アカウント名:
パスワード:
ユアサのリチウムコバルトは衛星用としてはなるほど実績があるかもしれない。しかし、タービンスターとん700A 45secという負荷には不足だ。
小さな箱に2kwつめて、しかも700A23V(電圧降下込み)の15kwという負荷には絶対的に放熱が不足している。人工衛星では太陽電池充放電と無線装置が主な用途であり、タービンスタートのような大負荷はない。だからセルの用途が違うということだ。負荷としてはディーゼルのグロー+スターター負荷に近い。
電池は小さいほどいいということはない。kw級の負荷にはそれ相応のヒートシンクが必要で、電極と電解液がシ
大学で航空を専門に学んでいる学生です。と言っても理系ではないので、電圧などの数字についてはわかりませんが、概ね同意します。
私も燃えたバッテリーの写真を拝見しましたが、真っ先に感じたのはフェイルセーフがなっていないということです。
航空機の設計は万が一どこかで何か問題が起こっても、それを起因として墜落や重大インシデントまでに至らないように何重にも安全対策を施す、いわゆるフェイルセーフという考え方が常識ですが、このバッテリーにはその何重にも施すべき安全対策があったとは到底思えません。
おそらく、車用のバッテリーなどをメインに作られているGSユアサにはこういった概念を知っている社員がいなかったのでしょう。
セル同士が隣り合って居たこと、BMUとセルが同じ筐体内に入れられていたこと、これらが意味することはGSユアサが 「バッテリーは 絶 対 に 燃 え な い」という前提で製品を作っていたということです。
どんなに自社の製品に自信を持っていたとしても、高い安全性を担保しなければならない航空機の部品に「絶対」などあり得ません。万が一セルが熱暴走を起こして発火した場合を考慮し、そうなっても被害を最小限に留める努力をするべきだと考えます。
具体的には①セル同士を物理的に隔離する隔壁の設置。②頑丈な筐体で囲む。③ヒートパイプとヒートシンクによる冷却装置の設置。④BMUとセルは別の筐体に入れる。
以上の4つは最低限行うべきです。
①は万が一セルのうちどれかが熱暴走を起こしても他のセルに熱が伝わらないようにし、熱暴走が全体に及ばないようにするためです。②は万が一バッテリー全体が燃える事態になっても、バッテリーの外に影響を及ぼさないようにするためです。③は発生する熱を筐体の外へ移動させて冷却するためのものです。また、②の頑丈な筐体自体をヒートシンク状にして、ヒートパイプを接続することで、高い放熱性と強度を兼ね備えさせれば一石二鳥です。④は言わずもがな、収納する場所を別にすることで万が一セルに何かあっても最後まで制御とデータを確実に採れるようにするためです。
セルが燃えた原因がわかっていない以上、万が一燃えても墜落しないように多重に安全対策を施す事を徹底させるべきだと考えます。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
ユニットの設計には問題が山積みである (スコア:0)
ユアサのリチウムコバルトは衛星用としてはなるほど実績があるかもしれない。しかし、タービンスターとん700A 45secという負荷には不足だ。
小さな箱に2kwつめて、しかも700A23V(電圧降下込み)の15kwという負荷には絶対的に放熱が不足している。人工衛星では太陽電池充放電と無線装置が主な用途であり、タービンスタートのような大負荷はない。だからセルの用途が違うということだ。負荷としてはディーゼルのグロー+スターター負荷に近い。
電池は小さいほどいいということはない。kw級の負荷にはそれ相応のヒートシンクが必要で、電極と電解液がシ
Re:ユニットの設計には問題が山積みである (スコア:0)
大学で航空を専門に学んでいる学生です。
と言っても理系ではないので、電圧などの数字についてはわかりませんが、概ね同意します。
私も燃えたバッテリーの写真を拝見しましたが、真っ先に感じたのはフェイルセーフがなっていないということです。
航空機の設計は万が一どこかで何か問題が起こっても、
それを起因として墜落や重大インシデントまでに至らないように何重にも安全対策を施す、
いわゆるフェイルセーフという考え方が常識ですが、
このバッテリーにはその何重にも施すべき安全対策があったとは到底思えません。
おそらく、車用のバッテリーなどをメインに作られているGSユアサにはこういった概念を知っている社員がいなかったのでしょう。
セル同士が隣り合って居たこと、
BMUとセルが同じ筐体内に入れられていたこと、
これらが意味することは
GSユアサが 「バッテリーは 絶 対 に 燃 え な い」という前提で製品を作っていたということです。
どんなに自社の製品に自信を持っていたとしても、
高い安全性を担保しなければならない航空機の部品に「絶対」などあり得ません。
万が一セルが熱暴走を起こして発火した場合を考慮し、そうなっても被害を最小限に留める努力をするべきだと考えます。
具体的には
①セル同士を物理的に隔離する隔壁の設置。
②頑丈な筐体で囲む。
③ヒートパイプとヒートシンクによる冷却装置の設置。
④BMUとセルは別の筐体に入れる。
以上の4つは最低限行うべきです。
①は万が一セルのうちどれかが熱暴走を起こしても他のセルに熱が伝わらないようにし、熱暴走が全体に及ばないようにするためです。
②は万が一バッテリー全体が燃える事態になっても、バッテリーの外に影響を及ぼさないようにするためです。
③は発生する熱を筐体の外へ移動させて冷却するためのものです。
また、②の頑丈な筐体自体をヒートシンク状にして、ヒートパイプを接続することで、高い放熱性と強度を兼ね備えさせれば一石二鳥です。
④は言わずもがな、収納する場所を別にすることで万が一セルに何かあっても最後まで制御とデータを確実に採れるようにするためです。
セルが燃えた原因がわかっていない以上、万が一燃えても墜落しないように多重に安全対策を施す事を徹底させるべきだと考えます。