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そのうち地球はスペースデブリの膜に覆われて宇宙に行けなくなるぞ。NASAは監視はしているけど、回収に行ったって記事は無いよね?
まあ書きかけ [medium.com]で悪いんだがスペースデブリとはなんぞやと言うのを理解して貰うと「膜」とか言う言葉は出てこないと思うんだ。地球周回軌道上のスペースデブリてのは、静止軌道のちょい外側から大気圏のすぐそばまでもわっと覆ってる塵の雲、ただしそれらは毎秒8キロ弱からそれ以上のすごいスピードで動いてる。そんな感じ。
上でもわっとと書いたけれど、宇宙機が投入される軌道ってのは割りとお決まりがあるんで、スペースデブリもそれに沿って筋状や帯状に固まって存在してる。だもんで先ず対策の1つ目としてはデブリの居そうな軌道を避ける。軌道は交差するかも知れないけれど、デブリと同じ軌道を取るよりは衝突する確率が減る。
次はリンク先の文章にもちらっと触れられてる(ホントはその後に詳しく書くつもりだったけど投げっぱになってる)ように宇宙機の外側にホイップルバンパーを装備する。ホイップルバンパーの質量分だけ宇宙機のコストパフォーマンスは落ちるけれど、そこは民間の打上げ会社のコストダウンに期待しようみたいな。
上の2つで当面(今世紀いっぱい?)は凌げるんじゃないかなあと。
>デブリの居そうな軌道を避ける。軌道は交差するかも知れないけれど...
デブリと同じ軌道のほうが、衝突確率が低くなるし相対速度が小さくなってより安全ではないだろうか?
特定のデブリ1個ならその通りだけど、実際は複数のデブリがそれぞれ異なった軌道にいるわけですよ。なので、1つのデブリと同じ軌道を取って回避したとしても、別のデブリとは衝突しちゃうのよね。軌道傾斜角がある場合、軌道の反対側で接触すると正面衝突になるから、同じような軌道に乗るメリットは特にないんです。
雲と表現してるのは、まぁ存在確率みたいなもんで、そこに突っ込むとある確率で衝突しちゃうぞ、という感じ。ならば、雲に突っ込まない軌道にするか、雲に突っ込むとしても突っ切る形にすれば衝突確率は減るよね、ってのがレス元の提案なんじゃないかな。
当面の対策としては、軌道は用途などに依存するのであまり選べないけど、低軌道で済む用途ならなるべく低くて大気に落ちやすい軌道を選ぶ。(その代わり頻繁に打ち上げるか電気推進で軌道維持する。故障すれば自然落下するように。)ロケットの爆破ボルトや部品が散らばらないような設計にする。静止軌道に上げる上段は、仕事が終わったら自ら大気圏に突入するよう軌道変更する仕組みを組み込む。衛星のブレークアップの原因になる液体燃料を使わず、電気推進での軌道制御とする。等々、ゴミを出さない対策が優先されるでしょう。万が一衝突された場合は、一部の破損で機能喪失しないような設計も必要かな。最悪でも、導電性テザーを放出して大気圏に下ろすような制御ができるようにし、ゴミを増やさない。
所で、「民間企業による打ち上げ」に話を戻すと、現在の技術力では低軌道に小型・超小型衛星を上げるぐらいの能力しか獲得できませんし、そのニッチを狙っているわけです。だから、そもそもデブリにはなりません。数年もすれば落ちてきますからね。杞憂でした。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
スペースデブリの回収は? (スコア:1)
そのうち地球はスペースデブリの膜に覆われて宇宙に行けなくなるぞ。
NASAは監視はしているけど、回収に行ったって記事は無いよね?
Re:スペースデブリの回収は? (スコア:2, 参考になる)
まあ書きかけ [medium.com]で悪いんだがスペースデブリとはなんぞやと言うのを理解して貰うと「膜」とか言う言葉は出てこないと思うんだ。地球周回軌道上のスペースデブリてのは、静止軌道のちょい外側から大気圏のすぐそばまでもわっと覆ってる塵の雲、ただしそれらは毎秒8キロ弱からそれ以上のすごいスピードで動いてる。そんな感じ。
上でもわっとと書いたけれど、宇宙機が投入される軌道ってのは割りとお決まりがあるんで、スペースデブリもそれに沿って筋状や帯状に固まって存在してる。だもんで先ず対策の1つ目としてはデブリの居そうな軌道を避ける。軌道は交差するかも知れないけれど、デブリと同じ軌道を取るよりは衝突する確率が減る。
次はリンク先の文章にもちらっと触れられてる(ホントはその後に詳しく書くつもりだったけど投げっぱになってる)ように宇宙機の外側にホイップルバンパーを装備する。ホイップルバンパーの質量分だけ宇宙機のコストパフォーマンスは落ちるけれど、そこは民間の打上げ会社のコストダウンに期待しようみたいな。
上の2つで当面(今世紀いっぱい?)は凌げるんじゃないかなあと。
Re: (スコア:0)
>デブリの居そうな軌道を避ける。軌道は交差するかも知れないけれど...
デブリと同じ軌道のほうが、衝突確率が低くなるし相対速度が小さくなってより安全ではないだろうか?
Re:スペースデブリの回収は? (スコア:3, 参考になる)
特定のデブリ1個ならその通りだけど、実際は複数のデブリがそれぞれ異なった軌道にいるわけですよ。
なので、1つのデブリと同じ軌道を取って回避したとしても、別のデブリとは衝突しちゃうのよね。
軌道傾斜角がある場合、軌道の反対側で接触すると正面衝突になるから、同じような軌道に乗るメリットは特にないんです。
雲と表現してるのは、まぁ存在確率みたいなもんで、そこに突っ込むとある確率で衝突しちゃうぞ、という感じ。
ならば、雲に突っ込まない軌道にするか、雲に突っ込むとしても突っ切る形にすれば衝突確率は減るよね、ってのがレス元の提案なんじゃないかな。
当面の対策としては、軌道は用途などに依存するのであまり選べないけど、低軌道で済む用途ならなるべく低くて大気に落ちやすい軌道を選ぶ。(その代わり頻繁に打ち上げるか電気推進で軌道維持する。故障すれば自然落下するように。)
ロケットの爆破ボルトや部品が散らばらないような設計にする。
静止軌道に上げる上段は、仕事が終わったら自ら大気圏に突入するよう軌道変更する仕組みを組み込む。
衛星のブレークアップの原因になる液体燃料を使わず、電気推進での軌道制御とする。
等々、ゴミを出さない対策が優先されるでしょう。
万が一衝突された場合は、一部の破損で機能喪失しないような設計も必要かな。最悪でも、導電性テザーを放出して大気圏に下ろすような制御ができるようにし、ゴミを増やさない。
所で、「民間企業による打ち上げ」に話を戻すと、現在の技術力では低軌道に小型・超小型衛星を上げるぐらいの能力しか獲得できませんし、そのニッチを狙っているわけです。
だから、そもそもデブリにはなりません。数年もすれば落ちてきますからね。杞憂でした。