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ニュートリノ振動、ついに初確認」記事へのコメント

  • ニュートリノが質量を持つということが分かった場合、どんな事に活用されたり応用出来たりするんでしょうか。

    • by Anonymous Coward on 2010年06月04日 0時24分 (#1774378)

      よし、門外漢ですが、「応用を考えるのは技術屋の仕事です」では許されないご時世なので、無理矢理でっち上げてみましょう。

      ニュートリノは、「弱い相互作用」だけで反応する粒子なのですが、この「弱い相互作用」は、左右(右手系・左手系と言います)を区別する不思議な力です。磁力や重力などは、左右対称に広がりますよね。でも、弱い相互作用は、ちょっと変わっていて、鏡の中の世界では左右逆の性質を持つのです。
      考えてみると、私達の身体を構成している原子核や原子は左右対称の形をしているのに、私達の身体は左右非対称ですよね。生物においては左右非対称が普通で、化学物質の光学異性体を区別しますが、なぜ光学異性体が異なる性質を持つのでしょうか。ニュートリノの研究は、この左右を区別する「弱い相互作用」の基礎知識を一層深める可能性があります。その応用は遠い将来になるでしょうが、可能性は計りしれません。

      また太陽ニュートリノの観測は、太陽活動の長期監視に非常に役に立ちます。太陽内部で起こっている核融合反応で生じる光は、太陽表面に到達するまでにプラズマの邪魔を受けるため、10万年ほどかかりますが、ニュートリノは8分で地球まで到達します。他の様々な記録とあわせることで、太陽活動の理解が深まるかもしれません。太陽は地球上のほぼ全てのエネルギーの源ですから、気象学と並んで「太陽気象学」が発展するかもしれません。通信衛星の運用から地球温暖化問題まで、応用分野はとても広く生活に密着しているでしょう。

      そして、ニュートリノに質量があれば、ダークマターの存在が否定されるかもしれません。もしかしたら、(シナリオにも依りますが)この世界は未知のダークエナジーが充ち満ちていることになります。何らかの方法でこのエネルギーをほんの少しでも取り出すことが出来れば、それは莫大なエネルギーを生みます。不思議の海のナディアで出てきた新・ノーチラス号の縮退炉は、常温で凍結したマイクロブラックホールを利用して別の重力平面からエネルギーを取り出していましたね。

      親コメント
      • モノポール中心の特異点を触媒に使えば陽子崩壊だったできるし、弱い相互作用を強くする事だってできる。(かも)
        相互作用を強くして大量に通過してる宇宙ニュートリノのエネルギーを取り出すことができれば、シズマドライブの完成だ。(間違って陽子崩壊が起こると物質完全消滅で大惨事)

        --
        the.ACount
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