アカウント名:
パスワード:
そもそもGXロケットは自民党政権時代に「自民党無駄撲滅プロジェクトチーム」が開発凍結という方針を出してたのに、国防族を巻き込んだIHIの政治工作で「国防用衛星打ち上げに最適」という㌧でもな理由付けをされて無理矢理に延命されていたもの。
450億円の開発費で早急に開発終了できる、とした計画が700億円掛けてもまだ完成どころかその目処すらつかず、最終的には1500億円~2100億円の予算がかかる、とした文字通りのデスマーチなダメプロジェクトです。仮にそれで開発が完了しても、できるのはH-2Aと同じ価格(量産に成功した場合)で、H-2Aの半分以下の能力しかなく、アメリカのヴァンデンバーグ空軍基地からしか打ち上げができないという高くてショボくて使いにくいロケットです。
とっとと切らなかったことがそもそも、自民党政権のダメっぷりの証明ですらありました。
昨年の政権交代には毀誉さまざまな評価がありますが、このGXにダメ出しをしたという点については無条件に高く評価していいものと思われ。
もともと自公政権下でもエンジン開発の継続にしか予算がつかない状態、つまり現況と変わらない状態にありましたし、費用の1割縮減という「とりあえずコストダウン頑張ってね」以上のナニモノでもない衛星の研究開発とあわせても、宇宙分野における仕分け会議のやったことはほぼ何もないですよ。下手に手突っ込んでなお酷い状態になるよりはよかったと思うけど。それにこんな質問 [mission21.gr.jp]してるのは民主党の代議士だし、そもそも政治的要素の絡まない衛星打ち上げ機なんて世界のどこにあるんですか?
えーと、GXに関しては「自公政権下でとどめを刺されていた」と誤解されがちですがhttp://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/gxrocket.pdf [kantei.go.jp] (←下野5日前のGXロケットの扱い)「概算要求までに判断する」という「結論先送り」になってたんですよ。んー、どういうことか分かりにくいですかね。シンプルに表現しますと「選挙後に改めて続行するか決める」もしくはもっとシンプルに言えば「河村官房長官続投なら続行」ということです。だからこそギャラクシーエクスプレス社は「今」つぶれたわけですね。
衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算(実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。だから、はやぶさ関係者などは「事業仕分けのせいで大変ですね」みたいに言われると「え?霞が関は予算くれたよ。JAXA内で削られただけで」と不思議そうに言ったりするわけです。
仕分け会議がやったのは基本的に「これは無いわ」というものに「無いわ」と言うだけの仕事でしたが、自公政権下ではみんな「無いわ」と思っていても歪められ続けてきたわけですから、仕分け全般の良しあしはともかく本件に関しては少なからぬ意義があったと思いますよ。
>衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算 (実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。
すいません、この件についてのソースってありますか?探したのですがどうにも見つからないのです。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
最大限評価できる仕分け (スコア:2, すばらしい洞察)
仕分けには嫌な思いをさせられてきたけど、これだけは評価する。
Re: (スコア:4, 興味深い)
そもそもGXロケットは自民党政権時代に「自民党無駄撲滅プロジェクトチーム」が開発凍結という方針を出してたのに、国防族を巻き込んだIHIの政治工作で「国防用衛星打ち上げに最適」という㌧でもな理由付けをされて無理矢理に延命されていたもの。
450億円の開発費で早急に開発終了できる、とした計画が700億円掛けてもまだ完成どころかその目処すらつかず、最終的には1500億円~2100億円の予算がかかる、とした文字通りのデスマーチなダメプロジェクトです。
仮にそれで開発が完了しても、できるのはH-2Aと同じ価格(量産に成功した場合)で、H-2Aの半分以下の能力しかなく、アメリカのヴァンデンバーグ空軍基地からしか打ち上げができないという高くてショボくて使いにくいロケットです。
とっとと切らなかったことがそもそも、自民党政権のダメっぷりの証明ですらありました。
昨年の政権交代には毀誉さまざまな評価がありますが、このGXにダメ出しをしたという点については無条件に高く評価していいものと思われ。
Re: (スコア:2)
2000億円っていったらH2Aの開発費の半分程度か。
それで国内では打ち上げできないなんで、どこまでアメリカさんに
貢ぐんだよ、といった感じ。
こんなもんより、M-Vのコストダウンを見たかった。確かに
固体燃料ロケット固有の激しい振動など、根本的な問題もあっただろうけど、
それでもそれを乗り越える技術と姿を見たかった。
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:0, フレームのもと)
もともと自公政権下でもエンジン開発の継続にしか予算がつかない状態、つまり現況と変わらない状態にありましたし、
費用の1割縮減という「とりあえずコストダウン頑張ってね」以上のナニモノでもない衛星の研究開発とあわせても、
宇宙分野における仕分け会議のやったことはほぼ何もないですよ。下手に手突っ込んでなお酷い状態になるよりはよかったと思うけど。
それにこんな質問 [mission21.gr.jp]してるのは民主党の代議士だし、そもそも政治的要素の絡まない衛星打ち上げ機なんて世界のどこにあるんですか?
Re:最大限評価できる仕分け (スコア:4, 参考になる)
えーと、GXに関しては「自公政権下でとどめを刺されていた」と誤解されがちですが
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/gxrocket.pdf [kantei.go.jp] (←下野5日前のGXロケットの扱い)
「概算要求までに判断する」という「結論先送り」になってたんですよ。
んー、どういうことか分かりにくいですかね。
シンプルに表現しますと「選挙後に改めて続行するか決める」もしくはもっとシンプルに言えば「河村官房長官続投なら続行」ということです。
だからこそギャラクシーエクスプレス社は「今」つぶれたわけですね。
衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算(実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。
だから、はやぶさ関係者などは「事業仕分けのせいで大変ですね」みたいに言われると「え?霞が関は予算くれたよ。JAXA内で削られただけで」と不思議そうに言ったりするわけです。
仕分け会議がやったのは基本的に「これは無いわ」というものに「無いわ」と言うだけの仕事でしたが、自公政権下ではみんな「無いわ」と思っていても歪められ続けてきたわけですから、仕分け全般の良しあしはともかく本件に関しては少なからぬ意義があったと思いますよ。
Re: (スコア:0)
>衛星研究予算については事業仕分けで「概算要求より1割減」となっていますが、実は文科省は「衛星研究予算の概算要求を去年度予算 (実績)より2割増」で要求していますので、去年度予算よりは増額していたりします。
すいません、この件についてのソースってありますか?
探したのですがどうにも見つからないのです。