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フィラメント要らずなのは,電界放射型の電子源を使うTEM(FETEM)全般がそうです.今回のものに限った話ではありませんね.#世の中的にも,かなりFEへの移行が進んでいると思います.
FEのガンはフィラメントほど完全に駄目になることは少なく丈夫っちゃあ丈夫ですが,真空度が悪いととたんに不安定になります.リークすると結構頑張って鏡体焼き出さないと駄目です.また表面が変にやられるともうガン交換です.前述の通りフィラメントほど切れやすくはないのですが,駄目になったときの交換費用はFEの方がかなり高かったはず.#フィラメントで工賃込み数十万,FEで2-3百万ぐらいでしたっけ?
ターゲット(フィラメント)を加熱して電子を取り出す従来の熱電子方式では寿命とか電子ビームの集束とかの点で今イチだったので、高電圧をターゲットにかけて放電させようってのが電界放射方式なんでしょ?
また、タングステンより高性能なフィラメントになり得る材料としてLaB6が有望視されていたんだけど、タングステンより随分硬いので、機械的な方法(切る削る延ばす曲げるetc.)ではナノワイヤに加工できなかったのが問題だったと。
このたびChemical Vapor Deposition法(と表面の電界蒸発)でLaB6の清浄なナノワイヤ(フィラメント)を作ることに成功したので、もっと性能の良い電子顕微鏡が作れるようになるぞ!
……という話にしか見えないのですが。# 材料屋崩れなのでID。
ボロっちい真空ポンプだとすぐ白煙吐きますよ。タブレット作るぐらいなら大丈夫だけど、長時間真空を維持するとなるとヤバい。手際よく撮影すれば問題ないけど途中で何かあってその場を離れるとエラいことに。残念ながら白煙をはかないポンプを見たことがない。お金のあるところにはあるらしいという噂は聞くけど。
>ボロっちい真空ポンプだとすぐ白煙吐きますよ。
そんなに壊れるかなあ?うちにロータリーでアルカテルとかアルバックとかアネルバとかエドワーズ取り混ぜ18台ぐらい、ターボでファイファーとか三菱(今は島津か)とかエドワーズで6台ぐらい、24時間365日、5年ぐらいはその構成で回してるけど、壊れたのって1台ぐらいだと思う。ロータリーなんかは1台15-20万ぐらいでそんなに高いものでもないし、まあターボも普通のもの。メンテったってロータリーは半年に一度オイル変えるぐらいだし。ああ、ターボは時々メンテ出すけど。#後は何だ?ロータリーにフォアライントラップとかはつけてるけどそのぐらいだし。
10年前から5年くらい前のアルカテル社のロータリーポンプには泣かされています。
硼化ランタンの電子源って、すごく昔に聞いた話なのに・・と思ったら「ナノワイヤ」が新しいのか。そういえば昔に見た写真は硼化ランタンの結晶だったな。高真空が必要だから電子発生部を電子顕微鏡全体と別に、そこだけ高真空にして薄膜ごしに電子を通過させるとか聞いたが、今はどうなんだろ?
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
フィラメントいらず、って事? (スコア:3, 興味深い)
だとするとうれしい。
三十年も前に大学でおんぼろ透過電顕でバイオの研究やっていた。
さあ、サンプル切片作って(ガラスナイフで!!!)ウランで染めて、
オイルポンプで空気を抜いて、っと。あっ!リークした!パッチーン!!!
フィラメント切れました。先生に怒られました。僕は悪くないのに。
鵺の啼く夜は恐ろしい
Re:フィラメントいらず、って事? (スコア:2, 参考になる)
フィラメント要らずなのは,電界放射型の電子源を使うTEM(FETEM)全般がそうです.今回のものに限った話ではありませんね.
#世の中的にも,かなりFEへの移行が進んでいると思います.
FEのガンはフィラメントほど完全に駄目になることは少なく丈夫っちゃあ丈夫ですが,真空度が悪いととたんに不安定になります.リークすると結構頑張って鏡体焼き出さないと駄目です.また表面が変にやられるともうガン交換です.
前述の通りフィラメントほど切れやすくはないのですが,駄目になったときの交換費用はFEの方がかなり高かったはず.
#フィラメントで工賃込み数十万,FEで2-3百万ぐらいでしたっけ?
Re:フィラメントいらず、って事? (スコア:2, 参考になる)
ターゲット(フィラメント)を加熱して電子を取り出す従来の熱電子方式では寿命とか電子ビームの集束とかの点で今イチだったので、高電圧をターゲットにかけて放電させようってのが電界放射方式なんでしょ?
また、タングステンより高性能なフィラメントになり得る材料としてLaB6が有望視されていたんだけど、タングステンより随分硬いので、機械的な方法(切る削る延ばす曲げるetc.)ではナノワイヤに加工できなかったのが問題だったと。
このたびChemical Vapor Deposition法(と表面の電界蒸発)でLaB6の清浄なナノワイヤ(フィラメント)を作ることに成功したので、もっと性能の良い電子顕微鏡が作れるようになるぞ!
……という話にしか見えないのですが。
# 材料屋崩れなのでID。
Re:フィラメントいらず、って事? (スコア:1)
就職してからはとんと透過電顕はご無沙汰で、使っても
たまにSEMを横から見る程度で。
でも真空が落ちると悲しい事になるのは(当然ながら)
変わらないのですね。
実感としては周期的に不具合がおきるのですよね。おそらく
ガスケットやら何やらが劣化してきて、修理が一巡すると
しばらく安定するっていう感じなのではないかと思ってい
ました。
鵺の啼く夜は恐ろしい
Re: (スコア:0)
学生の時使ってたけど,トラブルは一度もなかったな~。
装置が比較的新しかったからだろうか。
真空を破らないように,とか試料を鏡筒内に落とさないようにね,とかさんざん脅かされたけど。
Re: (スコア:0)
ボロっちい真空ポンプだとすぐ白煙吐きますよ。
タブレット作るぐらいなら大丈夫だけど、長時間真空を維持するとなるとヤバい。
手際よく撮影すれば問題ないけど途中で何かあってその場を離れるとエラいことに。
残念ながら白煙をはかないポンプを見たことがない。
お金のあるところにはあるらしいという噂は聞くけど。
Re: (スコア:0)
>ボロっちい真空ポンプだとすぐ白煙吐きますよ。
そんなに壊れるかなあ?
うちにロータリーでアルカテルとかアルバックとかアネルバとかエドワーズ取り混ぜ18台ぐらい、ターボでファイファーとか三菱(今は島津か)とかエドワーズで6台ぐらい、24時間365日、5年ぐらいはその構成で回してるけど、壊れたのって1台ぐらいだと思う。
ロータリーなんかは1台15-20万ぐらいでそんなに高いものでもないし、まあターボも普通のもの。
メンテったってロータリーは半年に一度オイル変えるぐらいだし。ああ、ターボは時々メンテ出すけど。
#後は何だ?ロータリーにフォアライントラップとかはつけてるけどそのぐらいだし。
Re:フィラメントいらず、って事? (スコア:1)
10年前から5年くらい前のアルカテル社のロータリーポンプには泣かされています。
Re:フィラメントいらず、って事? (スコア:1, 参考になる)
#真空系の扱いが面倒で,休暇明けの立ち上げの時に何度泣かされたことか.......
Re:フィラメントいらず、って事? (スコア:1)
硼化ランタンの電子源って、すごく昔に聞いた話なのに・・と思ったら「ナノワイヤ」が新しいのか。
そういえば昔に見た写真は硼化ランタンの結晶だったな。
高真空が必要だから電子発生部を電子顕微鏡全体と別に、そこだけ高真空にして薄膜ごしに電子を通過させるとか聞いたが、今はどうなんだろ?
the.ACount