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すみません。地磁気を専攻するものですが、
> 北磁極の移動にはプルームテクトニクスが関わっていると近年は考えられている。
なんて誰が言っているのですか?出典をお願いします。
だいたい、プルームの運動と地磁気を作るダイナモ作用では時間スケールが違いすぎていて(特徴的時間スケールは前者が数百万~数千万年、後者が数百年~数千年)、コアから見るとマントルは止まっているようにしか見えないので「プルームの動き」自身がダイナモに影響を及ぼすことは考えられません。
また、マントル対流ではエクマン数(粘性力とコリオリ力の比)が10^9程度もあ
出典は American Geophysical Union の EOS(12/21分)のようです。タレコミ中の本家記事に貼られているリンク先(Scientific Americanの記事 [scientificamerican.com])で内容の一部が紹介されていますよ。(自分は門外漢の外野なのでリンク先記事の信用度判定はお任せします)
元ACです。ありがとうございます。元々のJGR論文(Chulliat, Hulot and Newitt, 2010)のアブストと、Scientific American の記事の引用部分を拝見しましたところ、こんな感じではないかと分かりました。
(1)地表における北磁極の位置(とその移動)には、ノヴォシビルスク近辺直下のコア-マントル境界(CMB)付近にある、「(通常の双極子とは反対向きの)上向き磁力線を発する磁気フラックス(これを「パッチ」と呼びます)」が関係する。(2)極域にあるこの部分は最近幾つかのダイナモシミュレーションで示唆されている。そして、それらのシミュレーションが示唆するところによれば、このパッチの原因は、外核タンジェントシリンダー内(自転軸を回転軸とし、内核を被うような円筒)において内核外核境界付近(つまり外核の底)から上昇する流れ(これを「プルーム」と指してます)がコリオリでねじれることにあるようだ。
(1)については因果関係はともかく現象論的にはそうなのでしょう(北磁極が一番近いフラックスパッチの影響で位置を決めるのは当たり前)。(2)については現在「最新」とされるダイナモ計算には色々あり、そのどれもがこの現象を作り出している分けではない(そしていずれの計算も実際の地球外核のパラメータ領域にはほど遠い)ので何とも言えません。
(1)は#1881827さんのコメントにある「モンゴルの停滞性地磁気異常」と同一のものだと考えられます。
タレコミ文では「プルームテクトニクス」という言葉が誤用されています。コア内でも大きな流れを「プルーム」と呼ぶことはあるのです。しかし、「プルームテクトニクス」という用語になると、(私の元コメントで使ったように)マントル対流のうち、とくに巨大規模の流れが作り出す一連のテクトニクスを指します。
私個人としては納得したのですが、/.的にテクニカルタームの誤用を放置するのはいかがなものかと思われますので、何とかすることを希望します。
それから、元コメントで軸対象双極子をn=0,m=0と書きましたが、n=1,m=0の間違いですね。おわびします。
タレコミ読んで、コアによる地球磁場とプルームテクトニクスに関係あるわけない!と突っ込もうと思ったら、すでに終わってたか。プルームテクトニクスとは別のプルームなのに混同した訳ね。タレコミがまだ修正されてないのは、コメントの意味が分からないからだろう。
いや、単に麻生元首相以外は誰が見ても明らかな誤字とかじゃないともはや放置がデフォだから。たまに直すことがあってもあたかも最初からそう書いてあったかのようにこっそり直す始末。アレたま時点のタレコミは隠せないけど採用後に編集者が修正した記録はどこにも残らないから困ったもんだ。それでも直してくれるならまだマシなんだけど。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
プルームがねじれるって? (スコア:3, 参考になる)
すみません。地磁気を専攻するものですが、
> 北磁極の移動にはプルームテクトニクスが関わっていると近年は考えられている。
なんて誰が言っているのですか?出典をお願いします。
だいたい、プルームの運動と地磁気を作るダイナモ作用では時間スケールが違いすぎていて(特徴的時間スケールは前者が数百万~数千万年、後者が数百年~数千年)、コアから見るとマントルは止まっているようにしか見えないので「プルームの動き」自身がダイナモに影響を及ぼすことは考えられません。
また、マントル対流ではエクマン数(粘性力とコリオリ力の比)が10^9程度もあ
Re: (スコア:1, 参考になる)
出典は American Geophysical Union の EOS(12/21分)のようです。
タレコミ中の本家記事に貼られているリンク先(Scientific Americanの記事 [scientificamerican.com])で内容の一部が紹介されていますよ。
(自分は門外漢の外野なのでリンク先記事の信用度判定はお任せします)
Re:プルームがねじれるって? (スコア:5, 参考になる)
元ACです。ありがとうございます。
元々のJGR論文(Chulliat, Hulot and Newitt, 2010)のアブストと、Scientific American の記事の引用部分を拝見しましたところ、
こんな感じではないかと分かりました。
(1)地表における北磁極の位置(とその移動)には、ノヴォシビルスク近辺直下のコア-マントル境界(CMB)付近にある、「(通常の双極子とは反対向きの)上向き磁力線を発する磁気フラックス(これを「パッチ」と呼びます)」が関係する。
(2)極域にあるこの部分は最近幾つかのダイナモシミュレーションで示唆されている。そして、それらのシミュレーションが示唆するところによれば、このパッチの原因は、外核タンジェントシリンダー内(自転軸を回転軸とし、内核を被うような円筒)において内核外核境界付近(つまり外核の底)から上昇する流れ(これを「プルーム」と指してます)がコリオリでねじれることにあるようだ。
(1)については因果関係はともかく現象論的にはそうなのでしょう(北磁極が一番近いフラックスパッチの影響で位置を決めるのは当たり前)。(2)については現在「最新」とされるダイナモ計算には色々あり、そのどれもがこの現象を作り出している分けではない(そしていずれの計算も実際の地球外核のパラメータ領域にはほど遠い)ので何とも言えません。
(1)は#1881827さんのコメントにある「モンゴルの停滞性地磁気異常」と同一のものだと考えられます。
タレコミ文では「プルームテクトニクス」という言葉が誤用されています。コア内でも大きな流れを「プルーム」と呼ぶことはあるのです。しかし、「プルームテクトニクス」という用語になると、(私の元コメントで使ったように)マントル対流のうち、とくに巨大規模の流れが作り出す一連のテクトニクスを指します。
私個人としては納得したのですが、/.的にテクニカルタームの誤用を放置するのはいかがなものかと思われますので、何とかすることを希望します。
それから、元コメントで軸対象双極子をn=0,m=0と書きましたが、n=1,m=0の間違いですね。おわびします。
Re:プルームがねじれるって? (スコア:1)
タレコミ読んで、コアによる地球磁場とプルームテクトニクスに関係あるわけない!と突っ込もうと思ったら、すでに終わってたか。
プルームテクトニクスとは別のプルームなのに混同した訳ね。
タレコミがまだ修正されてないのは、コメントの意味が分からないからだろう。
the.ACount
Re: (スコア:0)
いや、単に麻生元首相以外は誰が見ても明らかな誤字とかじゃないともはや放置がデフォだから。たまに直すことがあってもあたかも最初からそう書いてあったかのようにこっそり直す始末。
アレたま時点のタレコミは隠せないけど採用後に編集者が修正した記録はどこにも残らないから困ったもんだ。それでも直してくれるならまだマシなんだけど。
Re: (スコア:0)
# 今は研究の世界からは離れてまして、JGR(のアブスト)を読んでなかったので。
> (1)は#1881827さんのコメントにある「モンゴルの停滞性地磁気異常」と同一のものだと考えられます。
概ね、そのつもりで書きました。ただ、より直接的に指している物は地表での観測結果である地磁気異常の事です。で、ソレを作るためにはCMB付近に「パッチ」が必要、という話でしたよね?
# その世界から離れてしまったので、うろ覚えですが
確かにScientific American の記事には、
"plumes of less dense fluid form at t