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http://www.jaxa.jp/article/special/transportation/torano01_j.html [www.jaxa.jp]
そういう状態のISSに、総質量約16.5トンのHTVが、主エンジン4基(内2基は冗長系)と姿勢制御用エンジン28基(内14基は冗長系)を使って繊細にコントロールしながら自動で接近し、ISSから10m離れたところで相対的に停止します。これは世界的にも画期的な技術です。
冗長系の多さの素晴らしさに萌えた。1/2が冗長系ってうらやましす。#政治的に「無駄を省」かれて冗長系なしになったら怖い
搭載コンピュータも第1階層に3台、第2階層に2台、第3階層(これは緊急処置用です)に1台の三重構成になっており、不具合発生時に多数決判断や上位の階層による制御に切り替えます。
これもすごい。万が一にでもISSにぶつけないために、ここまでやるんだな。
有人宇宙船レベルで作成されています。貨物機に過剰と思える冗長系のそれは将来の有人宇宙開発転用や有人機打ち上げを考慮したものです。
JAXAは去年発表の論文や今年春の筑波宇宙センター一般公開時にH-ⅡBの有人機打ち上げバージョンや宇宙ステーションモジュール打ち上げバージョンなどの構想を発表しています。それはHTVに椅子を付けた程度の冷やかしではなく、有人機は搭乗員に過大な加速度が加わらないように、打ち上げも急激な上昇をしない飛行コースをとる為、高度が稼げず重力損失が大きくなるので、現在既存のH-ⅡAを2段目を流用したH-ⅡB2段目の強化も含めた本格的なものでした。政治が宇宙開発に対する方向性は未だ定まりませんが、現場レベルは出来る範囲で明日を意識した動きが始まっています。
ちなみにHTVは貨物機ですが与圧区画と非与圧区画があり、どちらの貨物も輸送できる設計で、両タイプの貨物輸送が出来てなおかつ大型の貨物輸送がこなせるのはHTVだけ。大きさだけならesaの貨物機ですが、積み荷の融通が利くのは日本のHTVです。
この辺りもおそらく有人機を意識していると思います。
2008年に発表したJAXAの論文ですhttp://www.senkyo.co.jp/ists2008/pdf/2008-g-14.pdf [senkyo.co.jp]
やる気が伝わってきます。
要するに, 麻婆豆腐や高野豆腐ではなく, 冷奴をISSで食べられるようになるってわけですね.
そんなご大層な話ではなくて、単にISSに接近する宇宙機に必要な安全基準を満たしているだけでしょう。制御不能になってISSにぶつかったりしたら、取り返しのつかない損失を生むので。
というかスラスタの冗長性や制御系の多重化なんて、宇宙ものでは別に珍しいことではありません。一度打ち上げたら基本的に修理不能ですから。
「H-II Transfer Vehicle~日本初 宇宙ステーション補給機HTVプロジェクトの軌跡」 [youtube.com]なるドキュメンタリービデオによると、最初は人工衛星と同じレベルの冗長性と言うか安全度で設計を起こして、「これでオタクの荷物も運びまへんか?」とNASAに提案したものの、そもそも無人機を有人ステーションなどにドッキングさせようと言うコンセプト自体前代未聞だった上に設計自体が安全性にかけるという理由でNASAから「それじゃオタクはともかくウチでは使えまへん」と却下を喰らい、有人機レベルを日本側なりに想定して設計をし直したものの、それを提出した途端に1300箇所以上のダメ出しをされて更に設計をやり直し…と言うプロジェクトXを地で行くような凄まじいやりとりがNASA側とあったようですよ。
そこを鑑みると、NASAが要求してるレベル=有人機を実際に運用しても支障ないだけの安全性を確保するにはやりすぎてもやりすぎない…と言うのがこれだけの冗長性をかけてある背景にあるのではないかと思いますよ。
逆に言うと、これが日本が打ち上げた衛星とドッキングさせて日本の荷物だけを運ぶものならばものすごく冗長性を削ってきていたんじゃないかという気がしますが…
無人機を有人ステーションなどにドッキングさせようと言うコンセプト自体前代未聞だった
プログレスは違うの?
そういえばプログレスはかつて、ミールとの手動ドッキングのテスト中に操作を誤って追突する事故があったような……と思って調べたら載ってました。http://iss.jaxa.jp/mir/jmirdoc310.html [iss.jaxa.jp](1997年の6月25日の項目)
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開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
j冗長系・冗長系・JAXA式 (スコア:2, 参考になる)
http://www.jaxa.jp/article/special/transportation/torano01_j.html [www.jaxa.jp]
冗長系の多さの素晴らしさに萌えた。1/2が冗長系ってうらやましす。
#政治的に「無駄を省」かれて冗長系なしになったら怖い
Re:j冗長系・冗長系・JAXA式 (スコア:1)
搭載コンピュータも第1階層に3台、第2階層に2台、第3階層(これは緊急処置用です)に1台の三重構成になっており、不具合発生時に多数決判断や上位の階層による制御に切り替えます。
これもすごい。
万が一にでもISSにぶつけないために、ここまでやるんだな。
うじゃうじゃ
HTVの冗長系は (スコア:4, 興味深い)
有人宇宙船レベルで作成されています。
貨物機に過剰と思える冗長系のそれは
将来の有人宇宙開発転用や有人機打ち上げを考慮したものです。
JAXAは去年発表の論文や今年春の筑波宇宙センター
一般公開時にH-ⅡBの有人機打ち上げバージョンや宇宙ステーション
モジュール打ち上げバージョンなどの構想を発表しています。
それはHTVに椅子を付けた程度の冷やかしではなく、
有人機は搭乗員に過大な加速度が加わらないように、
打ち上げも急激な上昇をしない飛行コースをとる為、
高度が稼げず重力損失が大きくなるので、現在既存のH-ⅡAを
2段目を流用したH-ⅡB2段目の強化も含めた本格的なものでした。
政治が宇宙開発に対する方向性は未だ定まりませんが、
現場レベルは出来る範囲で明日を意識した動きが始まっています。
ちなみにHTVは貨物機ですが与圧区画と非与圧区画があり、
どちらの貨物も輸送できる設計で、両タイプの貨物輸送が出来て
なおかつ大型の貨物輸送がこなせるのはHTVだけ。
大きさだけならesaの貨物機ですが、積み荷の融通が利くのは
日本のHTVです。
この辺りもおそらく有人機を意識していると思います。
参考資料 H-ⅡB次世代構想 (スコア:1, 参考になる)
2008年に発表したJAXAの論文です
http://www.senkyo.co.jp/ists2008/pdf/2008-g-14.pdf [senkyo.co.jp]
やる気が伝わってきます。
Re:HTVの冗長系は (スコア:1)
要するに, 麻婆豆腐や高野豆腐ではなく, 冷奴をISSで食べられるようになるってわけですね.
Re: (スコア:0)
そんなご大層な話ではなくて、単にISSに接近する宇宙機に必要な安全基準を満たしているだけでしょう。
制御不能になってISSにぶつかったりしたら、取り返しのつかない損失を生むので。
というかスラスタの冗長性や制御系の多重化なんて、宇宙ものでは別に珍しいことではありません。
一度打ち上げたら基本的に修理不能ですから。
NASAのオーダに従ったからのようです(Re:j冗長系・冗長系・JAXA式 (スコア:1, 興味深い)
「H-II Transfer Vehicle~日本初 宇宙ステーション補給機HTVプロジェクトの軌跡」 [youtube.com]なるドキュメンタリービデオによると、
最初は人工衛星と同じレベルの冗長性と言うか安全度で設計を起こして、「これでオタクの荷物も運びまへんか?」とNASAに提案したものの、
そもそも無人機を有人ステーションなどにドッキングさせようと言うコンセプト自体前代未聞だった上に設計自体が安全性にかけるという理由でNASAから「それじゃオタクはともかくウチでは使えまへん」と却下を喰らい、
有人機レベルを日本側なりに想定して設計をし直したものの、
それを提出した途端に1300箇所以上のダメ出しをされて更に設計をやり直し…と言うプロジェクトXを地で行くような凄まじいやりとりがNASA側とあったようですよ。
そこを鑑みると、NASAが要求してるレベル=有人機を実際に運用しても支障ないだけの安全性を確保するにはやりすぎてもやりすぎない…と言うのがこれだけの冗長性をかけてある背景にあるのではないかと思いますよ。
逆に言うと、これが日本が打ち上げた衛星とドッキングさせて日本の荷物だけを運ぶものならばものすごく冗長性を削ってきていたんじゃないかという気がしますが…
Re:NASAのオーダに従ったからのようです(Re:j冗長系・冗長系・JAXA式 (スコア:1)
プログレスは違うの?
オタクの荷物 (スコア:0)
Re:オタクの荷物 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
そういえばプログレスはかつて、ミールとの手動ドッキングのテスト中に操作を誤って追突する事故があったような……
と思って調べたら載ってました。
http://iss.jaxa.jp/mir/jmirdoc310.html [iss.jaxa.jp]
(1997年の6月25日の項目)