アカウント名:
パスワード:
ひまわりは故障に備えて2基体制で、現行の6号と7号はともに2015年に寿命を迎える。衛星の製造は5年かかるため、8、9号の関連費用を来年度予算に盛り込む必要がある。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり
質問 (スコア:1, 興味深い)
関連ストーリーを見ると
「ひまわり6号の正式運用が2005/06/28(打ち上げが2005/02/26)」
らしいんだけど、2010年に設計寿命が尽きる。
5年も動けばスゴイ!の世界なのかもしれないけど
衛星1機の単価は高いし(いくらかはしらないけど数十億くらい?)
じゃあ1年あたりの単価は?とか天気予報1日分はいくらなの?
とか考えると次を打ち上げるのはどうなんだろう。とは思ってしまう。
たとえば今、気象衛星が無くなったら、天気予報はどうなるのか?
衛星なんてなくても勘と経験でなんとかなるのか?
命中精度が今の7割くらいになるのか?2割とかになるのか?
打ち上げる予算をつけるくらいなら、今の半分くらい(の写真の枚数)でいいから
他から借りた方がいいのか?
次打ち上げるなら、寿命をもっと延ばせないのか?
何かいい方法は無いのかなぁ?
# 国策として日本が打ち上げることが本当に1番いいのか?も含めて
Re:質問 (スコア:5, 参考になる)
こんなものです。
姿勢制御とか、軌道の位置確保とかに噴射剤を使うのですが、その使用見込みで寿命がきまります。
思ったよりも使わないで済んだ、とかの僥倖が重なって設計寿命3年の衛星が10年運用してるとか
様々ですが、設計寿命を越えたらいつ壊れてもおかしくない、という覚悟が要ります。
ところで、5年もメンテナンスフリーで動いている機械って一般的に言ってすごいと思いませんか?
枯れた技術のものでなくて、最先端技術の寄せ集めで、ロケット打ち上げで高Gがかかって、
絶えず宇宙線を浴びる酷使される環境下で、ですよ?
>たとえば今、気象衛星が無くなったら、天気予報はどうなるのか?
>衛星なんてなくても勘と経験でなんとかなるのか?
気象衛星がなくて勘と経験でしていたころに起きた事故 [wikipedia.org](JST失敗知識データベース [jst.go.jp])
海峡を渡るのさえ命がけになります。ましてや外洋の運航は困難になるでしょう。
輸出入に関わる海運は天候の見極めが難しくなったり保険料が高くなりでコストが高くなり、
天候が荒れたらすぐに港に帰れる近海での漁業に制限されるかもしれません。
貿易立国たる日本の経済は成り立たなくなり、食卓からは豊富な海産物が消えるでしょう。
他の農産物も、急な天候の変化に対応できなくなり、水害などによる影響で安定した食糧供給が難しくなるかもしれません。
(以上、多少大げさな予想図終わり)
今回、存続の危機にたっているのは日本の“静止”気象衛星なので、
衛星観測がゼロになるわけではない(極軌道のものがいくつかある)ので
まったくデータゼロになるわけではないけど、極軌道だと1つにつき1日2回、
静止軌道だと1つあれば1日24回の観測。
台風のような急激な変化をする現象の把握には静止軌道なしは考えられません。
ちなみに、タレコミ元 [yomiuri.co.jp]には「GOES貸すのは1年だけね」って釘が刺されてます(何でタレコミから削ったんだ)ので、「借りてくる」選択肢はなし。
Re: (スコア:0)
地上からの測定技術は非常に進歩していますし、航空観測の道もありますので。
さすがに、海峡一つ渡るのも命がけというのは大袈裟でしょう。
外洋を渡るのは確かに困難となります。また、国境に近い地域(特に西側)も困りそうですね。
Re: (スコア:0)
まあ、「多少大げさな予想図」とあるので多少の誇張は許してあげてください:-p
NASA/NOAAなんかはこの辺マスコミへのアプローチが上手いですよね。
って、ネット上ソース見つけられなかったのですが、
NOAA/NASAがもつ観測ネットワークが「もし存在しなかったら」ハリケーン○○の被害はこれだけ拡大していたとか、
エルニーニョによる不作の事前予想がつかずこれだけの社会的リスクを与えたとか、そういう
(科学者にとってつまらない(ぉ が、予算をつける人にとっては重要な)項目を列挙して
「我々の観測システムは米国の社会経済に○○ドルの貢献をしている!」
ってキャンペーンを張ったことがあります。
こういう試算を日本の理系官僚がしても財務官僚や新聞社に鼻で笑われそうだなw
M総研さん、してみないかなぁ?今はシステム統合で忙しいのかなあ。
でも、この衛星が決まったら受注しそうなのは(ry
寿命が尽きるのは2015年 (スコア:3, 参考になる)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:寿命が尽きるのは2015年 (スコア:1)
ややこしいことになって申し訳ないです。衛星寿命は打ち上げから10年、
観測機器の可動部の寿命が5年間分ということですね。
どこにぶらさげるか迷いましたが、ここで。
#初タレコミでやらかして涙目
質問へ質問 (スコア:0)
私は使い続けているからあまり人のことは言えないが
Re:質問へ質問 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ゲームを動かしたいからでしょ?
スペースシャトルですらZ80で設計が変わらずに数十年動いているわけで、気象衛星に
求められるスペックもPCのCPUほど世代交代が早いわけではないような。
単純に、外面壁の耐久性とか、部品メーカーの保守期限とかなのかね。
Re:質問へ質問 (スコア:5, 参考になる)
日本だと宇宙用軸受けを作ってるのは日本精工(NSK)だけでセカンドソースがないというのもあるんですが、価格にして数十万、あるいは数百万する超高価で超精密なもです。(同寸法の普通のやつだと数百円で買えます)それでも衛星の部品の中で一番耐久性が低いとか。それでも個人的感覚だと、よくここまで保証できるなーと思いますが。
前のひまわりも、観測装置が壊れて気象観測はしませんでしたが、データの転送役として活躍してましたよね。
耐久性を上げるには、回転部品を減らせというのはパソコンも衛星も同じのようです。
#微妙にかかわってるのでAC
Re:質問へ質問 (スコア:2, 興味深い)
やはり静止気象衛星の寿命において、機械部品がネックになっているみたいです。
宇宙空間での軸受けは地上で気軽に使えるグリースなどを使えません。真空中では蒸発したり放射線などで変質したり比べられないほどの苛酷な環境ですから。きっと、「ここで油脂潤滑できれば・・・」などと歯軋りせざるを得ない状況もあるのだと思います。
Re: (スコア:0)
ひまわり5号と同じように搭載カメラの劣化が主原因なのかも。
Re:質問へ質問 (スコア:1, 参考になる)
宇宙空間では一般的に知られる液体潤滑剤はすぐに蒸発してしまうので固体潤滑剤を使うわけですが、これは軸受け自体の作成時に塗布されたもの以外に追加供給する手段がなく、それがなくなった(機能しなくなった)時点で寿命となります。
パンがなければケーキ (スコア:0)
軸受け自体を追加供給したらいい、
というのは素人考えですか。
Re:質問へ質問 (スコア:3, 参考になる)
搭載している噴射剤が無くなれば軌道が維持できずに、軌道がずれて観測ができなくなります。
また噴射剤が残り少なくなってくると、後継機のために軌道から移動させる分を残しておく必要があったりもする。
機器の寿命もありますが、積んでいる噴射剤の量で寿命が決まる。
Re:質問へ質問 (スコア:1)
http://klabs.org/richcontent/software_content/hal_s/hal-s_compiler_sys... [klabs.org]
# 「そんな新しい石積めるわけ無いだろ!」と思ったのは内緒。
Re: (スコア:0, 参考になる)
実はこれが一番手っ取り早く、安上がり。上にも書いてあるけど東アジアの他国は(自前の衛星を打ち上げずに)
ひまわりのデータを使って天気予報などやっている。
さて、高い打ち上げ費用・ランニングコスト、寿命の短い、しかり精度の高い(ぶっちゃけオーバークオリティともいえる)衛星を使うのと、
そこそこの金額で手に入る、ただし精度は低いアメリカの気象衛星 [wikipedia.org]のデータを使うのとどっちにする?
まあ、気象衛星にお金を回せないのはどこも同じ [technobahn.com]なんだけどね!