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ヘリウムガス枯渇問題が/.Jストーリーにでも取り上げられたタイミングで、「まあ、ガス田のヘリウムが枯渇したらしたで、きっとヘリウムサンド(ヘリウムを含んでいる砂)とかヘリウムシェール(ヘリウムを含んでいる岩石)などからヘリウムを抽出する技術が開発されるよね!」というネタを使おうと思っていたのに、現実にシェールガスなるものが存在するとは。
オイルシェールやオイルサンドのほうは知っていたけど、ガスのほうは知りませんでしたなあ。あ、もちろん、頁岩層中に天然ガスが閉じ込められているなら、ヘリウムだって含まれてますよね?ねっ?
>ヘリウムだって含まれてますよね?
入ってますよ.というか,シェールガス系の開発時についでにHeも採れないか?という検討はすでにされてます.
「そもそもシェールガス自体が含有量の少ない岩石から無理矢理搾り取る手法なので,さらに含有率の低いHeだと現状ではコスト的に割に合わない.でも将来的にヘリウムの供給がタイトになってきた際にはシェールガス田が代替供給源になるだろう」
とかそんなレポートを読んだ覚えもありますし.
大丈夫。ヘリウムは ITER がいっぱい作ってくれるよ。
いやー、私も核融合炉には期待しているのですが、将来、核融合炉が地球の全電力需要を満たしたとしても、生ずるヘリウムはせいぜいい数百トン/年というところです。一方、ヘリウムの需要は全世界で数万トン/年くらい。核融合炉から出るヘリウムだと、需要の1%くらいしか満たせそうにありません。
ガス田からのヘリウムが尽きたら、あとは大気から細々と回収するか、長い時間をかけてヘリウム地下資源の回復を待つか、ですね。
今こそ木星船団実現の刻(とき)ですね
そういえば。
月のレゴリスにはヘリウムがそれなりに含有されていて、その採掘のために中国が月基地を設営する・・・みたいなSF小説がありましたけど、実際のところはどうなんでしょう?
太陽風にのって吹き付けてきたHeが長年の間に岩の隙間にトラップされたものが蓄積されています.4Heだとさすがにどうやっても採算が合わないでしょうけれども,3Heだと将来的に核融合にいけるのではないか,という話はあります.
現在研究されている核融合は,重水素(D)と三重水素(T)との融合によるD-T反応です.この反応の問題点として中性子がかなり出てくる点があり,このため炉の内壁が放射化される,深部が分子レベルで破壊されてあるときごそっと剥落する,エネルギーの一部が無駄になる,などの問題が指摘されています.一方,3Heを使ったD-3He反応では中性子は発生せず(同時に起こるD-D反応からは出るが,比較すれば少ない),こういった問題が軽減されます.そのため,将来的には3Heが有力な資源として争奪戦になる可能性は否定は出来ません.
ただ,現状D-T核融合ですらなかなか起こせず苦慮している段階で,遙かに難易度の高いD-3He系での核融合はまあ今のところ夢物語というか.#核融合積(プラズマの密度と温度と閉じ込め時間の積)で10倍だったか20倍だったか以上必要だったと思います.
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
(ガラッ)「話は聞かせてもらった。あと30年で地球のガスは枯渇する!」「な、なんだってー」 ΣΩ Ω (スコア:2)
ヘリウムガス枯渇問題が/.Jストーリーにでも取り上げられたタイミングで、「まあ、ガス田のヘリウムが枯渇したらしたで、きっとヘリウムサンド(ヘリウムを含んでいる砂)とかヘリウムシェール(ヘリウムを含んでいる岩石)などからヘリウムを抽出する技術が開発されるよね!」というネタを使おうと思っていたのに、現実にシェールガスなるものが存在するとは。
オイルシェールやオイルサンドのほうは知っていたけど、ガスのほうは知りませんでしたなあ。あ、もちろん、頁岩層中に天然ガスが閉じ込められているなら、ヘリウムだって含まれてますよね?ねっ?
Re:(ガラッ)「話は聞かせてもらった。あと30年で地球のガスは枯渇する!」「な、なんだってー」 Σ (スコア:3, 興味深い)
>頁岩層中に天然ガスが閉じ込められているなら、ヘリウムだって含まれてますよね?ねっ?
おっしゃる通りで、放射性物質の崩壊で出たα線がヘリウムとして封じ込められていると思います。これで子供~孫の世代までだいじょうぶかな?
Re:(ガラッ)「話は聞かせてもらった。あと30年で地球のガスは枯渇する!」「な、なんだってー」 Σ (スコア:3, 参考になる)
>ヘリウムだって含まれてますよね?
入ってますよ.
というか,シェールガス系の開発時についでにHeも採れないか?という検討はすでにされてます.
「そもそもシェールガス自体が含有量の少ない岩石から無理矢理搾り取る手法なので,さらに含有率の低いHeだと現状ではコスト的に割に合わない.でも将来的にヘリウムの供給がタイトになってきた際にはシェールガス田が代替供給源になるだろう」
とかそんなレポートを読んだ覚えもありますし.
Re:(ガラッ)「話は聞かせてもらった。あと30年で地球のガスは枯渇する!」「な、なんだってー」 Σ (スコア:3, 興味深い)
Re:(ガラッ)「話は聞かせてもらった。あと30年で地球のガスは枯渇する!」「な、なんだってー」 Σ (スコア:2, 興味深い)
大丈夫。
ヘリウムは ITER がいっぱい作ってくれるよ。
大丈夫、ウランとトリウムがある限りヘリウムは滅びぬ。何度でも甦るさ。 (スコア:3, 興味深い)
いやー、私も核融合炉には期待しているのですが、将来、核融合炉が地球の全電力需要を満たしたとしても、生ずるヘリウムはせいぜいい数百トン/年というところです。一方、ヘリウムの需要は全世界で数万トン/年くらい。核融合炉から出るヘリウムだと、需要の1%くらいしか満たせそうにありません。
ガス田からのヘリウムが尽きたら、あとは大気から細々と回収するか、長い時間をかけてヘリウム地下資源の回復を待つか、ですね。
Re: (スコア:0)
今こそ木星船団実現の刻(とき)ですね
Re: (スコア:0)
そういえば。
月のレゴリスにはヘリウムがそれなりに含有されていて、その採掘のために中国が月基地を設営する・・・みたいなSF小説がありましたけど、実際のところはどうなんでしょう?
Re:(ガラッ)「話は聞かせてもらった。あと30年で地球のガスは枯渇する!」「な、なんだってー」 Σ (スコア:3, 参考になる)
太陽風にのって吹き付けてきたHeが長年の間に岩の隙間にトラップされたものが蓄積されています.
4Heだとさすがにどうやっても採算が合わないでしょうけれども,3Heだと将来的に核融合にいけるのではないか,という話はあります.
現在研究されている核融合は,重水素(D)と三重水素(T)との融合によるD-T反応です.この反応の問題点として中性子がかなり出てくる点があり,このため炉の内壁が放射化される,深部が分子レベルで破壊されてあるときごそっと剥落する,エネルギーの一部が無駄になる,などの問題が指摘されています.一方,3Heを使ったD-3He反応では中性子は発生せず(同時に起こるD-D反応からは出るが,比較すれば少ない),こういった問題が軽減されます.そのため,将来的には3Heが有力な資源として争奪戦になる可能性は否定は出来ません.
ただ,現状D-T核融合ですらなかなか起こせず苦慮している段階で,遙かに難易度の高いD-3He系での核融合はまあ今のところ夢物語というか.
#核融合積(プラズマの密度と温度と閉じ込め時間の積)で10倍だったか20倍だったか以上必要だったと思います.
Re: (スコア:0)