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原子の衝突実験がもたらす第3の脅威は、その数段上をいく奇妙さで、最も救いようのない結末を招きかねない。空間そのものがのみこまれてしまう、という大惨事である。何もない空間、物理学でいう「真空」は、「何もない」どころではなく、何もかもが起こる場所だ。私たちの物資界を支配する力や粒子すべてが真空中にひそんでいる。一部の物理学者は、水に3つの状態、氷、液体(いわゆる水)、水蒸気があるように、空間にもいくつかことなる「相」があるのではないか、と考えている。さらに、現在の真空は壊れやすく不安定なのかもしれない。(中略)一説では、粒子の衝突時に発生した高エネルギーを引き金に、空間構造をズタズタにする「相転移」が起こる、といわれている。新しい相に転移した真空はその後、泡がふくらむように膨張していく。この泡のなかでは、原子は存在できない。すなわち、私たちや地球、果てはそれを取り囲む宇宙も「一巻の終わり」というわけだ。最終的には銀河系、いやその先まですっぽりのみこまれてしまうだろう。にもかかわらず、私たちにはこの惨事の予測がつかない。新たな真空の「泡」は光速で広がっていくため、なんらかの前兆をとらえて迫りくる運命を知る、などということができないのだ。これこそ宇宙規模の惨事であり、地球規模ではすみそうもない。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
もっと心配なのは宇宙の相転移 (スコア:0)
Re:もっと心配なのは宇宙の相転移 (スコア:1)
みんな消滅するなら観測者がいない限り悲劇とはいえない。
Re:もっと心配なのは宇宙の相転移 (スコア:1)
マーティン・リースって馬鹿?
the.ACount