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摂取するだけで体を鍛えられる薬が見つかる」記事へのコメント

  • ちなみに (スコア:5, 参考になる)

    Reutersのニュース原文によると、この研究ではまず遺伝子操作により運動効果の高いマウスを作りだし、続いてこれと同様の効果を発揮する化合物を探す、という方法で行われたそうです。

    遺伝子操作で運動効果が高いマウスや、高脂肪な食事を摂取しても太らないマウスを作れるということにも驚きましたが、薬で遺伝子操作と同様の作用を与えられたという点にはさらに驚きました。

    あと、今回開発しているドーピング検査は来る北京オリンピックに出場する選手に対しても行われる可能性があるそうです。もしかしたらすでにこの方法でドーピングしている選手がいる可能性もある、ということなんですかね……。

    • Re: (スコア:4, 興味深い)

      by Anonymous Coward
      でもドーピングって、今までの薬は心臓に負担をかけるなど副作用があって、
      死亡事故などが起きたために禁止されるようになったはず。

      今回発見された薬が、そういう危険な副作用などを起こさないものならば、
      扱いもまた変わってくるかも。

      しかしなんだ。
      考えてみれば当たり前のことといわれればそうなんだが、
      一生懸命鍛えれば筋肉がついて体も健康になるとか、怠惰な生活を送れば脂肪がつき、
      ほかの臓器も不調になるとかいうのも体内の化学物質の作用の結果。
      それを人工的にうまく調節できれば、怠惰な生活を送るまま、筋肉隆々のスポーツマン的な
      身体を手に入れることも可能になるということか。理屈上は。

      理屈上はそうなんだが、私のような古い人間にとっては、楽して簡単によい環境を手に入れると、
      なんかそのうち「ばち」が当たりそうな気がしてしまう。
      そういう根拠のない罪悪感を感じてしまうが、科学はそういう古いモラルではついて行けないところまで、
      どんどん突き進んでいってしまうなぁ。
      • by Anonymous Coward on 2008年08月01日 16時20分 (#1395043)
        でも、学習やたゆまぬ反復によって身に付くものもあるわけで(肉体的にも精神的にも)、
        体だけ手に入れても駄目なんじゃないですかねー

        バーチャルな学習体験とか、そういったものが発展すれば別ですけど

        親コメント
        • Re:ちなみに (スコア:2, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2008年08月01日 16時56分 (#1395069)
          精神的なものだと、意味もなく自信満々でカリスマ的な人っているじゃない?
          ああいうのは脳内の化学物質の分泌の割合をちょっといじってやるだけでできそうな。

          アメリカなどではそういう向精神薬の軽いやつなんて普通に売られているね。CMもばんばんやってるし。
          いままでたゆまぬ努力や海千山千の経験、あるいは生まれつきの才能といわれていたものが
          薬一錠飲むだけで手に入るようになると、どういう社会になるんだろうね。

          いままで身体内部の状態というのは、外界との相互作用で変化・獲得してきたのだけど、科学のおかげで
          外界とは無関係に、まさに「設定」できるようになる。

          薬飲んで幸せな気分になったり、明るい性格になったり、自信にあふれる行動を取れるようになったり、
          スポーツマンのような身体を手に入れられたり、まさに理由のない幸福を手に入れられて、
          それは幸せなんだろうか?

          参考文献:グレッグ・イーガン「幸せの理由」
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            えーっと、#1395043のACですが、ちょっと意図が伝わらなかったかもしれないので補足。
            「精神的にも肉体的にも」と表現したんで誤解されたかもしれませんが、たとえば神経
            ネットワークの形成は学習や反復によってしかもたらされない訳で、それは少なくとも
            ドーピングだけでは無理ですよね。

            つまり、表面上、体だけつくったとしても学習や反復によってもたらされるもの
            全てを身につけることができるわけじゃない、と言いたかったんです。

            あとはまぁ、脳内の化学物質云々に関してはこういった見解 [yomiuri.co.jp]もあります。
            • by 127.0.0.1 (33105) on 2008年08月01日 18時44分 (#1395124) 日記
              >「精神的にも肉体的にも」と表現したんで誤解されたかもしれませんが、たとえば神経
              >ネットワークの形成は学習や反復によってしかもたらされない訳で、それは少なくとも
              >ドーピングだけでは無理ですよね。

              そのうち飲んだだけで神経ネットワークが形成される薬が作られるよ!
              親コメント
              • by Anonymous Coward
                ドーピングの盛んな国では脳の運動野にES細胞注入するぐらいのことやってるんじゃないの?
              • by Anonymous Coward
                テッド・チャンの短編集「あなたの人生の物語」から「理解」あたりを読んでみるといいかも。
            • by Anonymous Coward
              つまりこれは始まりで、これからはそういう経験で培われていくようなものも
              薬一錠飲む感覚で獲得できるような方法を科学が提供してくれるようになるかも、
              という話。そうなったら、社会はどうなるのかねということ。

              肉体の改造だって、以前は食事とトレーニングで地道に鍛えるしか方法が無いと
              考えられていたところ、それをバイパスして化学的に直接調整する方法がいろいろ見つかり
              だしている。

              神経細胞の反復学習においても、化学的なアプローチだけでは難しいかもしれないけど、
              昔の人が現在のような状況を想像できなかったように、今現在では想像もつかないような
              アプローチで可能になるかも。
          • by Anonymous Coward
            何を持って幸せというかという問題はありますが、不幸せではない状態を幸せというのなら、薬は使うべきです。
            日本人は精神論に頼りすぎる。便利で(薬理的・社会的)副作用の少ない薬なら、積極的に使う方が人生の質が上がりますよ。

            自分はかつて神経症で引きこもっていましたが、抗不安薬を飲むと飲まないとで外出の容易さが大違いでした。
            飲まない時→昼間部屋から出られない、飲んだとき→人がいっぱいの電車に乗れる。みたいな。
            病気の人に効果がてきめんなんですから、ちょっと自信ない一般人が飲んだらけっこうすごそうですよ!

            「根拠のない自信」みたいなモン
        • by the.ACount (31144) on 2008年08月04日 13時07分 (#1396289)
          筋力だけが付いて、そのコントロールが不足だと、自分の筋力で自分自身を痛めそうだな。
          --
          the.ACount
          親コメント

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