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世界で「最も丸い」シリコン球体を作って1kgを定義する試み」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward
    直方体とかの方が楽な気がするけど。
    • 球体にしたら秤に乗せるときに安定しないからダメっぽくないかい?
      転がっちゃったりして。

      んで、転がるの防止する為に台座か何か作るとしてもそれも厳密に質量測定しないと…。
      (…以下無限ループ)

      # 「秤に乗せる」という発想をする時点で己の無知を晒し出している気もするが

      それと、完全に1kgのシリコンの玉ができたとしても、保管しておく為にはやっぱりどこかに置いておく必要があるわけで、
      うっかりどこかに置いてあったのを誰かが当たってしまって、コロコロガリガリ…。
      質量が変わっちゃいました!

      …とかならないのだろうか?

      いや、同一体積の物体の中で一番表面積が少ないのが球体だから空気とか(液体の中に保管するなら液体とか)と化合して変化する
      危険が一番少ないのかな?

      # きっと科学者な人々は私なんかよりもずっとずっと賢くて用意周到なんだ……と祈る。
      --
      ---- ばくさん!@一応IT土方
      • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2008年07月03日 18時48分 (#1375956) 日記
        >保管しておく為には

        一度使ってきっちりアボガドロ定数が決定できれば以降は用済みですので,
        今の原器のように長いこと保管する必要はなくなり,長期的な変化を気に
        しなくて良くなります.(それが利点)

        原理的に,アボガドロ定数が精密に決まれば質量を定義できます.
        #12Cをアボガドロ定数個集めると12g(定義)なため.

        そこで現在,原子数をいかに精密に決定できるかが焦点となっています.
        #原子の相対質量は既知,炭素原子の質量は(アボガドロ定数さえわかれば)定義より
        #自明です.そこである物体の正確な原子数と,その物体の(キログラム原器を基準
        #にした)質量がわかればアボガドロ数が決定でき,そこから逆に1kgを定義できる
        #ようになるためです.

        >化合して変化

        球体を作った後,Si以外の原子の量なども内部,表面それぞれで分析して求めて
        いるようです.
        #典型的なSi単結晶の作成法だと,内部の不純物の原子数はC,N,Oで0.00001%以下,
        #他の元素で0.00000001%以下だそうで.
        わりと存在量の多い原子に関してはその量を定量するとともに,その原子が1つ入る
        ことによりどの程度Siの結晶格子が歪むか(これにより格子定数が微妙に変化する
        ため,原子一つ当たりの質量を出す際に補正する必要がある)も調べられているとか.
        またガス等の表面吸着の影響とその除去/補正の仕方とか,結構いろいろやられてる
        ようです.

        #まあ,1kgの再定義には原子を数える派以外にワット天秤派もいるんですけどね.
        親コメント

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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