と後発品は同じではない (スコア:2, 興味深い)
この場合、先発品でも後発品でも医師(病院)の儲けは殆ど増えも減りもしません。
しかし、後発品というのは先発品より種類が多い(当たり前)ので、薬局側の在庫負担がすんごい事に
なってきます。そうすると薬局はますます大規模薬局化と病院と密に連絡を取れる(いわゆる)門前薬局化の
二極化が進むわけで、どこをどうひっくり返しても「かかりつけ薬局」の方向には行きません。
政策としてやってることの整合性は一体どこにあるのやら。
処方が必要なのは厚労省の中の人に対してではないかと思(ry
一般に薬価差はゾロの方が遥かに大きいので (スコア:1, 参考になる)
患者の窓口負担の大きさは、薬品関係に関しては基本的に医療機関の利益と関係ありません。 先発品はほとんど薬価差(普通保険請求額と医療機関の仕入額の差を指す)ゼロなので、薬その ものに関しての利益は期待できません。上記の場合100円、あっても1円とか2円。 対してゾロの場合、薬価差が30%とか余裕であるので12円の内4~5円程度は利益になります。
#これは通常の流通価格の話なので、必死なゾロ屋のバックマ(ry
さらに、院外処方箋の場合も含めて、ゾロを指定するとその報奨金が出ます。つまり、医療機関にとってみると、 基本的にゾロを出した方が儲かるシステムになっているんです。
また、先発品が高価なのはそこに開発コストが含まれているからであって、先発品メーカーの利 益が大きいからではありません。ゾロが安いのは「単純な製造コスト(しかも低技術)」だからであって、 「同じ薬」での利益はゾロ屋の方が大きいです。
にもかかわらず、医者がゾロに消極的なのはやはりゾロが「信用できない」からです。 DDSも安定性もまともにテストされてない、開発能力のないコピー屋が適当に捏ねたような薬なん か信用できん、というのが正直なところです。既に書かれているように、副作用情報に関するフットワークの悪さもあります。彼らの価格設定にはその「コスト」は先発メーカーほどに含まれていないのだから当たり前です。
実際、昨年薬学会で報告された例ですが、とある高脂血症治療薬でゾロは開封後の安定性が極端に 低くてシャレにならない、というモノもありました。別件で、余所から回ってきた患者さんでゾロを飲ま されていたのを先発品に切り替えたら(単にそんな変なゾロの在庫がなかった)劇的に数値が良く なった、という例もあります。
もちろん全てのゾロがダメという事もないですが、先発品から切り替えて同じように効くという 保証がまるでないわけで、片っ端から無条件に切り替えるなんて怖くて出来ません。
ま、運良くゾロに切り替えて何事もなかった場合は患者負担的にも保険財政的にも良いんですけどね。 切り替えの段階でそれが「バクチ」だという事は理解しておいた方がよいです。
結局、厚生労働省のゾロ推奨方針というのは、単に表見的な医療費コストを下げるという事だけを目的としたものなので、患者の医療費負担軽減なんてのは後付けに過ぎません。
ゾロ屋のCMでも当初「お薬代が半分に」とか薬価と窓口負担の違いを無視したモノを流していましたが、あれは明確にウソなので今は修正されています。ゾロ屋なんてのはその程度のモラルしか無い連中だ、って事ですよ。
Re:先発品と後発品は同じではない (スコア:0)
以前、発熱と頭痛がものすごくなりめまいもするので、薬に熱心なお医者様に「今コレがバカ売れの抗生物質です」と言うことで、ジスロマックを頂きました。先生が太鼓判を押すし、「けっこうキますよ」と真顔で言うので飲んでみたら…。
副作用でしょうか、発熱、頭痛、めまいにプラスして腹痛、下痢、顔面蒼白、吐き気、手足のしびれを頂戴しました。
薬って怖いですね。
先発品もずっと同じではない (スコア:0)