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>言い換えれば「ゲームの設計」。(括弧無い強調はコメント者)
言い得て妙だと思います。
ただ,コメント主は実世界をゲームで表現することは困難だと指摘していますが,私はここ数年の金融界(を中心とした政治,マスコミ,一般人を含む社会全体)を見るに,皆が(マネー)ゲームに我先と参加を表明し,ゲームのルールを内面化して,ルール通りに行動すればするほど,ゲーム設計者が想定する原理通りに行動するしていた状況があったように思えます。ゲーム脳とは別の意味での,現実とゲームの境界が曖昧になり,現実がゲーム化していたのではないかと。そうなれば,ゲームの設計者は「現実」のルールを決める「支配者」だったのかもしれません。
このような状況を作り,また金融破綻を招いたファイナンス数学のマネーゲーム設計者らはそれでも優秀だったと思いますが,優秀なテレビゲームの設計者が優秀なゲーマーとは限らないように,マネーゲームの設計者もまた自分たちの生み出したゲームで負けてしまったのでしょう。
ファイナンス数学がどういう学問かわかりません(国内だと金融工学やミクロ経済学?)が,学問的な正統性が検証可能性や学問的手続きの厳格さではなく,市場の成功に依拠していたものなら,この先数年は厳しい評価がなされるでしょう。
賭場の胴元の元締めが決めたルールと罠にはまった人がたくさんいたに過ぎない。と言うのが妥当では?アレだけ「儲かりまっせー」と喧伝されたら(多分胴元が広告会社に金ばらまいた側面も強くあると思いますが)普通ならばやらないひとでもハマるのでは…パチンコにせよ競馬にせよそういうイメージ戦略で胴元が一般人から金を巻き上げてきたし、それが例えばFXだったり株だったりするだけの話では。
この間のマネーゲームで潤ったのが専ら一般投資家ではなくて機関投資家と金庫株保有者であることを考えると、かなり巧妙に組まれた八百長試合だったのではないか?とすら考えますけど。
本当に設計した人は売り抜けてリタイアしてるんじゃないかと思いますよ。そもそも、設計者とは言っても大抵が金融企業のひも付き研究をやってる学者や企業の従業員でしょうからゲームには身を切っては参加していないかもしれないですし。実際、金融企業の幹部の大半が国庫からの救済を受けても高給やそれに相当する配当を得られている訳で、今は縮小してしまったパイを誰が一番最初に食い逃げ出来るかの競争になってるだけのような。
金融市場ってのは結局「人の思惑」から成り立っているわけで、そういうのをモデル化するのは「人の心理的なぶれ」という不確定要素が大きすぎるんだと思いますね。
まあ、十分な規模の市場であれば、そういうのは統計的に処理できるかもしれませんけど、作り上げたモデルに基づく運用が現実に影響を与えて、その結果がモデルからずれてしまうとか、そういった問題に対処するには、やっぱり・人々がファイナンス数学による予測の内容について知らされず、その影響を受けずに自発的に行動していること [wikipedia.org]ってのが重要じゃないかなーと。
さらに一歩すすめて、・ファイナンス数学と現実とのずれを監視し現実の方をファイナンス数学に沿うように修正する集団が暗躍している可能性も考えなきゃいけないかも。
実はこっちの方がメインで、表に出るファイナンス数学は道化にすぎないんです。#そうすると、一番怪しいのは百科事典な財団 [wikipedia.org] だよなぁ? [wikipedia.org]
抽象化の度合いこそあれ、モデル化した対象を扱うのが学問で無いと言うならば貴方の知りうる学問のほぼ全てが該当すると思いますよ# 理論物理学よりピタゴラスイッチの方がずっと現実に近い……というか現実そのものですがな
それに、ファイナンスはゲームですよ。貴方の知っているゲームの意味とは異なるかもしれませんが
○○総研だの○○経済研究所だの経済学教授だのが同じ事態でも言うことが全然違う。人によって答えが変わるなんて学問とは呼べない。
と言ってるヒトがいたなぁ。
>○○総研だの○○経済研究所だの経済学教授だのが同じ事態でも言うことが全然違う。
我々の目が届く程度のサイズの物理法則はほぼ解明されていますが高名な物理学者と最高級のコンピュータをいくら集めても次に出るサイコロの目を当てさせたら各人バラバラになると思います。
つまり手品師に相場を操らせれば!……ってその手法の一つがファイなんとか数学ですな。orz
サイコロの目というよりも右に振れた振り子が
ではないかと
人によって答えが変わるなんて学問とは呼べない。
文学辺りだと、人によって答が変わるのが普通じゃないかな?人によって答が変わるのは科学とは呼べない、とは言えるかもね。
>私には実世界を舞台にしたそれなりにゲームが成立するような>ゲーム空間の場の方程式を制作しているようにしか見えません。
ゲーム理論はまさに歴とした数学の一分野であると同時に、現代経済学にとっても重要な理論的骨組みの一部ですよ。
数学者であるナッシュがノーベル経済学賞を受賞したのがそのわかりやすいアピールになっていると思います。
本来の目的は,これまで「ワンマン経営者のカン」とされていたブラックボックスを,なるべく単純なモデルで表現して,誰でも理解できるようにすること,である筈。
#小難しい数式を多用して誤魔化している,という非難もあるようだが,見当違い。#数式ほど明確な表現はない。
博打で勝つための特別な裏情報を欲している人には期待はずれなのでしょうけど,経営の意思決定のための透明な指標を得たい時には有用な道具でしょう。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
学問? (スコア:0)
私には実世界を舞台にしたそれなりにゲームが成立するような
ゲーム空間の場の方程式を制作しているようにしか見えません。
言い換えればゲームの設計。
実世界が相手なのでそれなりに難しいこともあろうかと思いますが、
それを数学と言ってしまうのは何か非常に違うといいたいです。
ピタゴラスイッチを持って理論物理学というかの如し?
Re:学問? (スコア:3, 興味深い)
>言い換えれば「ゲームの設計」。(括弧無い強調はコメント者)
言い得て妙だと思います。
ただ,コメント主は実世界をゲームで表現することは困難だと指摘していますが,私はここ数年の金融界(を中心とした政治,マスコミ,一般人を含む社会全体)を見るに,皆が(マネー)ゲームに我先と参加を表明し,ゲームのルールを内面化して,ルール通りに行動すればするほど,ゲーム設計者が想定する原理通りに行動するしていた状況があったように思えます。ゲーム脳とは別の意味での,現実とゲームの境界が曖昧になり,現実がゲーム化していたのではないかと。そうなれば,ゲームの設計者は「現実」のルールを決める「支配者」だったのかもしれません。
このような状況を作り,また金融破綻を招いたファイナンス数学のマネーゲーム設計者らはそれでも優秀だったと思いますが,優秀なテレビゲームの設計者が優秀なゲーマーとは限らないように,マネーゲームの設計者もまた自分たちの生み出したゲームで負けてしまったのでしょう。
ファイナンス数学がどういう学問かわかりません(国内だと金融工学やミクロ経済学?)が,学問的な正統性が検証可能性や学問的手続きの厳格さではなく,市場の成功に依拠していたものなら,この先数年は厳しい評価がなされるでしょう。
金融鉄火場(Re:学問? (スコア:1)
賭場の胴元の元締めが決めたルールと罠にはまった人がたくさんいたに過ぎない。と言うのが妥当では?
アレだけ「儲かりまっせー」と喧伝されたら(多分胴元が広告会社に金ばらまいた側面も強くあると思いますが)普通ならばやらないひとでもハマるのでは…パチンコにせよ競馬にせよそういうイメージ戦略で胴元が一般人から金を巻き上げてきたし、それが例えばFXだったり株だったりするだけの話では。
この間のマネーゲームで潤ったのが専ら一般投資家ではなくて機関投資家と金庫株保有者であることを考えると、かなり巧妙に組まれた八百長試合だったのではないか?とすら考えますけど。
本当に設計した人は売り抜けてリタイアしてるんじゃないかと思いますよ。そもそも、設計者とは言っても大抵が金融企業のひも付き研究をやってる学者や企業の従業員でしょうからゲームには身を切っては参加していないかもしれないですし。
実際、金融企業の幹部の大半が国庫からの救済を受けても高給やそれに相当する配当を得られている訳で、今は縮小してしまったパイを誰が一番最初に食い逃げ出来るかの競争になってるだけのような。
Re:学問? (スコア:1)
金融市場ってのは結局「人の思惑」から成り立っているわけで、
そういうのをモデル化するのは「人の心理的なぶれ」という不確定要素が大きすぎるんだと思いますね。
まあ、十分な規模の市場であれば、そういうのは統計的に処理できるかもしれませんけど、
作り上げたモデルに基づく運用が現実に影響を与えて、その結果がモデルからずれてしまうとか、
そういった問題に対処するには、やっぱり
・人々がファイナンス数学による予測の内容について知らされず、その影響を受けずに自発的に行動していること [wikipedia.org]
ってのが重要じゃないかなーと。
さらに一歩すすめて、
・ファイナンス数学と現実とのずれを監視し現実の方をファイナンス数学に沿うように修正する集団
が暗躍している可能性も考えなきゃいけないかも。
実はこっちの方がメインで、表に出るファイナンス数学は道化にすぎないんです。
#そうすると、一番怪しいのは百科事典な財団 [wikipedia.org] だよなぁ? [wikipedia.org]
Re:学問? (スコア:1, すばらしい洞察)
抽象化の度合いこそあれ、モデル化した対象を扱うのが学問で無いと言うならば
貴方の知りうる学問のほぼ全てが該当すると思いますよ
# 理論物理学よりピタゴラスイッチの方がずっと現実に近い……というか現実そのものですがな
それに、ファイナンスはゲームですよ。
貴方の知っているゲームの意味とは異なるかもしれませんが
Re:学問? (スコア:1, すばらしい洞察)
○○総研だの○○経済研究所だの経済学教授だのが同じ事態でも言うことが全然違う。
人によって答えが変わるなんて学問とは呼べない。
と言ってるヒトがいたなぁ。
Re:学問? (スコア:1)
>○○総研だの○○経済研究所だの経済学教授だのが同じ事態でも言うことが全然違う。
我々の目が届く程度のサイズの物理法則はほぼ解明されていますが
高名な物理学者と最高級のコンピュータをいくら集めても
次に出るサイコロの目を当てさせたら各人バラバラになると思います。
つまり手品師に相場を操らせれば!
……ってその手法の一つがファイなんとか数学ですな。orz
Re:学問? (スコア:1)
サイコロの目というよりも右に振れた振り子が
ではないかと
Re:学問? (スコア:1)
人によって答えが変わるなんて学問とは呼べない。
文学辺りだと、人によって答が変わるのが普通じゃないかな?
人によって答が変わるのは科学とは呼べない、とは言えるかもね。
Re:学問? (スコア:1)
>私には実世界を舞台にしたそれなりにゲームが成立するような
>ゲーム空間の場の方程式を制作しているようにしか見えません。
ゲーム理論はまさに歴とした数学の一分野であると同時に、
現代経済学にとっても重要な理論的骨組みの一部ですよ。
数学者であるナッシュがノーベル経済学賞を受賞したのが
そのわかりやすいアピールになっていると思います。
Re: (スコア:0)
本来の目的は,これまで「ワンマン経営者のカン」とされていたブラックボックスを,
なるべく単純なモデルで表現して,誰でも理解できるようにすること,である筈。
#小難しい数式を多用して誤魔化している,という非難もあるようだが,見当違い。
#数式ほど明確な表現はない。
博打で勝つための特別な裏情報を欲している人には期待はずれなのでしょうけど,
経営の意思決定のための透明な指標を得たい時には有用な道具でしょう。
Re: (スコア:0)
> なるべく単純なモデルで表現して,誰でも理解できるようにすること,である筈
それって「数学」という学問の守備範囲ですか? 私は違うと思います.
元ACの方は「学問」と「数学」の話をごっちゃにしていて紛らわしいところもありますが,「それを数学と言ってしまうのは何か非常に違うといいたい」という指摘自体は的外れではないと思います.
あくまで「金融分野で使う数学理論の研究」であれば,それは数学でしょうが,経済学の観点での吟味を経ずに現実に適用してはなりません.
逆に「経営者のカンのモデル化」が目的なら,それは数学ではない別の学問です. いくら「数式が明確な表現」だとしてもそれは数ある要素の一部に過ぎません. 適用範囲や前提が誤っていれば数式の部分は意味がありませんし,その辺りを誤魔化したりいい加減に扱っていた連中が批判されているのだと思います.
Re: (スコア:0)
勝手に過大評価して期待外れだったので叩くというのはよく見られる光景です。人工知能とか。
Re: (スコア:0)
期待外れなんてかわいいもんじゃないですか…。
Re: (スコア:0)
このトピックにもすでに書いている人がいますが、古典的なインセンティブの問題です。
典型的な証券会社のトレーダーの契約は
・利益の数パーセントから十数パーセント(うまくいけば数十億円です)をトレーダーが受け取る
・トレーダーが損害を与えても罰金はない(せいぜい解雇されるだけ)
でした。
これではトレーダーが会社=顧客の金をありったけ注ぎ込んだ大ばくちを張るのは当然でしょう。
大金かせいでアーリーリタイヤはトレーダーの理想的なプランですし。
もちろん証券会社も名目的には無茶なリスクを取らないか監視していたわけですが、実際にバクチトレーダーが大きな利益をもたらしていた以上、慎重派が異議を唱えることは難しく、冷や飯を食わされていたのも事実です。