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Anonymous Coward
on 2017年03月10日 2時44分
(#3173662)
(詳しくない人です) D-WAVEもクライオスタットの先端に10kgの装置を付けて、それを0.02Kまで冷やしているそうなので同様に液体ヘリウムだと思います。D-WAVEはそれをコンパクトに一辺1.8m程度の立方体に収めているようです。(量子コンピューターとしてIBM Qとは違うタイプですが、冷却方法は似たようなものでしょう。)D-WAVE2は1500万ドルだとか。冷却部分は可能でしょう。IBM Five Qubitプロセッサとかいうのも小さそうですし。スパコン買うような人達が客で寿司。最初はコンピューターを売らずに計算リソースを売る形なのでしょう。
本当に数年で 50 qbit? (スコア:0)
リンク先に下のように書いてありました。本当に数年で 50 qbit もの重ね合わせ装置を、商用ベースで安定して動かせるの。
> Quantum Experienceで利用できる量子コンピュータは5量子ビットだが、IBMは今後数年間で50量子ビットの量子コンピュータを構築する計画だ。
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4qbit でも液体ヘリウムで冷やしていたと記憶します。50qbit なんてシミュレーションの世界で実現できるだけだと素人には思えます。
それ以前に本当に 1024bit 長さの RSA 暗号を、量子コンピュータで解けるとは思えません。波動関数の重ね合わせ entanglement を思い通りに制御できるとは思えません。Photon 一個で壊れると思います。
この意味で私には量子コンピュータは詐欺技術としか思えません。詳しい方教えて。
Re:本当に数年で 50 qbit? (スコア:0)
(詳しくない人です)
D-WAVEもクライオスタットの先端に10kgの装置を付けて、それを0.02Kまで冷やしているそうなので同様に液体ヘリウムだと思います。D-WAVEはそれをコンパクトに一辺1.8m程度の立方体に収めているようです。(量子コンピューターとしてIBM Qとは違うタイプですが、冷却方法は似たようなものでしょう。)D-WAVE2は1500万ドルだとか。冷却部分は可能でしょう。IBM Five Qubitプロセッサとかいうのも小さそうですし。スパコン買うような人達が客で寿司。最初はコンピューターを売らずに計算リソースを売る形なのでしょう。
量子状態については…エネルギーによっては光子一個でも宇宙線が侵入してきても計算が乱れると思います。しかしながら、外乱要因やらノイズ要因に対しては色々やるかと思います(冷却もその1つですよね。)例えば地下坑道内で使用することも考えられます(しかも当分は計算時間が長くなさそうなので、短時間の計算を繰り返して検算みないなことも可能かと。)
1024bitRSA暗号を解くにはまだまだ量子ビット数が足りなさそうですね。何でしたっけ…ショアのアルゴリズムとか使うんでしたか。
RSAが解かれる頃には新しい暗号方式が出てきていることでしょう。とりあえず商用には数十Qbits程度必要らしいので、それを目指しているのだと思います。
それからIBMが自前でやれば詐欺にはならんでしょ(投資家も賭けですね。)そもそも少量子ビットでの実験である程度目処がついているかと。数年後どうなってるんでしょうね。スケールアップできるのかできないのか…(そこが技術的に面白いところだと思います。)
しかし去年公開された開発環境の画面は何だかラダープログラムに似た要素を感じたけど、今度のは計算アルゴリズム知らなくても使えるんだね。
/*格子暗号曰く「こうしたらいいんじゃね?」*/