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この内容どおりならゼロシナリオ一択だと思うけど。電力的に何とかなる目算なら、原発を残す理由は現状ではまったくない。
そうかな?
一番の問題は燃料を手に入れられるか?という話。核燃料だってもちろん心配だけど,今大体2年分ぐらい備蓄してあるらしく,その気になれば10年分くらいは簡単に備蓄できる。(多少は崩壊して劣化していくけど)ところがLNGは2,3週間しか備蓄していないらしい。どんどん蒸発していくものだしね。石炭も,日本しかほとんど輸入していなかったのは昔の話で,そのうち中国やインドがどんどん輸入しだしてきていて,状況は急速に悪化する可能性がある。
もう一つは,費用負担の話。>省エネによる節約額で回収できない費用が、ゼロシナリオが30兆円で、その他が20兆円。>この差額10兆円は、国民のお財布からの純粋な持ち出しになる分で、それが1.5倍。>見返りは、省エネに貢献したという満足感だけで、それ以外に何もない。これが分かっていても国民は出費してくれるか。省エネで電気使用量が減るのは当然ですが,それで減った電気代と相殺して30兆円負担増らしいです。http://www.yasuienv.net/EneKanRep.htm [yasuienv.net]
電力が足りるか足りないかという観点だけにたった議論はやめて欲しい。
どこにコメントをつけようか悩んだけど、ここでいいや。
>石炭も,日本しかほとんど輸入していなかったのは昔の話で,>そのうち中国やインドがどんどん輸入しだしてきていて,状況は急速に悪化する可能性がある。
総合資源エネルギー調査会需給部会がまとめた2030 年のエネルギー需給展望(平成17年3月) [meti.go.jp][PDF]によると、
⑤ 石炭 (石炭需要の増大とシェアの低下) 石炭について見ると、今後のエネルギー需要増大のうち枢要な部分を占める運輸部門においては活用することが困難であること、原油との比較において取扱いが困難であること、CO2 排出量や SOX、NOX 排出量が相対的に多いこと等の課題を抱えていることから、需要は増大するがそのシェアは低下することとなろう。IEA によれば、石炭需要については年率 1.4%(石油換算トンで年率 1.5%)で増大し、2030 年には全世界で石油換算約 36 億トン(2002 年は同 24 億トン)となり、エネルギー総消費量に占める割合は、2002 年の 23%から 22%に低下すると見通している。今後の石炭需要はアジアにおける伸びが大きく、特に中国とインドの需要 増加は、2002 年から 2030 年までの世界の石炭利用の増加量の約2/3を占めるとされている。APERCや中国能源研究所の見通しにおいても、2020 年に向けて大幅に石炭需要が増大する見込みとなっている。
インドと中国において需要が増大しても、世界的にみればシェアは低下。さらに可採埋蔵量は 9,845 億トンと豊富で、環太平洋地域にも多く賦存するなど産炭国の地域的な偏りも少ないなど、まったく問題ない。今まで原油価格が大きく変動しても、石炭価格は安定している傾向があり、それは将来も変わらないだろうと。「2030 年段階ではトン当たり概ね 45 ドル程度の水準(原油との相対価格で概ね 1/3 程度)にとどまると見込まれる」としている。
でまあ石油価格については、2030年の時点で枯渇の心配は今のところないが、
大油田による原油生産は減少するものと予想され、一方で、生産単価が比較的高い中小油田から原油を得る必要が増大すること、北米や北海のように比較的少ない埋蔵資源しか有せず生産コストの高い地域では限界コストが上昇していることなどから、2030 年に向けて緩やかに上昇する可能性がある。
また逆に
逆に、非 OPEC 原油や非在来型の液体燃料が増加し、イラクの増産などによって OPEC の結束力が弱まり OPEC 加盟国間での競争が激化する場合には、原油価格が想定以上に低迷する可能性がある。
そして大本命の天然ガスについては、
コスト面を見てみると、LNGプロジェクトコストは生産、液化、輸送といったすべてのフェーズにおいて近年大幅に低下している800万t規模のLNGの相対価格プロジェクトのコストは概ね1.8~3.2ドルmmBtu(10.5~18.7ドル/bbl)で、LNG価格はコストベースで見れば、長期的に3ドル強/mmBtu(18ドル/bbl程度)になることも十分に想定しうる。供給コストがそのまま価格に反映するものでないことは原油価格についてもLNG価格についても当てはまることであるが、資源賦存地域の分散等を背景にOPECのような組織を形成しにくいLNGについては供給サイドのコストがLNG価格に反映される可能性は相対的に高いと考えられる。
緩やかに上昇する石油価格とは異なり、石油価格が上昇すれば、天然ガスの「相対価格は更に低くなることが見込まれる」。
原子力については、
原子力の利用可能年数は、利用・回収技術によって大きく変動する。前述した「レッドブック 2003 年版」によれば、既知ウラン資源量は約 459万トンであり、通常の軽水炉でのワンススルーを想定すれば、可採年数は、85 年程度と、石油や天然ガスを若干上回る水準である。しかし、使用済燃料の再処理を実施すると 100 年に伸び、高速増殖炉が実現すれば2550 年と飛躍的に増加するものとされている。 また、海水ウラン等の回収技術が実現すれば、これによっても可採年数が延びると予想される。
ただウランの価格自体は近年上昇しており、「将来的には、アジアにおける原子力発電設備容量の増加の影響などに注意が必要である」とまとめられている。
とりあえず石炭の心配はしなくてもよいかと。A(^_^;
まあこんな見方もありますからね。「中国の“ドカ買い”が石炭貿易市場を破壊する-かつての輸入第1位、日本は価格交渉力失う」http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120706/234220/?top_updt [nikkeibp.co.jp]
ごめん、今読み返したら「平成17年」の資料だった。orz
石炭価格の推移(年次) [ecodb.net]をみると、石炭価格は2004年の56.73ドル/tから急激に上昇して、2009年に77.03ドル/tに下落したものの、2011年に129.59ドル/tに上昇。
ロイターの記事 [reuters.com]によれば「これまでの最高価格だった2008年の125ドルを上回る水準となった。オーストラリアでの災害を考慮すると、価格上昇は見込まれていた」とのこと。しかし2012年はシェールガス革命により供給過剰に陥り価格が下落 [nikkei.com]。
さらに東京電力の総合特別事業計画の概要 2012年 5月 [tepco.co.jp](PDF 38頁)によると、現在工事中の石炭火力は広野6号(60万KW)と常陸那珂2号(100万KW)が2013年12月に稼動予定になっているし、「2018年度以降の電源については」60万KW1基と100万KW2基すべてが石炭火力で計画されていた。
最近は東芝や日立が高効率で比較的クリーンな超臨界石炭火力発電所 [eccj.or.jp]を受注しているので、原子力の代替エネルギーとして石炭が見直されつつあるのかな。
将来的に原発以外のエネルギーは買えなくなるよ。
>中国の“ドカ買い”が石炭貿易市場を破壊する>かつての輸入第1位、日本は価格交渉力失う>http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120706/234220/?nktop&rt=nocnt
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
リアルなシナリオなの? (スコア:0)
この内容どおりならゼロシナリオ一択だと思うけど。
電力的に何とかなる目算なら、原発を残す理由は現状ではまったくない。
Re:リアルなシナリオなの? (スコア:0)
そうかな?
一番の問題は燃料を手に入れられるか?という話。
核燃料だってもちろん心配だけど,今大体2年分ぐらい備蓄してあるらしく,
その気になれば10年分くらいは簡単に備蓄できる。(多少は崩壊して劣化していくけど)
ところがLNGは2,3週間しか備蓄していないらしい。どんどん蒸発していくものだしね。
石炭も,日本しかほとんど輸入していなかったのは昔の話で,
そのうち中国やインドがどんどん輸入しだしてきていて,状況は急速に悪化する可能性がある。
もう一つは,費用負担の話。
>省エネによる節約額で回収できない費用が、ゼロシナリオが30兆円で、その他が20兆円。
>この差額10兆円は、国民のお財布からの純粋な持ち出しになる分で、それが1.5倍。
>見返りは、省エネに貢献したという満足感だけで、それ以外に何もない。これが分かっていても国民は出費してくれるか。
省エネで電気使用量が減るのは当然ですが,それで減った電気代と相殺して30兆円負担増らしいです。
http://www.yasuienv.net/EneKanRep.htm [yasuienv.net]
電力が足りるか足りないかという観点だけにたった議論はやめて欲しい。
Re:リアルなシナリオなの? (スコア:1)
ブータンみたいに、貧乏で破綻寸前でもしあわせ指数が高い国もあるわけだし。
私は遠慮しときますけど。
燃料を手に入れられるか? (スコア:1)
どこにコメントをつけようか悩んだけど、ここでいいや。
>石炭も,日本しかほとんど輸入していなかったのは昔の話で,
>そのうち中国やインドがどんどん輸入しだしてきていて,状況は急速に悪化する可能性がある。
総合資源エネルギー調査会需給部会がまとめた2030 年のエネルギー需給展望(平成17年3月) [meti.go.jp][PDF]によると、
インドと中国において需要が増大しても、世界的にみればシェアは低下。さらに可採埋蔵量は 9,845 億トンと豊富で、環太平洋地域にも多く賦存するなど産炭国の地域的な偏りも少ないなど、まったく問題ない。今まで原油価格が大きく変動しても、石炭価格は安定している傾向があり、それは将来も変わらないだろうと。「2030 年段階ではトン当たり概ね 45 ドル程度の水準(原油との相対価格で概ね 1/3 程度)にとどまると見込まれる」としている。
でまあ石油価格については、2030年の時点で枯渇の心配は今のところないが、
また逆に
そして大本命の天然ガスについては、
緩やかに上昇する石油価格とは異なり、石油価格が上昇すれば、天然ガスの「相対価格は更に低くなることが見込まれる」。
原子力については、
ただウランの価格自体は近年上昇しており、「将来的には、アジアにおける原子力発電設備容量の増加の影響などに注意が必要である」とまとめられている。
とりあえず石炭の心配はしなくてもよいかと。A(^_^;
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
まあこんな見方もありますからね。
「中国の“ドカ買い”が石炭貿易市場を破壊する-かつての輸入第1位、日本は価格交渉力失う」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120706/234220/?top_updt [nikkeibp.co.jp]
石炭火力は見直されつつあるようで (スコア:1)
ごめん、今読み返したら「平成17年」の資料だった。orz
石炭価格の推移(年次) [ecodb.net]をみると、石炭価格は2004年の56.73ドル/tから急激に上昇して、2009年に77.03ドル/tに下落したものの、2011年に129.59ドル/tに上昇。
ロイターの記事 [reuters.com]によれば「これまでの最高価格だった2008年の125ドルを上回る水準となった。オーストラリアでの災害を考慮すると、価格上昇は見込まれていた」とのこと。しかし2012年はシェールガス革命により供給過剰に陥り価格が下落 [nikkei.com]。
さらに東京電力の総合特別事業計画の概要 2012年 5月 [tepco.co.jp](PDF 38頁)によると、現在工事中の石炭火力は広野6号(60万KW)と常陸那珂2号(100万KW)が2013年12月に稼動予定になっているし、「2018年度以降の電源については」60万KW1基と100万KW2基すべてが石炭火力で計画されていた。
最近は東芝や日立が高効率で比較的クリーンな超臨界石炭火力発電所 [eccj.or.jp]を受注しているので、原子力の代替エネルギーとして石炭が見直されつつあるのかな。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
将来的に原発以外のエネルギーは買えなくなるよ。
>中国の“ドカ買い”が石炭貿易市場を破壊する
>かつての輸入第1位、日本は価格交渉力失う
>http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120706/234220/?nktop&rt=nocnt