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貴重な研究データを保護すべし、という趣旨には賛同するのですが、一点だけ異論を挟みたく。
> データ損失は研究費の無駄
無用なデータの保管あるいは移送料を考えると、不要なものはさっさと捨てる、というのがむしろ研究費の余計な無駄を省くという意味で最良であることも多いでしょう。
私自身、物を溜めこむ性質なもので自省を込めての話ですが、仮に一部屋分のガラクタを「もったいないから」という理由で溜めこんでいるとすると都内なら家賃1-2万分を余計に消費していることになります。
いつか役に立つかもしれないという思いが、年間十万円以上の出費に見合うかと言われると、少なくとも私の所有物に関しては微妙ところです。
研究データに関して言うと、都内ほど場所代には気を使わなくてもよいでしょうが、その代わり劣化を防ぐような保存方法、重要さにあわせてのセキュリティ、そもそもの仕分け作業にかかる人件費、などなどがコストとして、「研究費の無駄」としてかかるわけです。
だから研究データを潔く捨ててしまう現状が必ずしも悪とは判断できないんじゃないでしょうかね。
研究データを個々に保存していて、そのうち無駄を省くためとして人知れず処分されるするよりは、どっかでまとめて共同管理することにして、研究者が個々にデータを持つコストから解放したほうがいいんじゃない?という話でしょうね。後から別の視点でデータを見直すと、新たな発見があることは少なくないのだし。
でも、実際は自分の考え方に合わないデータが出てきたら、あえて無視して論文を書いてたり、最悪のケースとしては、ねつ造されたデータを作って論文が作られてたりすることもあるので、生のデータを提出されることを求められると、嫌がる人も結構いるのではないかと思います。
電子の電荷を測定したミリカンなんか、いいデータが出ると大喜びしてたそうですが、それは、彼の直感から外れたデータが出れば、実験がうまくいってない証拠だと考えていたわけで。そんな訳で、彼の実験では得られたデータの選択、選別が行われていたのでしょう。結局彼の直感は後に検証された通り、正しかったわけですけどね。
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目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない -- Eric Raymond
年末大掃除の際には潔く捨てることも大事 (スコア:4, すばらしい洞察)
貴重な研究データを保護すべし、という趣旨には賛同するのですが、
一点だけ異論を挟みたく。
> データ損失は研究費の無駄
無用なデータの保管あるいは移送料を考えると、不要なものはさっさと捨てる、というのが
むしろ研究費の余計な無駄を省くという意味で最良であることも多いでしょう。
私自身、物を溜めこむ性質なもので自省を込めての話ですが、
仮に一部屋分のガラクタを「もったいないから」という理由で溜めこんでいるとすると
都内なら家賃1-2万分を余計に消費していることになります。
いつか役に立つかもしれないという思いが、年間十万円以上の出費に見合うかと言われると、
少なくとも私の所有物に関しては微妙ところです。
研究データに関して言うと、
都内ほど場所代には気を使わなくてもよいでしょうが、その代わり
劣化を防ぐような保存方法、重要さにあわせてのセキュリティ、
そもそもの仕分け作業にかかる人件費、などなどがコストとして、
「研究費の無駄」としてかかるわけです。
だから研究データを潔く捨ててしまう現状が必ずしも悪とは
判断できないんじゃないでしょうかね。
Re:年末大掃除の際には潔く捨てることも大事 (スコア:2)
研究データを個々に保存していて、そのうち無駄を省くためとして人知れず処分されるするよりは、
どっかでまとめて共同管理することにして、研究者が個々にデータを持つコストから解放したほうがいいんじゃない?
という話でしょうね。後から別の視点でデータを見直すと、新たな発見があることは少なくないのだし。
でも、実際は自分の考え方に合わないデータが出てきたら、あえて無視して論文を書いてたり、
最悪のケースとしては、ねつ造されたデータを作って論文が作られてたりすることもあるので、
生のデータを提出されることを求められると、嫌がる人も結構いるのではないかと思います。
電子の電荷を測定したミリカンなんか、いいデータが出ると大喜びしてたそうですが、
それは、彼の直感から外れたデータが出れば、実験がうまくいってない証拠だと考えていたわけで。
そんな訳で、彼の実験では得られたデータの選択、選別が行われていたのでしょう。
結局彼の直感は後に検証された通り、正しかったわけですけどね。