アカウント名:
パスワード:
「X-ray」だと、X線波長の光っぽいけど。日本語で「X線」だと、電磁波のイメージになっちゃう。
光は電磁波なんだからあってるんだろうけどさ。
光による遷移というよりも電磁波による遷移って言う方がなんだかしっくりくるのは古いですか、そうですか。#レーザーで電磁波励起レーザーとかよりは光励起レーザーの方がしっくりくるのと逆なのか。
CWなX-Ray照射とかできたらもちょっと長い時間存在できるんすかね。#すっかりド素人。
「光による励起」ってのは、光電効果のことですから、最も伝統的な励起状態の理解ですよ。「光は電磁波だから波」という定説を覆して、「粒かもな」と思わせたところが光量子仮説の歴史的な意義ですから。
ペロブスカイト構造(セラミックな超伝導物質の典型的な結晶状態)をとる物質は、温度によって電気抵抗が全く違うわけですから、その相転移温度を境として全体としての電子軌道が全く違う(少なくとも、超伝導状態では自由電子があって、その電子がクーパーペアになっている)2つの相がある、ってのがクラッシックな理解。で、この相転移は「光による励起」でも再現できるんだけど、詳しく見ると、「光による励起」では途中に第3の安定な相があった、って話かと。X線を当てすぎると温度の方の相転移が起こってしまうので、難しいけど頑張った、というのが今回のストーリーなんでしょう。
なるほど、相転移の「間」にまた相転移があったってな感じですかね。びみょーなところにいるのか。
それにしても「ペロブスカイト構造」という言葉はなかなか覚えられない・・・何語?
>モノクロで普通に分光されていたら相当長時間当ててもいくらも熱くなんかならないと思いますよ。
いやいやとんでもない。放射光で測定してるとサンプルの温度上昇は大きな問題です。油断してるとすぐ数度ぐらいは上がっちゃいます。
単色化されてないと本当に洒落にならない熱量なんで、それに比べればましですけどね。Spring-8の高輝度のラインで出てくる放射光の総エネルギーが数十kWぐらいだったか?#水冷していない部分にダイレクトビームが当たるとミラーだのパイプだのが溶けます。
いや、この実験ではおそらく「結晶格子ごとの相転移」を観測しているので、資料全体の温度上昇のコントロールが簡単でもあまり意味が無いんじゃないでしょうか。これだけ狭い領域での相転移に要する熱エネルギーはかなり小さいでしょうから。
それに、X線を当てれば励起してくれるだけの温度は元々必要なんだと思いますよ。
>日本語で「X線」だと、電磁波のイメージになっちゃう。
さっぱり同意できません。むしろ放射線のイメージしかない。
>さっぱり同意できません。むしろ放射線のイメージしかない。
なるほど、電磁波や光だと放射線に比べて広範囲なくくりになりますからねぇ。今回はそういう広範囲なくくりでの「光」っていう呼称に違和感を覚えたと言うコトでした。より狭く絞っていくならいっそ放射線まで行った方が分かりやすいのかもしれません。
--放射線(Radiationだっけ)って言われるとαβγを思い浮かべやすいけど、X線も言われてみると放射線だ。goo辞書では、--引用ここから--|放射性物質から放出されるα(アルファ)線・β(ベータ)線・γ(ガンマ)線の総称。|広くは、X線・中性子線・宇宙線なども含めて、すべての電磁波および粒子線をいう。|輻射線。--引用ここまで--
ありゃ、電磁波全て放射線だったんすね。
一般に「光」って言うとどうも「可視光」を思い浮かべてしまうから、IR以上やらUV以下の「光」は「○○線」となるので電磁波と呼びたくなってしまいます。
#んでもUVレーザーやらIRレーザーでもみんな出てくるのは「レーザー光」って言ってしまったりもする・・・
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
X-ray (スコア:1)
「X-ray」だと、X線波長の光っぽいけど。
日本語で「X線」だと、電磁波のイメージになっちゃう。
光は電磁波なんだからあってるんだろうけどさ。
光による遷移というよりも電磁波による遷移って言う方がなんだかしっくりくるのは古いですか、そうですか。
#レーザーで電磁波励起レーザーとかよりは光励起レーザーの方がしっくりくるのと逆なのか。
CWなX-Ray照射とかできたらもちょっと長い時間存在できるんすかね。
#すっかりド素人。
Re:X-ray (スコア:1, 参考になる)
「光による励起」ってのは、光電効果のことですから、最も伝統的な励起状態の理解ですよ。「光は電磁波だから波」という定説を覆して、「粒かもな」と思わせたところが光量子仮説の歴史的な意義ですから。
ペロブスカイト構造(セラミックな超伝導物質の典型的な結晶状態)をとる物質は、温度によって電気抵抗が全く違うわけですから、その相転移温度を境として全体としての電子軌道が全く違う(少なくとも、超伝導状態では自由電子があって、その電子がクーパーペアになっている)2つの相がある、ってのがクラッシックな理解。で、この相転移は「光による励起」でも再現できるんだけど、詳しく見ると、「光による励起」では途中に第3の安定な相があった、って話かと。X線を当てすぎると温度の方の相転移が起こってしまうので、難しいけど頑張った、というのが今回のストーリーなんでしょう。
Re:X-ray (スコア:1)
なるほど、相転移の「間」にまた相転移があったってな感じですかね。
びみょーなところにいるのか。
それにしても「ペロブスカイト構造」という言葉はなかなか覚えられない・・・
何語?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>モノクロで普通に分光されていたら相当長時間当ててもいくらも熱くなんかならないと思いますよ。
いやいやとんでもない。
放射光で測定してるとサンプルの温度上昇は大きな問題です。油断してるとすぐ数度ぐらいは上がっちゃいます。
単色化されてないと本当に洒落にならない熱量なんで、それに比べればましですけどね。
Spring-8の高輝度のラインで出てくる放射光の総エネルギーが数十kWぐらいだったか?
#水冷していない部分にダイレクトビームが当たるとミラーだのパイプだのが溶けます。
Re: (スコア:0)
いや、この実験ではおそらく「結晶格子ごとの相転移」を観測しているので、資料全体の温度上昇のコントロールが簡単でもあまり意味が無いんじゃないでしょうか。これだけ狭い領域での相転移に要する熱エネルギーはかなり小さいでしょうから。
それに、X線を当てれば励起してくれるだけの温度は元々必要なんだと思いますよ。
Re: (スコア:0)
>日本語で「X線」だと、電磁波のイメージになっちゃう。
さっぱり同意できません。むしろ放射線のイメージしかない。
Re:X-ray (スコア:1)
>さっぱり同意できません。むしろ放射線のイメージしかない。
なるほど、電磁波や光だと放射線に比べて広範囲なくくりになりますからねぇ。
今回はそういう広範囲なくくりでの「光」っていう呼称に違和感を覚えたと言うコトでした。
より狭く絞っていくならいっそ放射線まで行った方が分かりやすいのかもしれません。
--
放射線(Radiationだっけ)って言われるとαβγを思い浮かべやすいけど、X線も言われてみると放射線だ。
goo辞書では、
--引用ここから--
|放射性物質から放出されるα(アルファ)線・β(ベータ)線・γ(ガンマ)線の総称。
|広くは、X線・中性子線・宇宙線なども含めて、すべての電磁波および粒子線をいう。
|輻射線。
--引用ここまで--
ありゃ、電磁波全て放射線だったんすね。
一般に「光」って言うとどうも「可視光」を思い浮かべてしまうから、IR以上やらUV以下の「光」は「○○線」となるので電磁波と呼びたくなってしまいます。
#んでもUVレーザーやらIRレーザーでもみんな出てくるのは「レーザー光」って言ってしまったりもする・・・