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ノーベル賞は研究者個人に贈られるものですがカミオカンデやスーパカミオカンデには,研究者の才能・努力だけでなく数十億円の税金も投入されています
昔から日本では物理学研究が盛んでしたが,それに加えて潤沢な研究資金があったからこそノーベル賞につながった,と言っても過言ではないと思います
これからも日本は国策として大学・研究機関にはどんどん税金を投入して,毎年ノーベル賞を取るような豊かな国にしてほしいとおもいます
「カミオカンデは日本のプロジェクト」それはそうですが、日本のプロジェクトだけでは小柴先生のノーベル賞につながるニュートリノの検出はできなかったとどこかで読んだ記憶があります。探してみたけれど見つかりません。スラドには詳しい人がいると期待していますが。
Wikipedia の記述 [wikipedia.org]では「カミオカンデは、このまれに起こる衝突を検出することで間接的に陽子崩壊を実証することを目的とした。」に続いていきなり「カミオカンデはニュートリノの衝突を検出するため、超純水をつかう。」となっていて陽子崩壊とニュートリノの間の話がつながっていません。ググって見つかった範囲では、小柴先生の ニュートリノ天体物理学の誕生 [gakushikai.or.jp]にはそれらしいことが少し書いてありますが。
カミオカンデ(KamiokaNDE)というのは、神岡という地名の後ろに大文字のNDEをつけたもので、この実験は核子の崩壊を探索することが本来の目的であったので、核子はニュークレオンですから、核子崩壊実験「Neucleon Decay Experiment」の頭文字をとってNDEとなったわけです。核子というのは「原子核をつくっている粒子」という意味で、陽子と中性子を意味します。 ところが、陽子の崩壊は何年たっても見つからず、ニュートリノの観測結果ばかり発表するものですから、世界の物理屋はNDEというのは(Neutrino Detection Experiment)だと思っている人が大部分です。
カミオカンデ(KamiokaNDE)というのは、神岡という地名の後ろに大文字のNDEをつけたもので、この実験は核子の崩壊を探索することが本来の目的であったので、核子はニュークレオンですから、核子崩壊実験「Neucleon Decay Experiment」の頭文字をとってNDEとなったわけです。核子というのは「原子核をつくっている粒子」という意味で、陽子と中性子を意味します。
ところが、陽子の崩壊は何年たっても見つからず、ニュートリノの観測結果ばかり発表するものですから、世界の物理屋はNDEというのは(Neutrino Detection Experiment)だと思っている人が大部分です。
核子崩壊を観測しようと思ってカミオカンデをつくったけども、理論が間違っているらしいことが分かった(これはこれで成果)。その後にニュートリノを観測しようと思ったが日本の予算としては陽子崩壊のための設備ということになっているのでできなかった、という話だったように思います。
本格的な太陽ニュートリノ観測台として5万トンの装置をつくろう、一国でつくるのはたいへんだから国際共同研究として一緒にやらないかと、1984年にある国際学会で提案したのですが、だれも乗ってこない。これはいつになったらできるだろうかと思っていましたら、カミオカンデを改造して太陽ニュートリノを観測するフィジビリティ・エクスペリメントを一緒にやろうという提案には、ペンシルバニア大学のマン教授がすぐ飛びついてきました。彼は翌月には日本にやって来て神岡を視察し、すぐコラボレーションが決まったという状況があります。
というコラボレーションの結果としてニュートリノ検出は(奇跡的に小柴先生の在任中に)なったのですから、国威高揚的な「日本のプロジェクト」には若干もやもやとした感じがします(私の記憶違いならすみません)。もちろん主導的な役割を果たしたのは日本なのですから、それを誇りに思って良いということは当然ではあるのですが。
それはそれでしょう。民主党時代の事業仕分けをけなす発言が多いですが、現実には一般会計における歳出・歳入の状況 [mof.go.jp]などにあるように収入と支出の差はますます離れるばかりで破綻が近づくばかりです。
# まずは「我が軍」の費用から削減すべきと思いますが。
それはそれなどと軽い言葉で済ませられるような問題じゃないと思いますが。 苦しいときに目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだったんですから。
「目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだった」には同意しますが、今の借金をずんずん増やしていくやり方も、日本の未来まで台無しにしているとは思いませんか。年収の倍も金を使うなんて正気とは思えませんよ。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
カミオカンデは日本のプロジェクト (スコア:0)
ノーベル賞は研究者個人に贈られるものですが
カミオカンデやスーパカミオカンデには,研究者の才能・努力だけでなく数十億円の税金も投入されています
昔から日本では物理学研究が盛んでしたが,それに加えて潤沢な研究資金があったからこそノーベル賞につながった,と言っても過言ではないと思います
これからも日本は国策として大学・研究機関にはどんどん税金を投入して,毎年ノーベル賞を取るような豊かな国にしてほしいとおもいます
Re:カミオカンデは日本のプロジェクト (スコア:2)
「カミオカンデは日本のプロジェクト」それはそうですが、日本のプロジェクトだけでは小柴先生のノーベル賞につながるニュートリノの検出はできなかったとどこかで読んだ記憶があります。探してみたけれど見つかりません。スラドには詳しい人がいると期待していますが。
Wikipedia の記述 [wikipedia.org]では「カミオカンデは、このまれに起こる衝突を検出することで間接的に陽子崩壊を実証することを目的とした。」に続いていきなり「カミオカンデはニュートリノの衝突を検出するため、超純水をつかう。」となっていて陽子崩壊とニュートリノの間の話がつながっていません。ググって見つかった範囲では、小柴先生の ニュートリノ天体物理学の誕生 [gakushikai.or.jp]にはそれらしいことが少し書いてありますが。
核子崩壊を観測しようと思ってカミオカンデをつくったけども、理論が間違っているらしいことが分かった(これはこれで成果)。その後にニュートリノを観測しようと思ったが日本の予算としては陽子崩壊のための設備ということになっているのでできなかった、という話だったように思います。
というコラボレーションの結果としてニュートリノ検出は(奇跡的に小柴先生の在任中に)なったのですから、国威高揚的な「日本のプロジェクト」には若干もやもやとした感じがします(私の記憶違いならすみません)。もちろん主導的な役割を果たしたのは日本なのですから、それを誇りに思って良いということは当然ではあるのですが。
Re: (スコア:0)
特に"人"というのが大事で、研究に必要な各コンポーネントや実験の遂行に必要なノウハウというのは教科書や論文からは十分には学べず、世代ごとの伝承が不可欠で、それを維持するには国内に学生を含め多くの研究者が必要。
日本が主導する実験でノーベル賞が出るということで、今の子供や若者が科学に夢を持ち、研究に対するモチベーションが上がるなら国威高揚で大いに結構じゃありませんか。
特に科学・技術立国を目指すならとても大事な事。
今も研究者にとっては非常に厳しい流れが続いていますが、民主党
Re:カミオカンデは日本のプロジェクト (スコア:2)
それはそれでしょう。民主党時代の事業仕分けをけなす発言が多いですが、現実には一般会計における歳出・歳入の状況 [mof.go.jp]などにあるように収入と支出の差はますます離れるばかりで破綻が近づくばかりです。
# まずは「我が軍」の費用から削減すべきと思いますが。
Re: (スコア:0)
苦しいときに目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだったんですから。
民主党は今度は公務員の給料2割削減を公約に掲げてますね。
研究職のポストが狭き門で待遇も良いとは言えない今の状況で、研究者になろうとする学生が減っているのに、これが実行されたらとんでもないことになりますね。
事業仕分けで何の反省もしていなかったという事でしょう。
Re:カミオカンデは日本のプロジェクト (スコア:2)
「目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだった」には同意しますが、今の借金をずんずん増やしていくやり方も、日本の未来まで台無しにしているとは思いませんか。年収の倍も金を使うなんて正気とは思えませんよ。