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始祖鳥の羽は「95%の確率で黒」 」記事へのコメント

  • 判明した? (スコア:4, すばらしい洞察)

    >研究所にある走査型電子顕微鏡で解析したところ、メラノソームを数百個発見。これらを現生鳥類87種のメラノソームと統計的に照合したところ、始祖鳥の羽は95%の確率で黒であることが判明した。

    http://www.nature.com/ncomms/journal/v3/n1/carousel/ncomms1642-f4.jpg [nature.com]

    彼らのストーリーは、現生鳥類の二つのパラメタの相関係数に対して色が確率的に決まることを要求していて、

    その確率が進化のツリーの幹から枝まで

    • by Anonymous Coward on 2012年01月26日 21時08分 (#2088069)

      > 彼らのストーリーは、現生鳥類の二つのパラメタの相関係数に対して色が確率的に決まることを要求していて、
      メラノソームの構造と体色に相関があることは少なくとも生物学者の間では既知です。

      > その確率が進化のツリーの幹から枝まで保存されていて
      メラノソームの構造と体色の関係は、いわゆる "生きた化石" でも検証されている事実です。

      > しかも、原生種から87種を選ぶと典型的な確率が計算できるってこと、、、
      > (現生種10000種の鳥類がたかだか30程度の目に分類されて、それぞれの目に含まれる種の多様性が異なるのにもかかわらず)を期待している。
      メラノソームの構造のバリエーションは限られているので、87種類を抽出するというのは妥当なところでしょう。

      親コメント
      • by 335 (4199) on 2012年01月27日 10時40分 (#2088322) 日記

        >メラノソームの構造と体色の関係は、いわゆる "生きた化石" でも検証されている事実です。

        いや、任意の時代をスライスしてみたときに、そこに存在する種を87程度サンプルしたらいつでもメラノソームの構造に対する体色の統計的分布が一定でないといけない。

        それを示すために考えられる方法は次の二つのうちのいずれかしかない。
        1. 「生きた化石」と「生きていない生物の記録」を偏りなく見つける
        2.相関ではなく因果律を見いだす

        >メラノソームの構造のバリエーションは限られているので、87種類を抽出するというのは妥当なところでしょう。

        鳥類は、系統ごとに大きく約30の目に分類され、全て合わせるとだいたい10000の種があります。実際には30の目には、19種しか含まれないペンギン目や、5000以上の種が含まれるスズメ目があるように、1/30に種の多様性が分割されているわけではありません。それぞれの系統ごとに、多様性の増加速度が全く異なるからです。

        一般的には、90種を抽出するときに、30目からそれぞれ3種ランダムに選ぶのと、10000種から90種ランダムに選ぶのでは、遺伝的形質の偏りが違います。というのは生き残っている系統ごとに含まれる種の数が大きく違うからです。

        それがメラノソームの構造と体色の関係に関してだけは偏らないというなんらかの前提が必要だけれども、そのためにも相関ではなく因果律を見いだすことが必要条件になるはずです。

        親コメント

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