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「ニセ科学の見破り方教えます ver.2」開催」記事へのコメント

  • ダーウィンの種の起源が出版されてからもうすぐ150年になるのだけれど、
    キリスト教のバックグラウンドを持つ人達を中心に、どうしてもこの確定的な学説を
    心情的に受け入れ難い、と思っている一派がある。彼らが躍起になって進化論を
    否定するための、わりと新しい道具立てとして Intelligent Design 論というのがある。

    科学教育を受けていて、なんとなく無宗教っぽい私などは、ついついバカにしてしまう
    以外の反応がなかなか出来ない。しかしながら、自然科学以外の学問分野から道具立てを
    持って来ないと、この類の社会問題には効果的に対処できないんだなと思う。

    はたして天羽先生は、バカにする以外のアイデアを持っているんだろうか?
    • Re: (スコア:0, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward
      でも、ダーウィンの進化論って、科学的かと言えばそうでもない気もする。
      進化論では説明できない形態をしている生物は多いし。

      「この説が科学的だ」と教えられているから科学的だと思っているだけかも。

      実はダーウィンのも「ニセ科学」かもしれないよ。

      数百年前は天動説だって科学的だと思われていたのだろうしね。
      • by Anonymous Coward on 2008年09月10日 12時24分 (#1418599)
        「科学的」の意味を誤解されてませんか。
        電磁気学だって相対性理論だって量子力学だって「説明できないこと」はまだまだたくさんありますよ。

        科学的な「説」はどこまでいっても仮説にすぎません。
        いくつも考え得る仮説のうち、より多くの現象を統一的に説明でき、かつ未知の現象について予測を立てて
        それが正しいことが客観的に確認されるというプロセスをより多く経たものが、
        「よりもっともらしい仮説」として生き残ってゆくだけです。
        「科学的」とはその仮説検証のプロセスに謙虚であることです。

        「ニセ科学」とはそういうプロセスをすっ飛ばしているくせに科学のふりをするものです。
        どんな現象も「超存在がそのようにデザインしたのだ」ということにしてしまうと、確かに
        この世のすべての現象は説明できますが、未知の現象について客観的に検証可能な予測を
        立てることはできませんね。もちろん人がそういう説を考えたり信じたりすることは
        自由です。ただそれは上に述べた科学のプロセスに乗らないので、「科学的」ではないというだけです。

        天動説も当時の観測技術でわかる範囲で天体の運行を説明していて、かつ予測できたので、
        説自体は立派な科学的仮説だったと思いますよ。地動説の方が上に述べた基準で
        「よりもっともらしい」となったので棄却されただけで。

        もちろん、そういう手続きに乗っ取らずに「神が作ったこの地が宇宙の中心でないことなど
        あるものか」とするのは「科学的」ではないですが。それは主張する人の問題。
        科学的でない主張をする人は、仮説が科学的であるかどうかとは独立して
        どんなところにもいます。
        親コメント
        • 進化論をニセ科学と比べるのは本質的に問題意識が異なると思うけれど

          > より多くの現象を統一的に説明でき、
          > かつ未知の現象について予測を立ててそれが正しいことが客観的に確認される
          > というプロセスをより多く経たもの

          という内容はダーウィンの進化論にもあまりなじまないんじゃないですか?
          進化論の帰結としては、ある種が生き残ったとすれば、その種はその環境に適していたからだ、
          というトートロジーしか出てこないわけで。(だから「神」という前提条件を必要としないとも言える)
          自然淘汰が起きるということを認めた上で、そこから可能だった世界を考えることには
          意味があると思うけれど、客観性の担保はいわゆる物理学などと比べて難しい部分を孕んでると思います。
          今のところ地球みたいな星は一つしか見つかってないし。
          (種が生まれる瞬間というのは発見するもの?定義するもの?)
          親コメント
          • 進化論の帰結としては、ある種が生き残ったとすれば、その種はその環境に適していたからだ、
            というトートロジーしか出てこないわけで。
            この文には、誤解を招く表現と、単純な誤りがそれぞれひとつある。
            正しておく必要があると思う。
            • よくできた科学理論には、説明の仕方によってはトートロジーが幾つも出現する。たとえばN極の反対はS極で、S極の反対はN極だ、と説明することが出来る。トートロジーが含まれることは理論の欠陥を意味しない。
            • ダーウィンの進化論は、トートロジーだけをもたらしたのではない。たとえば現在の科学では、地球ができたのは約46億年前だということが様々な証拠から分かっているが、「種の起源」が出版された1859年当時はまだそうではなかった。この時代の物理学からの推論では、地球の年齢はせいぜい1億年という説が有力だった。(それ以上長ければ、地球はもっと冷えている筈だという理由だ。) しかし進化論からの推定では、おそらく3億年かそれ以上の時間が必要とのことだった。この食い違いは当時のダーウィンらの立場をかなり不利にした。しかし後年、地球内部での核物質の崩壊を計算に入れなければならないことが分かった。結果として、地球の年齢に関する推定は訂正されるだろうというダーウィンの予言は妥当だった。また始祖鳥などの化石が見つかったことも、ダーウィンの理論に基づく予言が的中したものと考えられている。
            親コメント
            • > トートロジーが含まれることは理論の欠陥を意味しない。
              > ・・・
              > 地球の年齢に関する推定は訂正されるだろうというダーウィンの予言は妥当だった

              これはその通りだと思いますが、進化「論」を進化「理論」とするなら、
              進化の速度や進化の条件などについて詳細な議論が必要なはずですが、
              それを実験的に確かめた研究は存在しないのではないですか?
              (ダーウィンの予言は進化論の必然的帰結というよりは彼の見識という気がする)

              誤解のないように書きますが、私はダーウィニズムは間違っていないと思う。
              根拠は、それ以外に科学的にまともな思考の出発点が思い浮かばないからです。
              しかし多様化と自然淘汰の組み合わせとしての素朴な意味での進化が実際に起きているとしても、
              進化のメカニズムはわかっていないし、それを明らかにするための方法論が
              明らかであるとも思えないから、「なじまない」と書いたわけで。

              もし何らかの実証的研究が行われているのであれば考えを改めますが…。

              親コメント
              • もし何らかの実証的研究が行われているのであれば考えを改めますが…。
                ごくカジュアルな読み物で恐縮ですが、それについて調べる入り口の一例として:
                実験室で「進化」をつくる - 四方哲也 阪大助教授(当時) [athome-academy.jp]
                親コメント
              • リンク先はまさに同じ問題意識の研究だと思いました。
                ただ「もう一声…」という感じでした。どこがかというと、

                > (引用)能力が低いから滅んだともいい難く、むしろ周りとの相性が悪かったから滅んでしまったともいえるわけです。

                日常的によく見られるこのような状況を実験室内で観察したアイデアは面白いのですが、
                何らかの予測に繋がる道筋が見えないのです。
                例えば能力が低いものが生き残る可能性がある一つのシナリオとして
                「取りこぼしなどがあるから完全には利己的になれない」という趣旨の話が述べられていますが、
                ・これは「この」実験系ではそうだけど他の系ではどうなのよ?
                ・シナリオが無限に考えられるとしたら常に個別のことしか言えないんじゃないの?
                ・再利用可能な抽象度の高いシナリオは存在し得るの?それは定量的に議論可能なの?
                という疑問が湧くわけです。もちろんこういう問いかけができることそれ自体が、
                上の実験に大きな意義がある(ニセ科学とは根本的に違う)ということの裏返しだと思いますが。

                入口ということですので、少し調べてみようと思いました。
                どうもありがとうございました。
                親コメント
              • うわ。ニセ科学と比べるなんてどうかしてた…。
                「上の実験に大きな意義がある(~削除~)ということの裏返し」
                に修正。
                親コメント

長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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