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なんだ成人男子はまだか・・・これ技術が進歩したらハンズで「STAP細胞キット 温度管理だけはしっかりやってください。後は漬けるだけ」みたいなの出てくるんですか
専用のマシンができそうだ。
科学はさっぱりなんだけど、これって、元の万能細胞に戻した後、何にでもなれるらしいけど、「筋肉になれ!」とかいう指令はどうやって与えるんだろう。ただ体内に注入すればその場所で勝手に適応して変化するもんなんだろうか。
どの細胞を入れればいいのかわからないけど、夜寝る前にマシンにいれて、メニューで目的の細胞を決定した後、朝起きたら出来てて摂取する、みたいな未来がくるんだろうか。
そのあたりは、シュペーマンの考えた「誘導」という仕組みに沿っており、周囲の細胞から受ける影響、平たく言うと環境要因できまります。例えば、眼杯(目のくぼんだ部分)があれば、その中で分裂する細胞は自然と網膜になり、網膜があれば、その上で分裂する細胞は水晶体になる、という風に作る順番を含めてDNAで設計されていて、もちろん全能細胞もそれに従います。
もっと具体的にいうと、誘導する細胞からは誘導のトリガーとなる物質を出していたり、あるいは逆に、あるはずの特定の物質をカットすることで信号とします(誘導能)。DNAに書かれた設計図はその信号を読み取って、誘導される細胞は、分裂時に、特定の機能をもった細胞へと形質を変化させます(応答能)。
こうやって形質が変化した細胞はは、変化のたびに高性能になるとともに、応答能、つまり誘導に対する感受性を失っていきますから、変化が進み切った細胞、例えば、筋肉細胞を、別の目的である網膜細胞へと変化させることはできなくなります(つまり、手の中にいきなり目が発生することがないようなプロテクトも設計に含まれていると考えられます)。
一方で、この形質変化する前の状態から好きな方向に分化させよう、という試みがES細胞で、形質変化してしまったものを前の状態に戻そうという試みがiPS細胞とSTAP細胞です。ES細胞は分化前の状態が必要なので、医療目的の場合は、自然と「他人」の物を使うことになり、安全性と倫理面で問題があります。iPS細胞は核にレトロウィルスを作用させて、全能性を引き出す(induce)ので、核を開け閉めする高度な設備が必要で、かつ、全能性を持たせる以外の余計な機能を遺伝子に付与してしまう(癌化する)おそれがあります。STAP細胞は水で薄めたお酢(pH5.5)に浸して、元に戻るを待つだけです。
「誘導」する機械は、確かに不可能じゃないでしょうが、けっこう複雑なプロセスになるでしょうね。ただ、ショートカットとして「借り腹」みたいなのがあるかもしれませんね。例えば、自分の万能細胞を死刑囚の目に移植して、ちゃんとした角膜になったら取り出して改めて自分の目に移植する、とか。角膜程度なら目薬で拒絶反応が抑えられるので、まだしも、もっと複雑な場所の臓器を拒絶反応織り込み済みで移植するとなれば……
http://news.mynavi.jp/news/2012/06/14/080/ [mynavi.jp]
このニュースはES細胞ですが、「目」は高度な設備があれば試験管で問題ないようですね。
死刑囚はまだ刑が執行されていないので、人体実験ですよね。(まじでコメント)
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どこまで簡単に出来るの? (スコア:0)
なんだ成人男子はまだか・・・
これ技術が進歩したらハンズで「STAP細胞キット 温度管理だけはしっかりやってください。後は漬けるだけ」みたいなの出てくるんですか
Re: (スコア:0)
専用のマシンができそうだ。
科学はさっぱりなんだけど、これって、元の万能細胞に戻した後、何にでもなれるらしいけど、「筋肉になれ!」とかいう指令はどうやって与えるんだろう。
ただ体内に注入すればその場所で勝手に適応して変化するもんなんだろうか。
どの細胞を入れればいいのかわからないけど、夜寝る前にマシンにいれて、メニューで目的の細胞を決定した後、朝起きたら出来てて摂取する、みたいな未来がくるんだろうか。
Re:どこまで簡単に出来るの? (スコア:4, 参考になる)
そのあたりは、シュペーマンの考えた「誘導」という仕組みに沿っており、周囲の細胞から受ける影響、平たく言うと環境要因できまります。例えば、眼杯(目のくぼんだ部分)があれば、その中で分裂する細胞は自然と網膜になり、網膜があれば、その上で分裂する細胞は水晶体になる、という風に作る順番を含めてDNAで設計されていて、もちろん全能細胞もそれに従います。
もっと具体的にいうと、誘導する細胞からは誘導のトリガーとなる物質を出していたり、あるいは逆に、あるはずの特定の物質をカットすることで信号とします(誘導能)。DNAに書かれた設計図はその信号を読み取って、誘導される細胞は、分裂時に、特定の機能をもった細胞へと形質を変化させます(応答能)。
こうやって形質が変化した細胞はは、変化のたびに高性能になるとともに、応答能、つまり誘導に対する感受性を失っていきますから、変化が進み切った細胞、例えば、筋肉細胞を、別の目的である網膜細胞へと変化させることはできなくなります(つまり、手の中にいきなり目が発生することがないようなプロテクトも設計に含まれていると考えられます)。
一方で、この形質変化する前の状態から好きな方向に分化させよう、という試みがES細胞で、形質変化してしまったものを前の状態に戻そうという試みがiPS細胞とSTAP細胞です。ES細胞は分化前の状態が必要なので、医療目的の場合は、自然と「他人」の物を使うことになり、安全性と倫理面で問題があります。iPS細胞は核にレトロウィルスを作用させて、全能性を引き出す(induce)ので、核を開け閉めする高度な設備が必要で、かつ、全能性を持たせる以外の余計な機能を遺伝子に付与してしまう(癌化する)おそれがあります。STAP細胞は水で薄めたお酢(pH5.5)に浸して、元に戻るを待つだけです。
「誘導」する機械は、確かに不可能じゃないでしょうが、けっこう複雑なプロセスになるでしょうね。ただ、ショートカットとして「借り腹」みたいなのがあるかもしれませんね。例えば、自分の万能細胞を死刑囚の目に移植して、ちゃんとした角膜になったら取り出して改めて自分の目に移植する、とか。角膜程度なら目薬で拒絶反応が抑えられるので、まだしも、もっと複雑な場所の臓器を拒絶反応織り込み済みで移植するとなれば……
Re:どこまで簡単に出来るの? (スコア:1)
http://news.mynavi.jp/news/2012/06/14/080/ [mynavi.jp]
このニュースはES細胞ですが、「目」は高度な設備があれば試験管で問題ないようですね。
Re: (スコア:0)
死刑囚はまだ刑が執行されていないので、人体実験ですよね。(まじでコメント)