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バルプロ酸ですが、抗てんかん薬であると同時にヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬としても有名ですよね。神経幹細胞を神経に分化させるという話なので、抗てんかん薬として働いている可能性と同時に、幹細胞のエピジェネティック制御に働いている可能性を考えないといけないはずです。
原著 [jci.org](JCIなのでFreeです)では実験結果を示して、後者であることを主張しています。
いつのかはわからないが(2001年よりは後)、こんな記事も
http://plaza.umin.ac.jp/JPS1927/fpj/topic/topic119-4-263.htm [umin.ac.jp]> 興味深いことに,催奇形性を持たないバルプロ酸のアナログである抗痙攣薬valpromide や2M2P はHDAC 阻害活性を示さなかった.さらに,Trichostatin A などのHDAC 阻害薬をマウスやXenopus のembryo に対して,バルプロ酸と同様の発生過程の異常を誘起した.これらの結果から,バルプロ酸の有する催奇形性はHDAC の阻害を介していることが示唆される.Trichostatin A などのHDAC 阻害薬は白血病をはじめ多くの細胞系で分化誘導活性を示すとともにras, sis などのがん遺伝子で形質転換した細胞の形態を正常化するなどの生物活性を示す.このため近年,HDAC 阻害薬をがん治療薬として用いる可能性が浮上している.
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
バルプロ酸ナトリウム (スコア:4, 参考になる)
てんかんの小発作が出るようになって二年くらい飲んでましたかね
飲まなくなって一年ほど経ちますが発作は一度もありません
発作は一日三回程度でした
飲み続けなければ症状が元に戻るというたぐいの薬ではないように思います
脳神経細胞の成長を促すとかなんかそんな説明を受けたような気がします
ただまあ個人的なものなんでしょうか副作用で眠すぎていけません
歩いていてガクッとくることもままありました
まあある程度わかって使うならいい薬じゃないでしょうか
頭を良くしようと思って受験生が飲んだりとかそういう用途の話もしたかな?
「抗てんかん薬」ではなく「HDAC阻害薬」 (スコア:3, 参考になる)
バルプロ酸ですが、抗てんかん薬であると同時にヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬としても有名ですよね。
神経幹細胞を神経に分化させるという話なので、抗てんかん薬として働いている可能性と同時に、幹細胞のエピジェネティック制御に働いている可能性を考えないといけないはずです。
原著 [jci.org](JCIなのでFreeです)では実験結果を示して、後者であることを主張しています。
Re:「抗てんかん薬」ではなく「HDAC阻害薬」 (スコア:1, 興味深い)
いつのかはわからないが(2001年よりは後)、こんな記事も
http://plaza.umin.ac.jp/JPS1927/fpj/topic/topic119-4-263.htm [umin.ac.jp]
> 興味深いことに,催奇形性を持たないバルプロ酸のアナログである抗痙攣薬valpromide や2M2P はHDAC 阻害活性を示さなかった.さらに,Trichostatin A などのHDAC 阻害薬をマウスやXenopus のembryo に対して,バルプロ酸と同様の発生過程の異常を誘起した.これらの結果から,バルプロ酸の有する催奇形性はHDAC の阻害を介していることが示唆される.Trichostatin A などのHDAC 阻害薬は白血病をはじめ多くの細胞系で分化誘導活性を示すとともにras, sis などのがん遺伝子で形質転換した細胞の形態を正常化するなどの生物活性を示す.このため近年,HDAC 阻害薬をがん治療薬として用いる可能性が浮上している.