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>だから砕くんじゃなくて、ちょっとだけ加速するんですよ。あ、いえ、それは存じております。ただ私のさらに元コメントにおいて「砕く」という表現があったために突っ込みを入れただけです。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
まじめなところ、実現はかなり難しそうという印象 (スコア:4, 興味深い)
この計画は野心的で素晴らしいとは思うのですが、(技術的、産業的、経済的な理由から)個人的には懐疑的に見ています。
現時点はもちろんとして、今後十数年~数十年の技術進歩を考慮したとしても非常にハードルが高い。
技術的な面でいくつか疑問点を挙げると:
1. 小惑星に推進機構をランデブーさせる必要がある。
2. 小惑星に推進機構を据え付ける必要がある。
3. 小惑星に(地球衝突を回避するだけの)速度変化を与える必要がある。
# 2.については、以前のストーリーでちょっとまとめたコメントあり。#1113074 [science.srad.jp]
このあたりについては当然、すでに
Re: (スコア:2, 参考になる)
この点にだけコメントさせていただくと、砕くのは非現実的かと思います。
かなりの被害を及ぼす小惑星ということで1-10km程度のサイズを考慮すると、
人類の持っている核爆弾程度のわずかなエネルギーでは破砕できませんので。
小惑星の種類にもよりますが、彗星等のシャーベット状のものなら可能性あり、
硬い岩石状のものでは不可能(各種核実験からわかる通り、数キロの岩の塊を
割るのは無理ですので)、鉱物質のものでも不可能、がれきの緩やかな塊の
ようなものでも
Re: (スコア:0)
近傍の核爆発でちょっとでも加速されれば、確実に軌道が変わります。
地球にぶつかるはるか以前に対処できれば、少しの軌道変更で衝突を回避できる、というのがNASAの主張。
Re:まじめなところ、実現はかなり難しそうという印象 (スコア:1, 参考になる)
>だから砕くんじゃなくて、ちょっとだけ加速するんですよ。
あ、いえ、それは存じております。
ただ私のさらに元コメントにおいて「砕く」という表現があったために突っ込みを入れただけです。
>近傍の核爆発
これに関して、ご存じない方がいらっしゃるかもしれんのでついでに補足をば。
様々な研究者の方々の研究により、核爆発を直接小惑星表面で行っても加速はほとんど
起こらないと指摘されています。
#まあ、大気中と違って爆風のようなものはほとんどありませんので。
そこでこの解決策として、現時点で有効と考えられているのは小惑星から少し離れた
位置で爆発させ、その輻射で小惑星をじっくり炙り、そこから少しずつ揮発してくる
成分を推進剤として用いることで軌道をずらす、というものが提唱されております。
これですと核爆発で生じるエネルギーをより有効に使え、また何度も繰り返すことで
軌道を少しずつ変えていける、とされています。
他にも、太陽光やレーザーを小惑星の片側に当て続けることで同様の加熱を行い
軌道を変える、ということも提案されています。
Re:まじめなところ、実現はかなり難しそうという印象 (スコア:1)
あ、NASAプランが破砕ではない、ということは私も知っています。
ただ、真空中での核爆発ではあまり推力が得られないということも知っていたので、砕いた方がよいだろうというのがオレオレプラン。
そのあたりをひっくるめたのが、親コメントの「アプローチにもよりけり」。
NASAプランではあくまで推力を与えて小惑星に速度変化を与えること。
オレオレプランは、速度変化を与えずに衝突を回避すること。(まあ、やっぱり結果は不安定なんですけどね)