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エナンティオルニス類を恐竜ではなくわざわざ鳥だと言っているのはどういう区別に基づくものなの?
ちょっと認識上の誤解がある。
白亜紀には、もう恐竜と並んで鳥類は存在しているんだね。
ジュラ紀に小型獣脚類から飛翔能力を持った系統が鳥類になったというのが今の定説。
ただ、生物学的分類として、綱レベルで獣脚類+鳥類を一つの綱とすべきと言われているから、単純に鳥類は恐竜だとか、恐竜は鳥類だとか言われることがあるんだろうね。
今は獣脚亜目じゃない鳥盤目にも羽毛が見つかってるんじゃなかったかな。鳥盤目にはトリケラトプスも含まれるから、恐竜の定義である「鳥とトリケラトプスの共通の祖先から進化したもの」の、「共通の祖先」が羽毛を持ってる可能性があって、それだと、恐竜はデフォルトで羽毛があって、羽毛がないのがいたとしても、それは単に退化しただけってことになる。
だから、全ての恐竜が羽毛恐竜である可能性は、ある程度の蓋然性をもって存在している。で、例えば、プテラノドンみたいな翼竜に羽が生えてて、外見が完全に鳥だった場合、恐竜と鳥を区別する意味がなくなってくるかもしれない。今の定義だと鳥と非鳥恐竜の境目ははっきりしてるけどね。
鳥盤類で羽毛が生えていたというとクリンダドロメウスですね。
確かに、恐竜と翼竜の共通先祖が羽毛をもって空を飛んでたりしたとするとすると、鳥の位置づけは一度は飛ぶのをやめたけどやっぱりもう一度飛び始めたやつってことになり、その程度の区別になるということでしょうか。その可能性がどれくらいあるのか素人にはよくわかりませんが。
話は変わりますが、最近では、獣脚類は、竜盤類に属するのではなく、鳥盤類と近縁なのでは、という見解もあり、この見解が正しいとした場合、「鳥とトリケラトプスの共通の祖先から進化したもの」という定義を維持すると、竜脚類などの竜盤類は恐竜じゃないってことになっちゃうんですよね。
鳥とプテラノドンって、羽の骨組みが違ってないかい?
恐竜が鳥なのではなく、鳥の祖先が恐竜(のうちの獣脚類)。始祖鳥や孔子鳥も鳥ですから、それより現生鳥類に近いエナンティオルニス類だって鳥でしょう。
鳥が恐竜の子孫と言っていたのは昔の話で、最近はもう鳥は恐竜そのものだと考えられてるどころか恐竜の定義に組み込まれているそうだけど。https://togetter.com/li/1065946 [togetter.com]ってことはエナンティオルニス類を恐竜と言ってもまったく差し支えなさそうだが、現生鳥類とつながってないからダメなのかな? みたいな話が聞きたかった。
別にそういう意味で鳥を恐竜と呼んでも差し支えないでしょうけれど、鳥をわざわざ恐竜と言い換えることに意味があるとは思えませんし、むしろ誤解を招きかねないと思いますが。
恐竜が鳥の部分集合だという見解は知りませんでしたが、そのような見解が一般に支持されているとは思いません。鳥は恐竜の部分集合だというのは存じ上げておりますが、鳥を除いて恐竜と呼ぶ用語法が排除されているわけではないこともまた存じております。これで満足でしょうか。
「普通はそう思わない」とか、往生際の悪い水掛け論に入りましたね…。
誤爆?
一般的な解釈だと、「始祖鳥よりも(進化して)鳥成分が大きいものは全部『鳥』」ですね。厳密に言うと始祖鳥は真鳥類の祖先ではないですが、上記の定義に異議を唱える人はほとんどいないと思います。で、始祖鳥付近のあやふやな奴らから比べると、エナンティオルニス類は明確に鳥です。もちろん、恐竜でもありますが、そういうことを言うと人間が魚になってしまうので。
そもそも始祖鳥って呼称自体が取り下げられたはず、まぁ民間で定着しちゃった感はあるが…
取り下げられてないよ。鳥の定義にも出てくるのは変わらない。
古生物学というか科学全体にも牧歌的な時代があったということなのでは。巨大な爬虫類なら表皮はウロコであるとされ、それを疑うことを知らなかった時代というか。// 良い例えが思いつかないですが、スラド的には、TDDが登場する前の時代のプロジェクトだから当時の成果物としては仕方なかった的な?もっとも、当時の科学者が本当にそのへんを疑ってなかったかどうかもわかりませんが。復元イメージのイラストが一人歩きしただけかも。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
恐竜は鳥だというけど (スコア:0)
エナンティオルニス類を恐竜ではなくわざわざ鳥だと言っているのはどういう区別に基づくものなの?
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:2, 参考になる)
ちょっと認識上の誤解がある。
白亜紀には、もう恐竜と並んで鳥類は存在しているんだね。
ジュラ紀に小型獣脚類から飛翔能力を持った系統が鳥類になったというのが今の定説。
ただ、生物学的分類として、綱レベルで獣脚類+鳥類を一つの綱とすべきと言われているから、単純に鳥類は恐竜だとか、恐竜は鳥類だとか言われることがあるんだろうね。
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:1)
今は獣脚亜目じゃない鳥盤目にも羽毛が見つかってるんじゃなかったかな。鳥盤目にはトリケラトプスも含まれるから、恐竜の定義である「鳥とトリケラトプスの共通の祖先から進化したもの」の、「共通の祖先」が羽毛を持ってる可能性があって、それだと、恐竜はデフォルトで羽毛があって、羽毛がないのがいたとしても、それは単に退化しただけってことになる。
だから、全ての恐竜が羽毛恐竜である可能性は、ある程度の蓋然性をもって存在している。で、例えば、プテラノドンみたいな翼竜に羽が生えてて、外見が完全に鳥だった場合、恐竜と鳥を区別する意味がなくなってくるかもしれない。今の定義だと鳥と非鳥恐竜の境目ははっきりしてるけどね。
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:1)
鳥盤類で羽毛が生えていたというとクリンダドロメウスですね。
確かに、恐竜と翼竜の共通先祖が羽毛をもって空を飛んでたりしたとするとすると、鳥の位置づけは一度は飛ぶのをやめたけどやっぱりもう一度飛び始めたやつってことになり、その程度の区別になるということでしょうか。その可能性がどれくらいあるのか素人にはよくわかりませんが。
話は変わりますが、最近では、獣脚類は、竜盤類に属するのではなく、鳥盤類と近縁なのでは、という見解もあり、この見解が正しいとした場合、「鳥とトリケラトプスの共通の祖先から進化したもの」という定義を維持すると、竜脚類などの竜盤類は恐竜じゃないってことになっちゃうんですよね。
Re: (スコア:0)
鳥とプテラノドンって、羽の骨組みが違ってないかい?
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:1)
恐竜が鳥なのではなく、鳥の祖先が恐竜(のうちの獣脚類)。始祖鳥や孔子鳥も鳥ですから、それより現生鳥類に近いエナンティオルニス類だって鳥でしょう。
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:1)
鳥が恐竜の子孫と言っていたのは昔の話で、最近はもう鳥は恐竜そのものだと考えられてるどころか恐竜の定義に組み込まれているそうだけど。
https://togetter.com/li/1065946 [togetter.com]
ってことはエナンティオルニス類を恐竜と言ってもまったく差し支えなさそうだが、現生鳥類とつながってないからダメなのかな? みたいな話が聞きたかった。
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:1)
別にそういう意味で鳥を恐竜と呼んでも差し支えないでしょうけれど、鳥をわざわざ恐竜と言い換えることに意味があるとは思えませんし、むしろ誤解を招きかねないと思いますが。
Re: (スコア:0)
恐竜が鳥の部分集合だという見解は知りませんでしたが、そのような見解が一般に支持されているとは思いません。鳥は恐竜の部分集合だというのは存じ上げておりますが、鳥を除いて恐竜と呼ぶ用語法が排除されているわけではないこともまた存じております。これで満足でしょうか。
Re: (スコア:0)
「普通はそう思わない」とか、往生際の悪い水掛け論に入りましたね…。
Re: (スコア:0)
誤爆?
Re: (スコア:0)
一般的な解釈だと、「始祖鳥よりも(進化して)鳥成分が大きいものは全部『鳥』」ですね。厳密に言うと始祖鳥は真鳥類の祖先ではないですが、上記の定義に異議を唱える人はほとんどいないと思います。で、始祖鳥付近のあやふやな奴らから比べると、エナンティオルニス類は明確に鳥です。もちろん、恐竜でもありますが、そういうことを言うと人間が魚になってしまうので。
Re: (スコア:0)
そもそも始祖鳥って呼称自体が取り下げられたはず、まぁ民間で定着しちゃった感はあるが…
Re: (スコア:0)
取り下げられてないよ。鳥の定義にも出てくるのは変わらない。
Re: (スコア:0)
古生物学者はもうちょっと根拠固めたり同業間でレビューして合意取ってから発表しようよ
まるで場末のプログラマーがデバッグしないでソフトをリリースするみたいになってるじゃん
Re:恐竜は鳥だというけど (スコア:2)
古生物学というか科学全体にも牧歌的な時代があったということなのでは。巨大な爬虫類なら表皮はウロコであるとされ、それを疑うことを知らなかった時代というか。
// 良い例えが思いつかないですが、スラド的には、TDDが登場する前の時代のプロジェクトだから当時の成果物としては仕方なかった的な?
もっとも、当時の科学者が本当にそのへんを疑ってなかったかどうかもわかりませんが。復元イメージのイラストが一人歩きしただけかも。