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今回のデューク大学の発表(Optics Letters)は,「低損失誘電体コートによる自由空間クローキング」で,専門家の立場からすれば,3Dプリンタを使ったからすごいとかそういうことではありません.
今まで,隠れ蓑を作るためには誘電体と導体を使ったメタマテリアルが必須でした.これは,構造より長い波長にとっては,それが「負の誘電率」,「負の透磁率」に見える,という性質を利用して,通常の誘電体では実現できない電磁波物性を実現する,と言うアイデアです.
一方,今回の発明は,ごく普通の樹脂をつかってクローキングを実現しています.したがって,技術的な分類で言えば,メタマ
>どこが凄いかというと,直進してくる平面波に対して,どの方向にも反射がおきない干渉パターンと,それを実現する薄膜状の誘電体配列を発見したという点でしょうか.
ものすごく大雑把に言えば、ABS樹脂をある一定のパターンで積み重ねていくと、回折が生じて、光が曲げられるっていうことなのかな?
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
今までの研究と今回の違いは(専門家の視点) (スコア:5, 参考になる)
今回のデューク大学の発表(Optics Letters)は,「低損失誘電体コートによる自由空間クローキング」
で,専門家の立場からすれば,3Dプリンタを使ったからすごいとかそういうことではありません.
今まで,隠れ蓑を作るためには誘電体と導体を使ったメタマテリアルが必須でした.これは,
構造より長い波長にとっては,それが「負の誘電率」,「負の透磁率」に見える,という性質を
利用して,通常の誘電体では実現できない電磁波物性を実現する,と言うアイデアです.
一方,今回の発明は,ごく普通の樹脂をつかってクローキングを実現しています.したがって,
技術的な分類で言えば,メタマ
Re:今までの研究と今回の違いは(専門家の視点) (スコア:0)
>どこが凄いかというと,直進してくる平面波に対して,どの方向にも反射がおきない干渉パターン
と,それを実現する薄膜状の誘電体配列を発見したという点でしょうか.
ものすごく大雑把に言えば、ABS樹脂をある一定のパターンで積み重ねていくと、回折が生じて、光が曲げられるっていうことなのかな?