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ここにぶら下げるべきか微妙だが、拡散による希釈と半減期による減少の違いは、もうちょっとちゃんと説明されるべき気がする。
高濃度で撒かれた物質が拡散で希釈されていく場合は、だいたい逆2乗則で濃度が減少していく。一方、半減期による方は指数関数的に減少していく。この違いは、ある程度時間が立ったときの減少度合いで大きく差がある。
こういうことも含めて議論すべき気がする。
> 逆2乗則で濃度が減少していく。
これは拡散じゃなくて「特定の発生源から」の放射線の影響が「距離の」2乗に反比例する、ということではないですか。放射性物質の拡散については、逆二乗則を適用するには複雑すぎるのではないでしょうか。
拡散を単純化したモデルとして、徐々に標準偏差が大きくなるガウス分布を考えます。つまり、原点(0,0)で時刻 0 に物質が撒かれた場合、位置 (x,y) に時刻 t での濃度は、
G(x,y| s*t) = (1/(2 * pi * (s * t)^2)) * (exp(-(x^2 + y^2) / (2 * pi * (s*t)^2)))
になります。このうち第2項は t が大きくなると 1 に収束します。なので、第1項の 1/t^2 が効いてくるようになる。というわけで、逆2乗則。
これはもちろん、物質が時刻 0 のみに撒かれた場合で、継続的に撒いた場合は、異なります。
現実の大気現象としての物質の拡散は、#1925669の見方が正しい。
#1925724は、単にモデル自体の話をしているだけで、そんな単純なモデルは現実には適用できない。しかもUSH(8040)さん自体が、「物質が時刻 0 のみに撒かれた場合で、継続的に撒いた場合は、異なります」と言っているように、現実には、放射性物質は継続的に撒かれているので、すでに前提がくずれている。
マスコミにも登場する「専門家」は、平気で逆2乗則のことしか言わない人がいるが、それは、意図的に嘘を言っているのか、大気科学に無知なのかのどちらか。
現実に合わせた大気シミュレーションは、次のURLなどすでに複数の大気科学研究所で行われていて、物質の待機中での拡散については単純な逆2乗則はあり得ない。
http://transport.nilu.no/products/fukushima [transport.nilu.no]http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-... [zamg.ac.at]http://www.dwd.de/ [www.dwd.de]
多分、2番目のURLのものは元コメにある大元のデータではないでしょうか。
ちょっと勘違いされているような気がするが、ここで「逆2乗」と言っていたのは、時間の逆2乗。距離の逆2乗ではないところがポイント。
あるときに物質の放出が停められたときに、その後減少していく様相が、拡散による効果と半減期による効果では異なるよ、ということが言いたいのだが。
確かに。時間と距離とを勘違いしていましたね。「第1項の 1/t^2 が効いてくる」をちゃんと見ていなかったです。この点は大変失礼しました。
>あるときに物質の放出が停められたときに、その後減少していく様相が、拡散による効果と半減期による効果では異なるよ、ということが言いたいのだが。
その2つが、時間的な効果が異なるという点は異議なく同意します。
ただ、ソースの放出が断続的に続いていることと、風向きと風速の変化などのために空間的分布が均一にならないために、拡散による効果は非常に複雑で、決して1次近似としても単純に時間の逆2乗と考えてはいけない点は要注意です。
訂正:第1近似 誤:1次近似
ご指摘の、拡散減少による効果を逆2乗で近似するのは乱暴すぎるというのは、分かります。
で、ポイントは、通常の毒物と放射性物質を同じように扱っているマスコミの態度が気になる、というところです。
毒物(例えば水銀とかダイオキシンとか)であれば、拡散で理想的に減少しても逆2乗でしか減少しない(十分低減するのに非常に時間がかかる)の対し、半減期的減少であれば、その時定数(半減期)が短ければ、以外に早く十分な低減が得られる、という点は大事ではないか、ということです。
今後、幸いにして原発の処理が成功し、放射性物質の追加放出が無くなったとすれば、放射性ヨウ素の場合は1年間で約100億分の1に減少します。だとすれば、よっぽど高濃度でなければ、1年立てば、農作も問題ないと考えられる。それを、毒物や病原菌と同じように扱う(影響が長く続くかのように扱う)のは、入らぬ風評被害を招くのではないか、という気がしています。特に「汚染」という言葉を使っていると、その感が強まります。
もちろん、半減期の長いセシウムの場合には指数関数的減少の効果は期待できないので、事態はかなり深刻です。その意味で、(おそらく数値が高い)ヨウ素の濃度ばかり取り上げられ、セシウムの話が表にあまり出てこないのが気になります。 もしその数値が公表されないのであれば、マスコミはそれを質問すべきだし、数値が出ているのであれば、それをちゃんと広報しないと、報道機関としての役割を果たせているとは言えない。
漏れ飛んでるのがヨウ素だけなら良いんですがね
http://www.meti.go.jp/press/20110325001/20110325001-2.pdf [meti.go.jp]
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ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:0)
地震が起こった事で、原発は停止されたので新たにヨウ素131は生成されない。
つまり検出された値は半減期を迎えている。
出荷されたものを食う頃には検出値よりも更に減ってるのは確実なんだから
そんなにびびる必要は無い。
つーか半減期の事も知らない癖に煽りまくる人が多すぎる事のほうが問題では?
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:0)
だからなんなの?
たとえ半減したとしても、その半減した状態での線量が基準値を大幅に超えているんだから、危険なものは危険なんですよ。まさか「半減期を過ぎたらそれ以上放射線は出さない」と思っていないよね?
半減どころか、1/4だろうと1/16だろうと、その時点の線量が危険値なら相変わらず危険なんだけど。
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
ここにぶら下げるべきか微妙だが、拡散による希釈と半減期による減少の違いは、もうちょっとちゃんと説明されるべき気がする。
高濃度で撒かれた物質が拡散で希釈されていく場合は、だいたい逆2乗則で濃度が減少していく。一方、半減期による方は指数関数的に減少していく。
この違いは、ある程度時間が立ったときの減少度合いで大きく差がある。
こういうことも含めて議論すべき気がする。
Re: (スコア:0)
> 逆2乗則で濃度が減少していく。
これは拡散じゃなくて「特定の発生源から」の放射線の影響が「距離の」2乗に反比例する、
ということではないですか。
放射性物質の拡散については、逆二乗則を適用するには複雑すぎるのではないでしょうか。
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
拡散を単純化したモデルとして、徐々に標準偏差が大きくなるガウス分布を考えます。
つまり、原点(0,0)で時刻 0 に物質が撒かれた場合、
位置 (x,y) に時刻 t での濃度は、
G(x,y| s*t) = (1/(2 * pi * (s * t)^2)) * (exp(-(x^2 + y^2) / (2 * pi * (s*t)^2)))
になります。このうち第2項は t が大きくなると 1 に収束します。なので、第1項の 1/t^2 が効いてくるようになる。
というわけで、逆2乗則。
これはもちろん、物質が時刻 0 のみに撒かれた場合で、継続的に撒いた場合は、異なります。
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
現実の大気現象としての物質の拡散は、#1925669の見方が正しい。
#1925724は、単にモデル自体の話をしているだけで、そんな単純なモデルは現実には適用できない。
しかもUSH(8040)さん自体が、「物質が時刻 0 のみに撒かれた場合で、継続的に撒いた場合は、異なります」と言っているように、
現実には、放射性物質は継続的に撒かれているので、すでに前提がくずれている。
マスコミにも登場する「専門家」は、平気で逆2乗則のことしか言わない人がいるが、それは、意図的に嘘を言っているのか、大気科学に無知なのかのどちらか。
現実に合わせた大気シミュレーションは、次のURLなどすでに複数の大気科学研究所で行われていて、物質の待機中での拡散については単純な逆2乗則はあり得ない。
http://transport.nilu.no/products/fukushima [transport.nilu.no]
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-... [zamg.ac.at]
http://www.dwd.de/ [www.dwd.de]
多分、2番目のURLのものは元コメにある大元のデータではないでしょうか。
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
ちょっと勘違いされているような気がするが、ここで「逆2乗」と言っていたのは、時間の逆2乗。距離の逆2乗ではないところがポイント。
あるときに物質の放出が停められたときに、その後減少していく様相が、拡散による効果と半減期による効果では異なるよ、ということが言いたいのだが。
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
確かに。時間と距離とを勘違いしていましたね。
「第1項の 1/t^2 が効いてくる」をちゃんと見ていなかったです。この点は大変失礼しました。
>あるときに物質の放出が停められたときに、その後減少していく様相が、拡散による効果と半減期による効果では異なるよ、ということが言いたいのだが。
その2つが、時間的な効果が異なるという点は異議なく同意します。
ただ、ソースの放出が断続的に続いていることと、風向きと風速の変化などのために空間的分布が均一にならないために、拡散による効果は非常に複雑で、決して1次近似としても単純に時間の逆2乗と考えてはいけない点は要注意です。
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
訂正:第1近似 誤:1次近似
Re:ヨウ素131はそんなにびびるもの? (スコア:1)
ご指摘の、拡散減少による効果を逆2乗で近似するのは乱暴すぎるというのは、分かります。
で、ポイントは、通常の毒物と放射性物質を同じように扱っているマスコミの態度が気になる、
というところです。
毒物(例えば水銀とかダイオキシンとか)であれば、拡散で理想的に減少しても逆2乗でしか減少しない(十分低減するのに非常に時間がかかる)の対し、半減期的減少であれば、その時定数(半減期)が短ければ、以外に早く十分な低減が得られる、という点は大事ではないか、ということです。
今後、幸いにして原発の処理が成功し、放射性物質の追加放出が無くなったとすれば、放射性ヨウ素の場合は1年間で約100億分の1に減少します。だとすれば、よっぽど高濃度でなければ、1年立てば、農作も問題ないと考えられる。それを、毒物や病原菌と同じように扱う(影響が長く続くかのように扱う)のは、入らぬ風評被害を招くのではないか、という気がしています。特に「汚染」という言葉を使っていると、その感が強まります。
もちろん、半減期の長いセシウムの場合には指数関数的減少の効果は期待できないので、事態はかなり深刻です。その意味で、(おそらく数値が高い)ヨウ素の濃度ばかり取り上げられ、セシウムの話が表にあまり出てこないのが気になります。 もしその数値が公表されないのであれば、マスコミはそれを質問すべきだし、数値が出ているのであれば、それをちゃんと広報しないと、報道機関としての役割を果たせているとは言えない。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
漏れ飛んでるのがヨウ素だけなら良いんですがね
http://www.meti.go.jp/press/20110325001/20110325001-2.pdf [meti.go.jp]