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まず、タイトルに。
>「放射性物質」の飛散・吸引の危険が現実に迫っているときに、「放射線」の安全性を語るって?
どっちか片方のみが脅威なのではなく、並列して存在する脅威だからです。また、これらを分けて考えるだけの知識がなく、ごっちゃにして数字だけでおびえる人がいるからでもあります。
先に結論めいたことから書いてしまうと、炉からの直接の放射線量については時間による減衰が見込めないことから「測定値を気にする」意味が大きいです。一方で飛散する放射性物質については、例えば半径20Kmにまんべんなく均一に散布なんてことではなく、チリ・ホコリのような形である程度偏って散らばることが脅威です。ですから怖いのは「ある程度以上の量が体内に入ってしまうこと」であり、「ある地点で測った線量」はあまり意味がありません。「どの程度の範囲に散らばり得るか」と「その範囲内では体内に入らないよう注意する」といった行動が重要になります。#なので今現在は「半径30kmがまんべんなく汚染されている」というイメージではなく、「半径30km内の色んな場所に放射性物質の塊が落ちる可能性がある」というイメージで捉えるべき
>1mSv/h の放射線を生じさせる濃度の放射性ヨウ素が大気中に含まれるときに、その大気を1時間/一日吸い続けた場合に、どれくらいどういう危険があるのか、ないのか、誰か教えてください。
そんな簡単な答えはありません。先手を取って「ばっさりとした回答」で良ければ、1mSv/h程度であれば大したことありません。
>* 被災者の髪の毛や衣服の放射能検査をしている自衛隊員が防護服を着ているのは、放射線が恐いからではない。放射性物資が付着したり吸引したりすること恐いから防護服を着ているのでは?
ある程度そのとおりです。まず放射線には様々な種類があり(ググれ)、簡単なものでは紙一枚でも遮蔽できる一方で、キツいものなら数mの鉛の壁でも透過してくるものもあります。この種類ってのはSv値とは別の話ですんで、「100mSvなら防護できるが1000mSvでは無理だ」とかそういう話ではありません。どの種類の放射線が出てくるかってのはどんな反応が起きているかということと密接に関連します(ググれ)。
んで、防護服ってのはその透過性が弱いものから防護する効果はそれなりにあるものの、透過性が高いものに対しては無力です(というかそもそも「高密度の物体」以外では防御できないんだから仕方が無い)。ではなぜ着るのかと言えば、おっしゃるとおり「放射性物質のチリなどが隙間から入らない」「チリ等が付着しにくい」「付着しても簡単に洗い流せる」ということが大きいです。毛糸の手袋よりビニール手袋の方が掃除の時に手が汚れにくく洗い落としやすい、みたいなもんです。
一方で放射性物質ってのは放射線を発しながら崩壊し、急激にその量を減らして行きます。さて、「1mSv/hを発する放射性ヨウ素」は同じ場所で1時間後に測定して1mSv/h発しているのか?というとそんなことありません(面倒なんで計算する気にもなりません)。どうせ書くなら「○gのヨウ素131が~」です。同位体の種類も線源からの距離も不明の「1mSv/h」という値にさほど意味はありません。
んで、そこまで特定したとしても「どの程度摂取したら危険と言えるか」の閾値について明確な答えはありません。放射線の害ってのは単純化すると「DNAを傷つける」ってことなんですが、人体はある程度の傷害であれば自分で治すことができます。ものすごく多くとったら危険ですが、ちょっととったくらいなら環境放射能と対して変わらないので大丈夫……というか心配するだけ無駄です。そんな曖昧なものなんで、重要なのは「入れないこと」であって「5mgだから安心だ」「20mgだから危険だ」とは安易に言えません。
じゃあ今回の件でどう安心できるのか?と言われたら、公式見解の「半径20/30km」を信じる以外にまともな情報源はありません。(ついでに言えばこの距離は脅威のある飛散距離×安全係数で、炉からの直接の放射線に関しては距離の二乗に比して減衰するという性質からまったく無視できるレベルです)東京で○○Sv/hだとか風向きがどうとか言われますが、「仮に飛んできたとしても大した量じゃないよ」ってことだと過去の記録から専門家が判断した距離がコレって話。どうしても他の情報が欲しいのであれば、参考になるのはスリーマイル(今回のより多分マシ)とチェルノブイリ(今回のよりとんでもなく酷い)の2つくらいしか比較対象にできる「結果」がありません。その情報をご自分で調べてください。「聞けばたった一つの簡単な答えが返ってくる問題」ではありませんので。
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
「放射性物質」の飛散・吸引の危険が現実に迫っているときに、「放射線」の安全性を語るって? (スコア:1)
Re:「放射性物質」の飛散・吸引の危険が現実に迫っているときに、「放射線」の安全性を語るって? (スコア:2, 参考になる)
まず、タイトルに。
>「放射性物質」の飛散・吸引の危険が現実に迫っているときに、「放射線」の安全性を語るって?
どっちか片方のみが脅威なのではなく、並列して存在する脅威だからです。
また、これらを分けて考えるだけの知識がなく、ごっちゃにして数字だけでおびえる人がいるからでもあります。
先に結論めいたことから書いてしまうと、炉からの直接の放射線量については時間による減衰が見込めないことから「測定値を気にする」意味が大きいです。
一方で飛散する放射性物質については、例えば半径20Kmにまんべんなく均一に散布なんてことではなく、チリ・ホコリのような形である程度偏って散らばることが脅威です。
ですから怖いのは「ある程度以上の量が体内に入ってしまうこと」であり、「ある地点で測った線量」はあまり意味がありません。
「どの程度の範囲に散らばり得るか」と「その範囲内では体内に入らないよう注意する」といった行動が重要になります。
#なので今現在は「半径30kmがまんべんなく汚染されている」というイメージではなく、「半径30km内の色んな場所に放射性物質の塊が落ちる可能性がある」というイメージで捉えるべき
>1mSv/h の放射線を生じさせる濃度の放射性ヨウ素が大気中に含まれるときに、その大気を1時間/一日吸い続けた場合に、どれくらいどういう危険があるのか、ないのか、誰か教えてください。
そんな簡単な答えはありません。
先手を取って「ばっさりとした回答」で良ければ、1mSv/h程度であれば大したことありません。
>* 被災者の髪の毛や衣服の放射能検査をしている自衛隊員が防護服を着ているのは、放射線が恐いからではない。放射性物資が付着したり吸引したりすること恐いから防護服を着ているのでは?
ある程度そのとおりです。
まず放射線には様々な種類があり(ググれ)、簡単なものでは紙一枚でも遮蔽できる一方で、キツいものなら数mの鉛の壁でも透過してくるものもあります。
この種類ってのはSv値とは別の話ですんで、「100mSvなら防護できるが1000mSvでは無理だ」とかそういう話ではありません。
どの種類の放射線が出てくるかってのはどんな反応が起きているかということと密接に関連します(ググれ)。
んで、防護服ってのはその透過性が弱いものから防護する効果はそれなりにあるものの、透過性が高いものに対しては無力です(というかそもそも「高密度の物体」以外では防御できないんだから仕方が無い)。
ではなぜ着るのかと言えば、おっしゃるとおり「放射性物質のチリなどが隙間から入らない」「チリ等が付着しにくい」「付着しても簡単に洗い流せる」ということが大きいです。
毛糸の手袋よりビニール手袋の方が掃除の時に手が汚れにくく洗い落としやすい、みたいなもんです。
一方で放射性物質ってのは放射線を発しながら崩壊し、急激にその量を減らして行きます。
さて、「1mSv/hを発する放射性ヨウ素」は同じ場所で1時間後に測定して1mSv/h発しているのか?というとそんなことありません(面倒なんで計算する気にもなりません)。
どうせ書くなら「○gのヨウ素131が~」です。同位体の種類も線源からの距離も不明の「1mSv/h」という値にさほど意味はありません。
んで、そこまで特定したとしても「どの程度摂取したら危険と言えるか」の閾値について明確な答えはありません。
放射線の害ってのは単純化すると「DNAを傷つける」ってことなんですが、人体はある程度の傷害であれば自分で治すことができます。
ものすごく多くとったら危険ですが、ちょっととったくらいなら環境放射能と対して変わらないので大丈夫……というか心配するだけ無駄です。
そんな曖昧なものなんで、重要なのは「入れないこと」であって「5mgだから安心だ」「20mgだから危険だ」とは安易に言えません。
じゃあ今回の件でどう安心できるのか?と言われたら、公式見解の「半径20/30km」を信じる以外にまともな情報源はありません。
(ついでに言えばこの距離は脅威のある飛散距離×安全係数で、炉からの直接の放射線に関しては距離の二乗に比して減衰するという性質からまったく無視できるレベルです)
東京で○○Sv/hだとか風向きがどうとか言われますが、「仮に飛んできたとしても大した量じゃないよ」ってことだと過去の記録から専門家が判断した距離がコレって話。
どうしても他の情報が欲しいのであれば、参考になるのはスリーマイル(今回のより多分マシ)とチェルノブイリ(今回のよりとんでもなく酷い)の2つくらいしか比較対象にできる「結果」がありません。
その情報をご自分で調べてください。「聞けばたった一つの簡単な答えが返ってくる問題」ではありませんので。